【桜姫華伝】第四話「今は儚いその絆」(りぼん2009年4月号)感想 その6
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【桜姫華伝】第四話「今は儚いその絆」(りぼん2009年4月号)感想 その5
↑のつづき
○桜姫に新たな使命が
妖古を倒して「人間を守る」と誓った後の初仕事をこなした
桜姫、倒した後、倒れてしまったのですが、倒れた桜姫を東宮が
抱きとめています。
ただ単に偶然居合わせたのかと思ったら、なにやら伝えることが
あるからやってきたようで…
※帝(みかど)の伝令
東宮「姫が帝の命を受け 見事この妖古を倒せたら 忠義を認め
姫の命を保障します」(りぼん2009年4月号・P.92の2コマ目)
「人間を守る」誓った時に渡りに船のような話が来ましたね。
いくら守りたいと思っても、桜姫自身が青葉に追われていつ殺されるか
分からないような状態だったら、妖古から人を守る以前に自分の身を
まずは守らなくてはならないですから、うまく妖古退治もできなかった
でしょう。逃亡生活を続けていたら妖古の出現情報を手に入れるのも
大変でしょうし、なによりお金がないですから、補給もできないです。
今度は帝の命令を受けて堂々と妖古と戦うことができるのですから
桜姫にとってこんな良い話はないですね。
東宮「和泉に戻り 任務あるとき戦ってほしいとのことです」
(りぼん2009年4月号・P.92の3コマ目)
自分の意思と反する結婚話まで無しにしてくれるのか。元の平穏な
暮らしに戻ることができるのは桜姫にとって何よりの報酬でしょう。
…で、この話を聞いていた青葉の表情がおかしい件についてだが。
どうした??? 桜姫のことを心の底から憎んでいたのではないのか?(笑)
桜姫が倒れた時の青葉の表情も複雑な感じでしたね。憎む気持ちと
桜姫に接したことによって湧き出た気持ちが頭の中で交錯してしまい
なんとも言えない気持ちになっているのでしょう。
青葉「帝の命令では従うしかない 姫にできるとは思えないけど」
(りぼん2009年4月号・P.93の2コマ目)
青葉はこれで姫を殺さない理由ができたのか…これまで自分自身の
人生を狂わせた桜姫の存在を憎むこと以外に道を選ぶことは
できませんでしたが、この段階でまた新たな道に進むことになった
ようです。
姫を殺すのも、姫を生かすのも結局周りの力が決めたのか。
まぁ今回の姫を生かすという道は青葉にとって不満が残るものでは
ないようなのでよかったですが、まだまだ青葉は自分で自分の運命を
切り開くことができる立場にはないようです。
安定した生活が約束されていない桜姫が自分の意思で自分が進むべき
道を選んだのとはちょっと対照的ですが、青葉は自分であえて選択を
しなくてはならない状況に追い込まれていないのですから、ある意味
幸せなのかも。
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