【君は坂道の途中で】7話(りぼん2008年10月号)感想 その2
【君は坂道の途中で】7話(りぼん2008年10月号)感想 その1
↑のつづき
○千治と大介、亜由への接し方に対する考え方の違いが鮮明に
亜由と千治がつきあいはじめたので、亜由のことを
好きな大介と、大介のことを好きな森永が動き始めました。
大介と千治は共に亜由のことが好きですが、どうやって
その気持ちを表現するかについてはやり方が違うようです。
大介「あの子が今まで家のことでどれだけ傷ついてきて
今ああやって笑っているのか お前は分かっていない」
(りぼん2008年10月号・P.386の2コマ目)
↓
↓
↓
千治「思い出すのがつらい記憶を分かってやることより
思い出す度笑えるような思い出作ってやる方が
俺は大事だと思う」
(りぼん2008年10月号・P.387の1コマ目)
どちらも亜由に対する想いは負けないくらいに
強いのでしょうが、考え方はかなり違ってますね。
大介は過去の傷を理解してそのうえでつきあいたいと
いう考えで、千治は過去ではなく楽しい未来を共に
作っていきたいという感じなのでしょうが、これは
別にどちらかが間違っているということではないでしょう。
大介が過去重視の考え方になったのは子供の頃から
亜由と共に過ごしてきて、つらいこともたくさい見てきた
のですからある意味当然でしょうし、千治が未来重視の
考え方になったのは、出会ってからまだ時がそれほど経過
していないのですからこれまた当然といえるでしょう。
仮に千治が過去に亜由が受けた傷を癒そうなんて
考えたとしても形だけの同情になりかねない
ですから、あまり深く突っ込まないほうがよさそうです。
私は時計の針はもう元に戻らないのですから、千治のように
楽しい思い出を作ってあげるほうを重視したほうがいいと
思います。どんなに悩み苦しんでも時間は絶対に元に
戻ることはないのですから。
亜由の立場からすればつらい過去の記憶の再生より
笑いあふれる明日が欲しいのではないでしょうか。
○梨杏(りな)、千治におねがい
梨杏「大介に亜由を渡さないで…」
(りぼん2008年10月号・P.386の2コマ目)
そりゃ梨杏にしてみれば千治は救世主だろう…
だって、千治が現れたおかげで大介の気持ちが
自分に向く可能性が出てきたのですから。もし
千治が現れなかったら大介が亜由にフラれない
限り勝ち目がなかったことでしょう。
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