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2009年8月17日 (月)

【MOMO】第13話「I'm here」(りぼん2009年9月号)感想 その3

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【MOMO】第13話「I'm here」(りぼん2009年9月号)感想 その2
↑のつづき

○夢、消滅の道を選んだナナギを説得

夢「本当にナナギはこれでいいの!? モモちゃんと
こんな別れ方で…っ
」(りぼん2009年9月号・P99の1-2コマ目)

 たしかに億単位の年月を共に過ごしたモモとの別れがこんな
形というのはちょっとあっけなさ過ぎるようにも見えますが、人との
別れなんて案外こんなものでしょう。感動的な別れなんてなかなか
ないですよ。せいぜい学校を卒業する時くらいじゃない? 感動的な
別れなんて。

夢「私 何回も思ったよ? みんなといるの楽しいって
幸せってこういう感じだったなって

(りぼん2009年9月号・P100の1コマ目)

 夢はもともと父親が失踪してしまい、日々の食事にも
困るような生活をしていたからこそ、モモやナナギ、沙成(さなり)
との生活で味わえる仲間と過ごす楽しい日々がいかに貴重でとても
価値のあるものであるかということを知っているのでしょう。
もし夢が保護者がちゃんといて、特にお金の心配をする必要のない
生活をおくっていたら、同じ体験をしても、違うことを思ったかも
しれません。

夢「大魔王にそんな事思っちゃいけないのかもしれないけれど…
思っちゃったんだもん」(りぼん2009年9月号・P100の1コマ目)

 夢に幸せを与えてくれたのは地球人でなく、地球を
破壊することを考えている異星人のモモであった
というのは
皮肉としかいいようがありませんね。夢にしてみれば、自分に楽しい
ひとときを提供してくれたモモに対して悪い感情を持つの難しいのでしょう。

 モモに対して悪い感情を持たなくてはいけないということは
ないと思うから、別にこのままモモに対する感情を変える必要は
ないでしょう。

夢「本当にずっと憎しみしかなかった? ずっとモモちゃんが
嫌いだったの?
」(りぼん2009年9月号・P100の3コマ目)

 この説得の仕方は夢しか使えないですね。地球上に代表者の気持ちが
理解できる人は現役の代表者である夢しかいないですから。

 モモに対して憎しみしか持っていなかったとしたら、億単位の年月を
一緒に旅するなんていうことはなかったでしょう。どこかでモモの
殺害を計画したはずですから。

(つづく)

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