【勝利の悪魔】ビクトリー;3(りぼん2009年5月号)感想 その1
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○お見合い話に反発する朝実
まぁこれは朝実の気持ちも理解できます。家の都合で通っていた高校を
辞めざるを得ない状況に追い込まれて大変な思いをして、ようやく
新しい道に向かって歩き出したと思ったら今度はお見合い話…
本当に父親に翻弄(ほんろう)され続けていますね。
朝実の父「彼と結婚できればこんなボロ家にも住まなくていいんだよ?」
(りぼん2009年5月号・P.170の2コマ目)
これじゃ身売りと同じじゃないか…急な結婚話といえば桜姫華伝の
桜姫も同じように決められた許婚(いいなずけ)と結婚するよう強いられて
いますが、桜姫の場合は一応青葉のことを知っていて、青葉に多少は
思いを寄せています。
しかし朝実の場合は顔も名前も知らない奴の嫁になれと言われて
いるのですから、桜姫とは全く事情が違いますね。経済的に苦しく
なったから、家を出て行けとかひどすぎだろう。まぁ朝実の父は
朝実を苦しめる意図など全くなく、父なりに朝実のことを考えた上での
行動なのでしょうが。
たしかに生活のことだけを考えたら、結婚という選択肢もあるのかも
しれませんが、朝実の立場からすれば、いきなり自分の人生を左右する
ような話を切り出されたのですから、すんなり納得するはずもありません。
○朝実、家出
朝実も思いきったことをするな。怒りが頂点に達したのでしょうが
家出するとか言っておきながら、逃げた先が学校だというところに
朝実の限界を感じずにはいられません(笑) 家出をしたら普通保護者は
学校に連絡するだろう…そこに逃げたらすぐにつかまっちゃいそうですが
朝実の父が朝実に見合い相手の写真を託したところを見ると、朝実が
学校に逃げこむっていうのはある程度予想の範囲内だったのでしょう。
朝実「知らない 知らないっ 光(あきら)も! お父さんも!!
私の気もちなんて なんにも考えてない!!」
(りぼん2009年5月号・P.180-181)
まぁさすがに急な見合い話なんか持ち込まれたら怒るのは
当たり前ですから、朝実の怒りもごもっともですが、光は
何も悪くないだろう(笑) 完全にとばっちりだな。
自分の意思とは全く関係のないところで運命の扉が開きまくってる
朝実、ついこの間まで勉強の心配だけしていればよかったのに
今では居場所を見つけるのに一苦労の生活とは。
朝実「ありがとう…私 この事忘れない」
(りぼん2009年5月号・P.182の1コマ目)
家出した朝実にとって食料調達は大きな問題なのですが、みんなに
昼食を分けてもらってなんとかしのぐ事ができました。こういう困った時に
助けてもらうと後々まで忘れないですよね。
なんだかんだ言ってもクラスに溶け込んでますね。朝実が
クラスで孤立したままではかわいそうですし。
今回の件で朝実がクラスに溶け込むことができたら、父の無茶な
見合い話も無駄ではなかったのかな???
(つづく)
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