【桜姫華伝】第四話「今は儚いその絆」(りぼん2009年4月号)感想 その3
【桜姫華伝】第四話「今は儚いその絆」(りぼん2009年4月号)感想 その2
↑のつづき
○桜姫の母が亡くなった本当の理由についての説明が食い違う
青葉「かぐや姫は焼かれて灰となり さまざまな土地へ
分けて埋められた」(りぼん2009年4月号・P.73の3コマ目)
焼いて灰にしただけでは不安が解消されなかったのでしょうか?
将来灰からかぐや姫が妖古として復活したら大変とか考えたのかな?
いずれにしても、当時の人たちがかぐや姫をいかに恐れていたかが
わかります。
もし灰からも復活できるのであれば、各地に分散したかぐや姫の灰が
みんな妖古になってしまい、妖古が複数になってしまうという
ことにはならないのかな?
青葉「お前の母親は妖古となり『血桜』に貫かれたのだ」
(りぼん2009年4月号・P.73-74)
桜姫の母の死因の説明って第一話でもなされてましたが
今回のものとは違った説明でした。
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(第一話で白夜が桜姫に対して桜姫の母の死因を説明)
白夜「おぬしのように選択を迫られ 妖古にとりつかれ
帝(みかど)に殺された」(りぼん2009年1月号・P.60の4-5コマ目)
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第一話では白夜に帝に殺されたと説明されていた桜姫の母の死因ですが
今回の第四話では青葉が血桜に貫かれたと説明されています。
また第一話では桜姫の母は白夜によって妖古にとりつかれたと説明されて
いますが、今回の第四話では青葉が妖古になったと説明されています。
どちらが正しいのかな? 白夜と青葉、どちらもわざわざ桜姫に
対して嘘をつかなくてはならない理由などないのですが、強いて言えば
青葉のほうが本当のことを言っているのかな? まぁ具体的な根拠はないの
ですが、この段階でわざわざ嘘をついても青葉には何の得も
ないでしょう。
白夜は血桜のことを初めて知った桜姫が、母の死因まで
聞かされて動揺しないように、桜姫の母が実は血桜によって
貫かれたということを隠そうとした可能性があります。
○淡海(おうみ)、本当は…
朝霧「淡海様! 姫様を信じて下さい! 姫様は妖古になるような人では
ありません!!」(りぼん2009年4月号・P.76の3-4コマ目)
淡海「そんなことあなたに言われなくたって…!」
(りぼん2009年4月号・P.77の1コマ目)
淡海は本当は桜姫のことを嫌いになったというわけではなさそう
ですね。ではなぜ一時的に裏切る形となったのかな? 理由として
考えられるのは青葉に命令されて断れなかったということが
考えられます。いくら自分の行為によって好きな桜姫がつらい立場に
追い込まれるということが分かっていたとしても、青葉に桜姫の「命字」
を持って来いと言われたら断ることなどできるはずはないであろうことは
容易に想像できます。
せいぜい再就職先のあっせんを要求するなどの条件闘争をする以外に淡海に
選択肢などなかったのでしょう。
○青葉の本当の狙い
桜姫「血桜が目当てだったのね…」
(りぼん2009年4月号・P.78の1コマ目)
青葉「そうだ」
(りぼん2009年4月号・P.78の2コマ目)
これならたしかに青葉が覚醒する前の桜姫を殺害しなかった
理由の説明もつきます。だって桜姫を殺してしまったら
血桜を出すことができなくなってしまいますし。
桜姫「最初の矢は不老不死を確かめるため 妖古を使って誘き出したのは
私に血桜を出させるためだったんだわ」
(りぼん2009年4月号・P.78の3コマ目)
なるほど。でも血桜が目当てだったのであれば、血桜の使い方の
訓練を桜姫がしている時にどうにでもなったような気が…
もし最初の矢で桜姫が死んでしまったら青葉はどうするつもりだったの
だろう? 死んでしまったら後味は悪くなったでしょうし。
もしかしたら青葉は桜姫のことが本当は好きで、できることで
あれば殺したくないとか考えていたのかも。「命字」が「滅」
でなかったら、手を下さないという選択肢も用意していたのかも
しれませんね。
…ん? 今思ったのですが、青葉は桜姫のことが好きで
好きな桜姫が血桜によって命が奪われることがないように
血桜をとりあげようとした可能性はないかな?
(つづく)
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