【勝利の悪魔】ビクトリー;3(りぼん2009年5月号)感想 その4
【勝利の悪魔】ビクトリー;3(りぼん2009年5月号)感想 その3
↑のつづき
○朝実、父親が安易に自分を切り離そうとしていることに怒る
朝実「それまで私にバイトしろぐらい言ってみろっての!」
(りぼん2009年5月号・P.189の3コマ目)
朝実偉いな。ただ単に父親に対して金を稼いで来いというだけで
なく、自分も出来る範囲のことをする気があるのか。
朝実「でもやるよっ 家族のためならやるよ!!」
(りぼん2009年5月号・P.189の3コマ目)
貧乏になる前だったら「家族のため」とかいう発想を
することはまずなかったでしょう。何しろお金があるのですから
そんなことを考える必要すらなかったでしょうし。朝実が
考えなくてはいけなかったことといえばせいぜい大学進学のこと
くらいだったのではないでしょうか。
なんだか朝実が回を重ねるごとに成長していってますね。
最初のうちは現実から目をそらして周りの人を傷つけかねない
ことを言っていたりしたのですが、今は現実としっかり向き合い
周囲の生徒とも協調して前に向かって歩こうとしています。
こうやってキャラが成長していくのを見ると読者としても
とてもうれしいです。朝実は安定した生活や、もともと通っていた
学校を失いましたが、代わりに得た物も決して少なくないようですね。
朝実「なんで一緒に頑張ろうって言ってくれないのって思ってる
だけだもん」(りぼん2009年5月号・P.190の2コマ目)
朝実が怒っているのは父親が朝実の気持ちを考えずに一方的に
見合い話を持ってきたことだけが理由ではなく、安易に自分を
生活の場から切り離そうとした点についても納得がいかないよう
ですね。…というかむしろそっちのほうが大きいのかな?
○光(あきら)、朝実に対して自分の家に来るようすすめる
光「うちに来いよ」(りぼん2009年5月号・P.191の2コマ目)
朝実がのどから手が出るほど欲しかったセリフをついに言ってくれる
人が現れました!!! なんだかいい雰囲気になってますね。よくよく
見たらこの2人、なかなかいいカップルになりそうです。今の朝実に
とって光はもはや無くてはならない存在でしょう。光が言う何気ない
一言が今の朝実にとっては大きなエネルギー源ですし。
○光はこの学校の理事長の息子だった
理事長っていうことは朝実と光が通っている学校は私立高校なのか。
お金がなかった割には朝実は公立にいかなかったのですね。田中森家の
経済事情を考えると公立に入れる機会があったら間違いなく公立のほうに
行ったでしょうからなんらかの事情で入学できなかったのでしょう。
しかし親子そっくりだなぁ、光は女装をしているのですが
顔そのものは瓜(うり)二つなのでしょう。
理事長も「うちに来たらいいじゃない」(りぼん2009年5月号
P.193の1コマ目)と言ってますから、朝実は安心して光の家に行くことが
できますね。理事長は自分の学校の生徒が家出をしているのに止めないのか。
まぁこのくらい変わった人でないと理事長は務まらないのかもしれませんね。
今の朝実に選択肢はないも同然なので、朝実は光の家に行くことに
なりました。理事長の家だから外泊を理由に処分される心配はありませんね。
○朝実のお見合い相手、朝実が光の家に入るのを見てとんでもない誤解を
朝実が光の家に入るのをこっそり見ていた朝実の結婚相手とその父は
すっかり光の家を朝実の家だと勘違いしてますね。普通お見合い相手の
住所くらい調べるはずなのになんでこんなとんでもない勘違いを
しちっゃたんだろう…
しかもお見合い相手の家族の会社も倒産しているとは、お互いに
家計が苦しいことを隠してお見合いをするとは、なんともまぬけとしか
いいようがありません。
| 固定リンク
「勝利の悪魔」カテゴリの記事
- 【勝利の悪魔】ビクトリー;11(りぼん2010年1月号)感想(2010.02.09)
- 【勝利の悪魔】ビクトリー;10(りぼん2009年12月号)感想(2009.12.16)
- 【勝利の悪魔】ビクトリー;9(りぼん2009年11月号)感想 その2(2009.11.18)