【桜姫華伝】第八話「生きとし、生けるもの。」(りぼん2009年8月号)感想 その4
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【桜姫華伝】第八話「生きとし、生けるもの。」(りぼん2009年8月号)感想 その3
↑のつづき
○淡海(おうみ)を探せ!
姿が見ええなくなったからてっきり倒されたのかと思ったら
まだ死んだわけではなかったのか。大きな穴からうめき声が
聞こえてきますが、文字だけでも淡海の悲しみや無念な気持ちが
伝わってきます。
白夜(びゃくや)は穴に火を落として妖古になった淡海を焼き殺す
ことを決めました。さすがに桜姫も反対はしませんでしたが、あの姿を
見たらもう復活はないということも分かるし…
○桜姫、自らの手で淡海にとどめをさすことを決める
桜姫「淡海は私の女房だったのよ 炎になんかあげない
淡海が死ぬなら 全部私のせいにする」
(りぼん2009年8月号・P.116の2-3コマ目)
これつらいだろうな…おそらこの世で淡海に生きていて欲しいと
一番強く願っているのは桜姫なのでしょうが、自らの手で
最後のとどめをさすことを決めたのですから。あえて責任を背負う
決断をするとは桜姫はまさに「姫」と呼ぶにふさわしい強い心をもって
ますね。
このまま炎につつまれた穴を見て帰るだけでは、桜姫も
割り切れない気持ちのまま今後の人生を過ごすことになって
しまう可能性があるから、形はどうであれ最後の姿を見届けて
しっかりお別れしたかったのかもしれません。
つらいけど、この形が一番精神的には楽かも。もしこのまま
何もせず、この場を後にしたりしたら怒りを持っていく場所も
なく苦しむ羽目になりそうですし。
○桜姫、妖古になった淡海にとどめ
おそらく桜姫がこれまでの人生の中で一番つらい別れだったん
だろうなぁ。長年世話になり、人との接点があまりない生活を
おくってきた中で貴重な人物を、自らの手でとどめをさしたのですから。
妖古と化した淡海は安全を考えると殺す以外の選択肢はないのですが
理屈抜きにつらいものはつらいでしょう。
○淡海の命字は「信」
結局最後は桜姫を信じて真実を話したのですから、命字の通りに
行動したということになりますね。もし桜姫は自らとどめをさすことを
決断しなかったらこの命字に関する情報を得ることはなかったでしょうね。
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