【桜姫華伝】第一話(りぼん2009年1月号)感想 その4
【桜姫華伝】第一話(りぼん2009年1月号)感想 その3
↑のつづき
○親王から届いた手紙をすべて保存していた桜姫
桜姫は外部の人とのつながりが無きに等しいのですから
たとえ 適当に書いたと思われるものや代筆によるもの
であってもすべて保存しておいたのでしょう。桜姫にしてみれば
中身のないような親王の手紙であったとしても世の中と自分を
結ぶ細い一本の糸のようなものですから。
そんな中で結婚の話が出て、しかもその相手は手紙を
くれていた親王なのですから、すぐに承諾してもよさそう
なのですが、桜姫の性格がそれを決して許さないようです。
桜姫「強制的な人生なんて私は嫌」
(りぼん2009年1月号・P.33の1コマ目)
極めて厳しい立場におかれていても、他人の言いなりなる
ことはなく、自分の考え、自分の希望というものがきちんと
確立されているのですね。誰だって強制的な人生などは嫌で
できることであれば、自分の思い通りの人生をおくりたいと
思うでしょう。しかし現実には周りの環境に流されてしまい
なかなか思ったとおりの人生などにはなりません。
桜姫は生活のすべてを親王に握られているのですから
桜姫に事実上選択肢などありません、しかしそんな中でも
自分の意志を貫けるのですから、桜姫はなかなかすごいですね。
桜姫「運命だって自分で決めるの」
(りぼん2009年1月号・P.33の4コマ目)
もしこんな強引なやり方でなく、最初はただの友達として親王が
桜姫に接触していたら、もしかしたら桜姫のほうが結婚を
望むようになったのかもしれません。何しろ桜姫は親王のこと
自体を嫌っているようには見えませんし。もし嫌いだったら
手紙を全部保存することなどしないでしょう。
○満月を見てしまった桜姫
偶然満月を見てしまった桜姫、まぁこれは責められないでしょう。
どう考えても一生満月を見ないなんて不可能に近いですし。いつかは
こういう日が来たのです。
(つづく)
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