【桜姫華伝】第七話「儚い迷宮の入口に立って」(りぼん2009年7月号)感想 その5
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【桜姫華伝】第七話「儚い迷宮の入口に立って」(りぼん2009年7月号)感想 その4
↑のつづき
○淡海(おうみ)、自分が逃げていたことを自覚
淡海「拒絶していたのは姫様じゃない 朝霧でもない あの日何も
できずに逃げ出した 幼い自分を思い出すこと」
(りぼん2009年7月号・P.170の3-4コマ目)
子供の頃の行動に責任を感じる必要など全くないのですが、
両親が妖古に襲われたところに居合わせてしまったので
トラウマになっちゃってるんだな…
桜姫や朝霧の姿を見るたびに過去の自分から逃げる生活を
続けていたのか。毎日のようにつらい思いをしていたのですね。
そりゃ冷たい態度も取りたくなるよ。
○桜姫、淡海に優しい言葉をかける
淡海「次に来た時 淡海がもう泣かなくていいように
思い出をひとつ進めてあげる」(りぼん2009年7月号・P.171の2コマ目)
こんな風にやさしい顔で言われたらもうこれは心を開かざるを
得ないだろう。この場所は両親が妖古に襲われた悲しい場所ですが
桜姫と新たな出発をした思い出の場所ともなりました。
でもこの後、ここは「桜姫と人生最後にしゃべった場所」に
なってしまうのですが…
○淡海、死を覚悟で戦う決意をする
淡海「蛇(へび)を放ったのは 中納言様です」
(りぼん2009年7月号・P.174の3コマ目)
秘密をしゃべったら殺されることを覚悟の上で秘密を桜姫に
話す決意をした淡海、これが淡海なりの戦い方であり、過去の自分
と決別する方法だったのでしょう。あまりに悲しい結果を招くと
知っていながら…
妖古と戦う力を持たない淡海にとって、妖古を倒す夢を実現
しようと思ったら桜姫に情報を提供するしかないのかも。
素直に中納言の秘密をしゃべることなく、桜姫を引き渡してしまったら
憎んでも憎みきれない妖古を倒すことも実現できなくなりますから。
○淡海、妖古になる
淡海「朝霧 今までごめんね 姫様をお願いね」
(りぼん2009年7月号・P.176の3コマ目)
初めて淡海が朝霧に対して心を開いた瞬間が、淡海の人間としての
最後の時だったっていうのが泣かせます。自分の命が尽きることを
理解している淡海は朝霧に桜姫のことを託したのでしょう。
淡海「『死ぬ』ってこういうことだったのね」
(りぼん2009年7月号・P.176の5-6コマ目)
「死ぬ」とは知らされていたけど、どうやって殺害されるのかは
知らされなかったのか。まさか自分が妖古に仕立て上げられて
殺されるとは予想していなかっただろうな。
普通の人間を妖古にすることもできるのか。
○青葉登場、桜姫、淡海を殺すのをためらう
そりゃ、ついさっきまで仲良く話をしていた相手を殺すなんて
できないのは無理ないです。ましてこれまで世話になっていて
情もうつっている淡海ならなおさらです。
淡海の性格を考えると、妖古に仕立て上げられたとはいえ
桜姫やその周りの人を傷つけることは本意ではないでしょう。
もう二度と人間に戻ることができないのであれば、ここで
倒してあげたほうが幸せかもしれませんが、
○謎の男性、ついに桜姫の前に
妖古に仕立て上げられた淡海を倒すことをためらっていた
桜姫、危うく攻撃されそうになりましたが、淡海を妖古に
仕立て上げた男性が間に入って難を逃れました。まぁこの男性は
桜姫を連れ帰ることが目的なのですから、ここで桜姫が殺されたら
目的を達成できませんよね。
そして倒されてしまった淡海、偶然とはいえ両親と同じ場所で
死んでしまったことになります。
淡海をこんな目にあわせた張本人だということが分かった
桜姫はこの男性を倒すことを決意します。
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