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2009年8月26日 (水)

【MOMO】第13話「I'm here」(りぼん2009年9月号)感想 その4

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【MOMO】第13話「I'm here」(りぼん2009年9月号)感想 その4
↑のつづき

○ナナギの父は本当の父親ではなかった

ナナギ「俺の本当の父親は先代の王だ 事故で亡くなった後
次に王についた父の弟に引き取られた

(りぼん2009年9月号・P.108の1-2コマ目)

 なるほど、だからどうも親子関係がぎこちない感じだったの
ですね。兄の子供だったら仲良くしてあげればいいのにとも
思えるのですが、現実はなかなか上手くいきませんよね。
ましてこの王族ともなれば権力やお金が絡んできますから。

ナナギ「父上は本当の子供であるララクを王にしたがっていた…
だから 危険かもしれないしごとは全て俺に任せたんだ

(りぼん2009年9月号・P.108の3コマ目)

 これで謎は解けました。ナナギはポイント集めを順調に進めていて
あとポイントをひとつ集めればすべてのポイントが揃うという段階に
なっていきなり、態度を一変させ、ナナギを国賊のように扱ったのは
ナナギを追い払うちょうど良い口実ができたからだったのですね。
いくら王といっても理由もなくナナギを追い出すことなどできない
でしょうから、この機を逃すまいと思い、一気に攻勢に出たのでしょう。

ナナギ「婚約者が心変わりしていたことも…
モモが来るずっと前から知っていた

(りぼん2009年9月号・P.108の4コマ目)

 アルハも寝返る機会を探っていたのか。で、モモが来たからそれを
口実にナナギと別れたと…

 王やアルハにしてみれば、モモは侵略者
どころか、逆に救世主じゃないか(笑)

 
結果として厄介者のナナギを追い払うどころか星の外に
事実上の追放をすることができたのですから、感謝こそすれ
恨む理由などないでしょう。
神として崇(あが)めていても
おかしくないです。

 ナナギがいなくなった後の会話を聞いてみたいな。マジで祭りでも
開いたんじゃない? だってもう不愉快な顔を見ることは永遠に
なくなった訳ですし。

ナナギ「あの星に もう本当の俺の居場所なんて
なかった だから逃げたんだよ

(りぼん2009年9月号・P.109の1コマ目)

 もしモモが来なければ、ナナギは形だけの王として、大して尊敬も
されず、心変わりしたアルハとむなしい人生をおくる羽目になったの
ですね。立場があるから、どんなにつらくても逃げられない、ある意味
生き地獄のような生活だったことでしょう。

 王やアルハだけでなく、ナナギにとってもモモはある意味
救世主だったのかもしれません。

 ここまでナナギの話を聞いて疑問が沸いてきます。ではなぜナナギは
モモを殺そうとしたのでしょう? もちろん生まれ育った星を出る
きっかけを作ったのはモモですが。自分と同じ思いを夢にさせたく
ないから、混乱の元であるモモを消そうとしたとか? あるいは
もう無限とも思える間、続く旅を終わらせたかったのか?

 どんなに形だけの生活であっても、王としてアルハと暮らしたかった
のか???

(つづく)

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