【桜姫華伝】第四話「今は儚いその絆」(りぼん2009年4月号)感想 その4
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【桜姫華伝】第四話「今は儚いその絆」(りぼん2009年4月号)感想 その3
↑のつづき
○青葉は桜姫のことを今どう思っているの?
桜姫「私と会って話した今も 私のことが憎いままなの?」
(りぼん2009年4月号・P.79の4コマ目)
青葉は桜姫のせいで東宮になれなかったので、桜姫のことを
憎んでいたのですが、たしかに桜姫と実際に接触して話しをした
現在、青葉が桜姫のことをどう思っているのかについては興味が
ありますね。
桜姫と接触する前は自分が東宮になれなかったという現実だけが
あるので、桜姫に対して良い感情を持つ余地はあまりなかったでしょう。
しかし、桜姫と実際に会って、桜姫のやさしさ、芯の強さに触れた今
憎む気持ちがどの程度変化したのか青葉にぜひとも明らかに
して欲しいものです。実際に会って見ると会う前とは印象が変わることは
それほど珍しくないですし。
桜姫から思わぬ問いを投げかけられた青葉はちょっと動揺している
感じですね。まさか桜姫にこんなことを聞かれるとは予想していなかった
のでしょう。青葉は、今自分が桜姫のことをどう思っているのか
自分の心と向き合って答えを出す必要がありそうです。
○これまで運命に翻弄(ほんろう)されてきた桜姫
桜姫「何をするかは自分で選ぶ! どう生きるかは自分で決める!!」
(りぼん2009年4月号・P.80の2コマ目)
思えば、桜姫って自分で自分の道を選ぶことができなかった
んですよね。生まれた瞬間から許婚(いいなずけ)が決められて
結婚相手を選ぶ自由はなかったですし、かぐや姫と母親が亡くなって
しまったので幼少期の段階で住むところすら自由に選べなくなって
しまいました。
で、山の中でひっそりと暮らしていたら、ある日突然婚約するからと
いって転居を迫られ、満月の夜に月を見ていたら妖古に襲われ、なんだか
分からないうちに自分の意思と関係なく変身までする羽目になったり…
で、あげくの果てには青葉に逆恨みされて殺されかけたりしてます。
これだけ運命に翻弄され続ければ自分の運命は自分で決めたいという
気持ちが強くなるのもある意味当然でしょう。
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