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【勝利の悪魔】ビクトリー;7(りぼん2009年9月号)感想 その2
↑のつづき
○「田中森塾」開校
渉(わたる)「柴崎渉です よろしくおねがいします
たなかもりせんせい」(りぼん2009年9月号・P.250の1コマ目)
「たなかもりせんせい」との言葉に胸がきゅんとなった朝実
ですが、この学校に入って以来朝実の身にはさまざまなことが
起こっていて、この田中森塾も入塾希望者が全くいない状態が
続いていましたので、夢にまでみた「せんせい」という呼び名だったん
だろうな。
朝実「邪魔をするなら出ていってちょうだい!!」
(りぼん2009年9月号・P.252の1コマ目)
図書室で「同窓会屋」の打ち合わせを騒ぎながらやっている
光(あきら)たちは正直どうよ?と思うのも事実ですが、勝手に
図書室を占領して、自分の商売をしている朝実も
あまりほめられたものではないような気が(笑)
まぁ勉強をすること自体は良いことですし、そもそもこの学校
の校内でまともに勉強をできる環境が整っているのは図書室
くらいなのでしょうから、仕方がないのかもしれませんが。
○渉の勉強開始
能力別の教材というからどんなのかと思ったら
5×9 4×3 8×2…って九九かよ(笑)
いくらなんでも渉に対して失礼すぎるだろうと思ったら、渉は怒るどころか
素直によろこんでますね。さすがに悩んだりはせず「このくらい
できます」と言っていますが。
簡単すぎるように見えますが、朝実はこの学校の生徒はとにかく
基礎をしっかりする必要があると判断したようですね。
勉強が不得意な子の場合、問題を解いて正解するよろこびを
あまり味わっていないでしょうから、簡単な問題でもとにかく
正解すればうれしいという気持ちになって、勉強への意欲も
沸いてくるかもしれません。
○渉、田中森塾入塾の動機は?
渉「ともだちが できるといいな…っておもって」
(りぼん2009年9月号・P.255の5コマ目)
自己主張の塊(かたまり)のような人達ばかりが目立つこの学校
ですが、渉のように人とうまく接することのできない子も
いるのですね。まぁよくよく考えたら全員が活発な子ということは
ないか。
そもそも朝実だって最初のうちは上手く溶け込むことはできて
いませんでしたね。渉は友達をつくるきっかけが欲しかったのですか。
○渉、朝実に報酬支払い
渉が朝実に対して差し出した金額は何と3万円!!!
3万円っていくらなんでも高すぎだろう。
お金の出所が激しく気になる…
(((((;゚Д゚)))))ガクガクブルブル
このような教室の場合いくら払うのは相場が分からなかったん
だろうな…というか、勉強の開始前に報酬の話はしなかったのか。
紛争になるから、こういうのは開始前にちゃんと話をしたほうが
良いと思うのですが、朝実も別に田中森塾で本格的に金銭を手に入れる
気はあまりなかったのでしょう。
朝実「ごめん こんなに もらえない…」
(りぼん2009年9月号・P.258の1コマ目)
常識的な対応だな。ここでもらってしまったら罪悪感に
苛(さいな)まれるでしょうし、なによりこんなお金をもらって
しまったら後が怖いです。
朝実「現金じゃなく…気もち程度にみんながいらない物で
私には必要な物をいただいて 少しでも生活のたしにできれば
いいな…って思ってただけだから」
(りぼん2009年9月号・P.258の4コマ目)
みんながいらない物で朝実には必要なものって
一体何なのだろう???
基本的に生活必需品でいらないものっていったらお中元とかお歳暮で
もらって消費することなく部屋の隅に眠っている缶詰とか洗剤とかかな?
これなら、保護者が持っていって良いと言えば、生徒はお金をかけず
に朝実に品物を持っていくことができますね。
(つづく)