【桜姫華伝】第三話(りぼん2009年3月号)感想 その7
【桜姫華伝】第三話(りぼん2009年3月号)感想 その6
↑のつづき
○赤玉を退治に向かった琥珀(こはく)
で、巣に行ったら鷹ではなく妖古がいたのですが…
「人間…うまそう…」(りぼん2009年3月号・P.164の1コマ目)
妖古にもいろんな種類がいるのですね。最初に出てきた妖古
とは明らかに見た目が違いますし。しかしこのシーン
思わず「琥珀にげてーーっ!!!」って言いたくなります(笑)
「うわぁっ」"ばくっ"(りぼん2009年3月号・P.164-165)
うわーーーーーーーーーーーーっ!!!
くちばしに挟まれた瞬間に即死していてもおかしくないはず
なのですが、噛み砕かれるほどの強い力でかまれてはいなかった
のですね。このおかげで反撃する余裕が生まれたらしく、なんとか
琥珀は脱出に成功します。
妖古の口ばしに挟まれて冷静に脱出する方法を考えて即座に
実行するとは、やはり琥珀はただものではありません。疾風(はやて)
が琥珀の実力は大変高いということを言っていますが、その話は
どうやら本当のようです。
○使命感に満ち溢れている琥珀
桜姫「琥珀もういいわ! 妖古はあなたじゃ倒せない!!」
(りぼん2009年3月号・P.166の1コマ目)
まぁ一度口に入れられた身ですしね。桜姫の血桜でもなければ
まず倒せないと考えるのが自然でしょう。桜姫は妖古の恐ろしさを
文字通り、自分のことのようにしってますから余計そう思えるのかも。
琥珀「赤玉でも 妖古でも同じこと…ここを通る人はいつも命がけで
困っているんだ 何であろうと退治する!!」
(りぼん2009年3月号・P.166の3コマ目)
確かに通っている際に襲われる人の立場からすれば、襲ってくる
相手が誰であるかなどということは関係ないですよね。退治して
くれないかぎり命がけの旅は続くことになります。
自分が頭領になるためではなく、地域のみんなのために、琥珀は
自分の命をかけて戦っているのです。相手がたとえ人を食う妖古
だったとしても。
琥珀「琥珀は頭領になりたいんじゃない!! 立派な忍者に
なりたいでごさる!!」
(りぼん2009年3月号・P.166の4コマ目)
いい子だなぁ…ただ単に楽をしてお飾りに使う肩書きが欲しいので
はなく、地域のみんなの役にたって、実力をつけたいのか。こう
考えている時点で十分頭領を目指す資格はあるでしょう。肩書きだけ
立派でも、何の価値もないですよね。琥珀は世襲で頭領の肩書きを
もらったとしても、おそらくよろこばないだろうなぁ。
いつの世も、楽をして名声を獲たいという人はあとを断たないですが
そういう人が指導者となって人を率いる立場になったら、その人の下に
ついている人達はたまったものではありません。
琥珀のように自分の命を省みず、周りのみんなのためにがんばる
ような子が指導者になったら、きっとその組織は活性化することでしょう。
(つづく)
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