【桜姫華伝】第六話「どうして俺を選んだ」(りぼん2009年6月号)感想 その5
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【桜姫華伝】第六話「どうして俺を選んだ」(りぼん2009年6月号)感想 その4
↑のつづき
○青葉、苦しむ桜を見て自分の指を…
桜姫が舌布で作った猿轡(さるぐつわ)を噛みちぎってしまった
ので、代わりの布を探して周囲があわてている時にとっさに
青葉は自らの指を桜姫の口に入れて、猿轡の代わりにしました。
表情からも見て取れるようにおそらく相当な激痛が青葉を襲った
ことでしょう。
桜姫は自らが激痛に襲われることを百も承知で青葉をかばいましたが
今度は青葉が自らの体を犠牲にして桜姫を守ったことになります。
何も自らの指でなくても代わりとなるものはいくらでもありそう
ですが、とっさの行動だったので、考えている余裕などなかったの
でしょうね。結果として青葉は桜姫から受けた恩を返した形となりました。
藤紫の話の前だったら、こんな行動は取らなかったかもなぁ。
苦しんでいた桜姫ですが、青葉の指を噛んだ後はそれまでの苦しみが
嘘のように眠ってしまいました。理屈では割り切れない世界なのでしょう。
どんな薬よりも青葉の「大丈夫だ…」(りぼん2009年6月号・P.36の1コマ目)と
いう言葉のほうが効き目があったとは。
○目を覚ました桜姫、勘違いから思わぬ展開に
青葉は結局そのまま桜姫の横で添い寝をしていたのか。まぁ
桜姫の苦しみ方を見てしまったら、そばにいないと心配で
仕方がないでしょうね。
青葉「体はどうだ? もう痛くないのか?」
(りぼん2009年6月号・P.39の1コマ目)
すっかり桜姫に対する対応が柔らかくなってる。一連の出来事は
意地っ張りな青葉の桜姫への対応すら変えたのか。桜姫の捨て身の
行動は無駄ではありませんでした。この優しい青葉こそが桜姫が
欲してやまなかったものなのですから。
桜姫「優しー… そっかこれ 夢なんだ」
(りぼん2009年6月号・P.39の1-2コマ目)
こ れ は さ す が に 青 葉 が
か わ い そ う だ ろ う
…あれだけ桜姫のことを心配していたのに。まぁ日ごろの行いを
考えたら桜姫が夢だと思ったのも理解できなくはないのですが。
青葉がやさしいから、これは夢だと思うとか、桜姫の脳内で
どんだけ青葉は凶暴な奴扱いされてるんだよ(笑)
でも桜姫が夢だと思ったことが、物語を思わぬ方向に
進めることになります。
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