【桜姫華伝】第十一話「兄様を傷つけないで」(りぼん2009年11月号)感想 その2
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【桜姫華伝】第十一話「兄様を傷つけないで」(りぼん2009年11月号)感想 その1
↑のつづき
○戒(かい)、桜姫に自分の過去を話す
戒「5年間僕はずっと帝(みかど)に囚(とら)われていたんだ」
(りぼん2009年11月号・P.165の4-5コマ目)
死んだと思っていたはずの兄が突然現われたかと思えば
今度は帝に囚われていたなどと言われてしまい、もう桜姫は
何がなんだか分からないだろうなぁ。想像すらしていない展開の
連続でしょうし。
もしこの話が事実であるとするならば桜姫にとって帝は
許しがたい敵になりますし。
戒「五年前のあの日 帝の使者がやってきて 僕は都へ
来るように言われたんだ」
(りぼん2009年11月号・P.166の1コマ目)
よもやこの使者が自分と桜姫の運命を劇的に変えることを
目的にやってきた罠(わな)だとは思わなかったことでしょう。言うまでも
なくこの段階では戒は帝に対して悪い感情など全く持っていなかった
でしょうから、帝からの使者を警戒するなどということはあり得ないですし。
戒は帝に対して桜姫に会いにくるようにお願いすることも
考えていたのか。
戒「名前ばかりの許婚(いいなずけ)は可哀想だから…」
(りぼん2009年11月号・P.166の4コマ目)
本当に桜姫のことを思っていたんだなぁ。桜姫にとって
いかに戒がかけがえのない存在であったのかこのセリフ
一つを見るだけでもよく分かります。きっといろんな場面で
こうやって桜姫を支えてあげていたのでしょう。
○戒、帝と対面
※桜姫が結婚をしたあとどうしたいか聞かれ
戒「位は望みません できれば勉学に励み 学者になりたいと
思ってます」(りぼん2009年11月号・P.170の4コマ目)
いい子すぎるだろう…
桜姫を利用して自分の地位を高めることもこの時代なら
決して不可能ではないはずなのに、なんという無欲。
いくら兄とはいえまだ子供なのになんという性格なんだ。
決して恵まれているとは言いがたい生活環境におかれているのに
心が濁(にご)ることはなかったのですね。
こんな素直な子が実在したら猫のように可愛がりたいです。
戒「桜の幸せを見届けた後に静かに和泉(いずみ)
で暮らしたいです」(りぼん2009年11月号・P.170の5コマ目)
この一転の曇りもない笑顔、この後の話を知った後に再度見ると
かわいそうで見ていられなくなります
・゚・(ノД`)・゚・
○戒に悪魔の手が迫る
帝「残念だが それはならぬ」
(りぼん2009年11月号・P.170の6コマ目)
まさかこんな答えが返ってくるとは戒は想像すらしていなかった
だろうな。攻撃をしかけてくるような場面では全くないですし。
帝「監視の女房が報告しいいる 姫は兄上に心奪われていると」
(りぼん2009年11月号・P.171の4コマ目)
いやいやこれは戒も指摘しているけど、青葉が来ないからだろう…
青葉が来ない以上、桜姫は戒と心を通じ合わせる以外に
選択肢などないのですし。
大体孤独の身の置かれている時にこんな魅力的な「兄上」がいるので
あればむしろ心が揺れ動くのは当然でしょう。
帝「親王と姫が早くに通じることもまた面倒なんだよ」
(りぼん2009年11月号・P.171の5コマ目)
これの意味が分からん??? 普通に考えたらさっさと結婚させて
桜姫を青葉に縛ってしまったほうが楽そうですが。
一度孤独のつらさを理解させて、心の底から青葉を求める
ように仕向けたいのかな? 孤独が嫌だと桜姫の心に刻ませる
ことができれば青葉と別れようなどと考える可能性は確かに
低くなりますから。
…と思ったらこの後のセリフでそれらしいことを帝は言って
いますね。
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