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2009年3月20日 (金)

【桜姫華伝】第四話「今は儚いその絆」(りぼん2009年4月号)感想 その5

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【桜姫華伝】第四話「今は儚いその絆」(りぼん2009年4月号)感想 その4
↑のつづき

○桜姫、自分の意思で進む道を選ぶ

桜姫「私は人間を守る!! 妖古と同じにはならないわ!!
(りぼん2009年4月号・P.80-81)

 これまで自分の意思と関係なく周りの環境が変わっていき
それに従うことを余儀なくされていた桜姫が、はじめて自分が
やりたいこと、進みたい道に向かって歩き出したのですね。

 思えば、青葉との結婚話が持ち上がった時に桜姫は白夜に
対して「いいよ どうせ私 青葉と結婚しなきゃ 住むところもないし
食べる物もなくなっちゃうんだもん
」(桜姫華伝1巻・P.80の2コマ目)
と、決して逃れることのできない自分の運命に対して絶望しているかの
ようなことを言っていたのですが、その後かぐや姫や自分の母親の死因を
知らされたり、わが身にふりかかった数々の出来事を乗り越えた結果
自分で自分の進むべき道を見つけることができたようです。

 人々を苦しめ、国を滅ぼしかねない妖古を倒すことができるのは
血桜だけで、それを扱えるのは桜姫だけ。この現実を目の前にしても
人々のことを思う気持ちがなければ、逃げ出してしまってもおかしく
ありません。まして桜姫は妖古になるのではないかと言われて殺されかけた
のですし。

 しかし、桜姫は逃げなかった。たとえ人間ではなくても、人を愛する
気持ちは誰にも負けないほど強いのでしょう。

 また桜姫の今回の決心をすることができたのは琥珀(こはく)の
影響も大きいですね。琥珀が勝てる可能性の低い妖古に立ち向かって
いく姿を見て桜姫は心を大きく動かされていました。もし琥珀と出会う
ことがなく、人知れず山奥でひっそりと青葉から送られる追手から逃げる
だけの生活を送っていたら、果たして今回のような決断をすることはできたの
でしょうか?

 琥珀は桜姫の正体を知っても逃げることなく、桜姫のために
青葉と対峙(たいじ)までしてくれました。自分のことを思ってくれる人が
いるということは、とても大きな勇気を与えてくれます、これから桜姫が
活躍するにあたって、琥珀の役割はただ単に助っ人としての役割だけでなく
心の支えになりそうですね。

○桜姫、血桜に選ばれる

 青葉の手から離れて桜姫のところに飛んでいった血桜、桜姫は
血桜に貫かれてしまうと思いきや、桜姫の目の前で浮かんで静止
しました。桜姫の決心が本物であると血桜が判断して、桜姫を
気に入ったのでしょうか?

 血桜を手にすることができた桜姫は、一気に妖古に切りかかり
妖古を退治することができました。

(つづく)

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