【桜姫華伝】第八話「生きとし、生けるもの。」(りぼん2009年8月号)感想 その1
【「桜姫華伝」の感想】←今までの感想のまとめはこちら
○中納言、ついに自分が裏切っていたことを青葉たちに明らかに
中納言「おとなしく 手勢に加われば月の国で今より高い位を
与えると槐様(えんじゅさま)は約束して下さったのです!!」
(りぼん2009年8月号・P.90の4コマ目)
ここだけ見ると中納言はひどい奴にしか見えませんが
(まぁ実際ひどい奴だけど)、もし槐の要求を断ったら、淡海(おうみ)の
ようにされたことは明らかですから、断るっていう選択肢は事実上
なかったんだろうなぁ…
槐にしてみればただ同然で協力者が得られるのですから、安い
ものです。肩書きをあげて適当にあしらっていれば自分の思いのままに
動いてくれるのですから。
中納言「妖古の力は強大です 人間などとうてい太刀打ちできない…
親王様も早々に降伏されるが良し」
(りぼん2009年8月号・P.90の4コマ目)
中納言が言っていることは無茶苦茶ですが、妖古の力が
強大っていうのは事実だからな…桜姫がいるうちはある程度は
勝負になってますが、戦闘能力に差があるのは否めません。
中納言「さもなくば 桜姫を生け捕り 親王様を殺せと言う
槐様の命令 果たさせていただく!!」
(りぼん2009年8月号・P.90-91)
この瞬間、中納言は人間界に引き返せなくなったな。妖古側を
勝たせなければ事実上戻る場所などないですし。この時代に権力者に
逆らったら、生きていくことなどまず不可能でしょう。
○淡海の両親を殺害したのは中納言だった
淡海がかわいそうすぎる。自分の両親を殺害した奴に
拾ってもらい、恩を着せられていたのですから。このことを
淡海は知らなかったようですが、知らなくてよかったかも。
知っていたら復讐の相手が目の前にいるという状態で
生き続けなければならなかったですし。
自分の両親の仇(かたき)なんて、それこそ桜姫や朝霧に
抱いた嫌悪感などとは比較にならないほど強かったでしょう。
○大蛇に変身した中納言、毒を吐く
この能力ってもともと中納言が持っていたものなのだろうか?
もしもともと持っていたものであれば、人間界のために
役立てればよかったのに。
毒ガス攻撃ってある意味最強ですよね。至近距離で使われたら
銃や矢、刀と違って避けるのがとても難しいですから。
青葉は自分の命を犠牲にしてでも、桜姫に中納言を切れと
命令してますが、桜姫の性格を考えたらどう考えても
青葉を捨てるっていう選択肢などありえないでしょう。
桜姫「好きなの青葉… 死なないで…」
(りぼん2009年8月号・P.95の4コマ目)
どさくさにまぎれて告白かよ(笑) 前回、目の前に青葉が
いる状況が夢だと思い込んで青葉のことを好きだと言ってしまった
ことはありましたが、今回は自分の意思ではっきり好きだと
言いましたね。中納言の攻撃がまさかこんなことを引き起こすとは。
| 固定リンク
「桜姫華伝」カテゴリの記事
- 桜姫華伝12巻の感想 その1(2013.01.15)
- 【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第五十話(最終話)「さようなら、ありがとう」(りぼん2013年1月号)感想 その5(2012.12.27)
- 【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第五十話(最終話)「さようなら、ありがとう」(りぼん2013年1月号)感想 その4(2012.12.23)
- 【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第五十話(最終話)「さようなら、ありがとう」(りぼん2013年1月号)感想 その3(2012.12.15)
- 【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第五十話(最終話)「さようなら、ありがとう」(りぼん2013年1月号)感想 その2(2012.12.08)