【桜姫華伝】第五話「言ったら怒るくせに」(りぼん2009年5月号)感想 その3
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【桜姫華伝】第五話「言ったら怒るくせに」(りぼん2009年5月号)感想 その2
↑のつづき
○桜姫は、かつて青葉のためにつくしを採(と)っていた
小さいころ、つくしを春になるたびに採っていたのか。それも
青葉のために。青葉からの手紙を全部保存しておいた話と合わせて
考えると、幼いころの桜姫にとって、会った事すらない青葉が
心の支えであったということがよく分ります。
幼い頃の桜姫は当然青葉が来たとしても何もあげることは
できないので、つくしを採ることが青葉に対してできる精一杯の
ことだったのでしょうね。
幼い頃の青葉はこっそり桜姫の様子を見に行ったことがあるのですが
偶然でも、なんでもいいから一度くらい幼少期に2人を対面させて
あげたかったですね。もし対面が実現していたら、2人の関係は今とは
違っていたかもしれないのに。
対面を許さなかった周りの大人たちのせいで、今愛し合っている
桜姫と青葉が反目する羽目になったのだとすれば本当に罪な話です。
○青葉は、かつて桜姫に会うために努力していた
藤紫「青葉はそんな姫に会うことが許されないのは自分が
未熟なせいだと思って 必死に書を読み武術を学んだ」
(りぼん2009年5月号・P.115の3コマ目)
なんだか今の桜姫と青葉の関係を見ているとボタンの掛け違い
のような気がしてなりません。2人のうちどちらかが素直になれば
関係は劇的に変わる可能性が高いのに…だって2人とも
十分お互いを愛しているのに、どうしてこんなに反目しなくては
ならないの?
しがらみを断ち切る勇気がいまこそ試されているのかもしれません。
藤紫「つくしは渡せなかったかもしれないが その想いは無駄じゃない」
(りぼん2009年5月号・P.115-116)
この時、桜姫は初めて青葉の気持ちの一端を知ることが
できたのかもしれませんね。結婚話が持ち上がってから
青葉と話す機会は何度かありましたが、けんかになってしまうことが
多く、突っ込んだ話はできませんでしたから。青葉がかつて
桜姫に対して言っていた数々の努力に関する話は本当だったということが
この時初めて確認されました。
青葉に殺されかける前にこういう展開になっていればと思うと
悔やまれてなりません。
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