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2009年5月11日 (月)

【桜姫華伝】第六話「どうして俺を選んだ」(りぼん2009年6月号)感想 その3

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【桜姫華伝】第六話「どうして俺を選んだ」(りぼん2009年6月号)感想 その2
↑のつづき

○藤紫の真意は?

藤紫「おまえが姫を手放したと都人が知ったらどうなる?
(りぼん2009年6月号・P.27の2コマ目)

 あ、たしかに青葉が許婚(いいなずけ)である桜姫を手放したと
いうことになれば、秘密にすることなど不可能ですよね。あっという間に
都にうわさが広まるのは疑う余地はありません。

藤紫「出世に目が眩(くら)んだ貴族達がこぞって我も我もと姫の
後見人になりたいと言い出すだろう」
(りぼん2009年6月号・P.27の2コマ目)

 桜姫が大好きだという人が何人も現れて、桜姫を取り合うとか
いう展開ならまだしも、桜姫という人物などどうでもよく、ただ単に
桜姫が生まれながらなもっている「地位」を獲得するためだけの
目的で、桜姫の周りに人が集まってくるのだとしたら、桜姫に
とっと迷惑以外の何者でもありませんよね。「地位」につられて
よってくるような奴らが桜姫に対して愛情をもって接するとは
とても思えませんし。

藤紫「姫は妖古を倒せる伝説のかぐや姫の孫…事によっては
帝さえ動かせる この国にとって特別な存在だからだ……
(りぼん2009年6月号・P.27の3コマ目)

 桜姫は生まれながらに外交官であり、国防の要(かなめ)で
あることを強いられているのか。その地位に見合った処遇を
受けているとはとても思えない
ですし、尊敬されるどころか逆に
化け物扱いされているのですが、自分を化け物扱いしている国を
守ることは事実上強制されている…よくよく考えたらこんな不当な
話もないですよね。

 桜姫は純粋に自分の周囲にいる人達を守りたいという一心で
今回の任務を引き受けたのですが、心が本当にきれいなんだなぁ。
普通、ここまで不当な扱いを受けたらやる気なんか出ないだろう。

 桜姫をここまで本気にさせた周囲の人達もすばらしいということを
忘れてはいけないでしょう。朝霧、琥珀、藤紫、そして青葉…
もしこれらの人達が桜姫に対して冷たくあたっていたら、妖古退治も
今よりずっと厳しい戦いとなっていたかもしれません。

藤紫「愚かな政治の争いに巻き込みたくはないんだ…おまえが手を引く
と言うなら 東宮である俺しか姫を守れない」
(りぼん2009年6月号・P.28の2コマ目)

 この言葉に、桜姫を自分の邸に招き入れることを決めた藤紫の
気持ちが凝縮されているような気がしてなりません。桜姫のことを
考えたら、自分がこうする以外に方法はないというのを東宮で
あるからこそ分かるのでしょう。

(つづく)

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