【勝利の悪魔】ビクトリー;3(りぼん2009年5月号)感想 その3
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【勝利の悪魔】ビクトリー;3(りぼん2009年5月号)感想 その2
↑のつづき
○うたたねをした朝実、これまでの生活が夢に出てくる
机に伏せているうちに眠ってしまった朝実、これまでの当たり前だと
思っていた生活が夢に出てきたようです。試験にがんばったから
高価なものがもらえるような生活をおくることができる子供など
ほんの一握りしか存在していないのですが、朝実にしてみればそれが
日常の風景だったのですから、疑問に思うことなどなかったのでしょうね。
失ってみて、はじめて自分のこれまでの生活がとても価値があるもの
であるかということが分ったのでしょう。まぁ多くの人が今の自分のおかれて
いる立場を当たり前のように思って生活しているのですから、朝実も
恵まれた環境におかれていたころにその生活を疑問に思わなかったのは
無理もないです。
自分のそれまでの生活がいかに恵まれていたかを理解することは
できましたが、そのための「授業料」はとてつもなく高かったですね…
○光(あきら)、朝実におにぎりの差し入れ
おにぎりを持っている光、なんだか妙に似合っているな。
このおにぎりはたぶん自分で握ったのでしょうが、光が一生懸命
おにぎりを握っている姿を想像するとなんだかほほえましいです。
朝実がこれまで数え切れないほど食べてきた料理より、ありがたみが
ある食べ物かも。だって、この日の朝実は夕食の目処が全くたっていなかった
のですから。
○朝実、父親に対する複雑な気持ちを話す
朝実「だいたいね!! 未来ある娘を生活のためにお見合い結婚
させるっておかしいでしょうが!! 親として!!」
(りぼん2009年5月号・P.189の2コマ目)
これは正論だな。成人した子供であってもいきなり見合い話を
切り出して半強制的に家から追い出すなんていうことはよくないですが
朝実はまだ高校生ですから、あまりに早すぎます。
朝実に不本意ながら他の高校に転入することを強いた時点で
十分朝実の人生設計を狂わせたのに、その上事実上未来の生活まで
縛ってしまうのはさすがにひどいとしかいいようがありません。
朝実が怒るのも当然でしょう。
もっとも父親の立場からすれば自分のところに朝実がいたとしても
幸せにはなれないから、まだマシな選択肢ということで見合い話を
持ち出したのであって、悪気は全くないのでしょうが。
朝実「自分で会社つくって がっぽがっぽ稼いで
私を養えっての!!」(りぼん2009年5月号・P.189の2コマ目)
気持ちは痛いほど分かるけど、破産したのであれば当分会社作るの
不可能だから(笑)
最近は簡単に破産すればいいと考えている人もいるようですが
破産をしたら失うものも多いので、破産に至らないように借金は
計画的にしないとまずいです。破産したら復権するまでどんなに
勉強をしても取得できない国家資格もありますし。
朝実が怒った理由は他にもまだあるようですが…
(つづく)
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