【勝利の悪魔】ビクトリー;2(りぼん2009年4月号)感想 その4
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【勝利の悪魔】ビクトリー;2(りぼん2009年4月号)感想 その3
↑のつづき
○だんだん心を開き始めた朝実
かつて通っていた高校の同級生に渋谷で偶然出会った朝実が
光(あきら)のことを紹介しているのですが、堂々と光が男の子だと
言ってますね。まぁ事実なのですが、ついさっきまでの朝実だったら
果たして光をどんな風に紹介したのか興味があります。
リナとの一件はリナにつらい思いをさせてしまう結果となりましたが
そのことによって朝実の心の扉をほんの少しでも少しでも開くことが
できたのであれば、決して無駄ではなかったでしょう。
○朝実、現実と向き合い、新しい道へ走り出す
※かつて通っていた高校の同級生に対して
朝実「あっ じゃっ またね! 声かけてくれてありがとうっっ」
(りぼん2009年4月号・P.48の2コマ目)
もちろんこの場面は別に朝実が新しい人生に向かって歩き出したといった
おおげさなシーンではないのですが、かつて通っていた高校、自分の意思で
辞めたわけではない高校、そしてできれば通い続けたかった高校の
同級生に背を向けて、光やリナと楽しそうに渋谷の街中でかくれんぼを
続けたのですからある意味象徴的なシーンですね。後々高校時代を振り返ったら
きっとこの日が境目だったなと思うのではないでしょうか。
今の高校に通い始めてから、ずっと過去のことばかり考え、現在の
生活を全否定しつづけるだけだった生活から、抜け出すきっかけを
作ることができたようです。光を見る朝実の目は明らかに楽しそうですし。
渋谷でかくれんぼをやった理由は「親睦(しんぼく)を深める」
でしたが、見事に狙い通りになったな。
○朝実、かくれんぼに負けたので光を自宅アパートに連れて行く
※朝実が住むアパートを見て
光「何でもいうことを聞けって言ったけど こんなお家なら
来たがるウチを止めなよ!」(りぼん2009年4月号・P.50の2コマ目)
こ れ は ひ ど い (笑)
でも光が言っているとなんだか悪口を言っているように聞こえない
ですね。
家族の肖像画が家に残されたのは債権者に財産を持っていかれた
時に価値がないから置いていったのだろうな…まぁ余程の有名人で
ない限り肖像画なんてタダ同然でしょうから。
※朝実の自宅内部を見る前
光「そんなことで人のこと笑わないし」
(りぼん2009年4月号・P.51の1コマ目)
↓
※朝実の自宅に入った後
光「ぎゃっはは はははっ」
(りぼん2009年4月号・P.52の1コマ目)
絵に描いたような展開すぎてわろた。いくらなんでも
あんまりだろう。でも笑われた後の朝実の反応を見ると
かつての教室でクラスメイトに嫌味を言った朝実では
ないですね。
○朝実、お見合い話が浮上
せっかく居場所をみつけたと思ったらまた波乱かよ。どこまで
朝実は父に振り回される生活を強いられるんだ…さすがに同情したく
なるな。
…もっとも家庭の経済のことを考えたら現実的な選択を迫られる
場面もあるのかもしれませんが。
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