【桜姫華伝】第七話「儚い迷宮の入口に立って」(りぼん2009年7月号)感想 その4
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【桜姫華伝】第七話「儚い迷宮の入口に立って」(りぼん2009年7月号)感想 その3
↑のつづき
○淡海(おうみ)が桜姫を拒絶していたわけ
淡海「もののけも妖古も 人外のものは全て私をあの日へ戻します
憎くて 怖くて 恐ろしかった…」(りぼん2009年7月号・P.169の2コマ目)
目の前で妖古に両親が殺害されたのですから、人外のものを
見るのも嫌っていうのは仕方がないことでしょう。まさに一生
消えることはないであろう傷を心に負ってしまったのですから。
淡海「だから朝霧のことも拒絶してたし 姫様のことも受け入れる
ことはできませんでした」(りぼん2009年7月号・P.169の4コマ目)
ただ単に桜姫や朝霧が人間でないからという理由だけで
嫌っていたという訳ではなかったのか。
そりゃ、淡海からしてみれば、桜姫は妖古だし、朝霧はもののけ
ですから、嫌いな属性の奴が2人もいることになりますからね。
桜姫や朝霧に冷たくしたとしても誰も責めることなどできないでしょう。
毎日、桜姫や朝霧の顔を見るたびに両親が殺された瞬間を
思い出していたのか…さぞかしつらかっただろうな。
桜姫「私は愚かですね 姫様がおてんばで元気で
素直でお優しい方だって わかっていたはず
なのに…」(りぼん2009年7月号・P.169-170)
本当はいい子になのに、それを知りつつ嫌っている自分とも
戦っていたのか。両親のことを思い出すだけでもつらいのに
自分の桜姫に対する気持ちについても悩んでいたとは。
相反する感情の狭間で苦しんでいたのですね。桜姫がとても
良い子だったから、こんなに苦しむ羽目になってしまったのかも。
桜姫が極悪非道な性格だったら、心置きなく憎むことができたから
淡海はかえって精神的に楽だったかも。
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