【桜姫華伝】第十一話「兄様を傷つけないで」(りぼん2009年11月号)感想 その1
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○帝(みかど)が何をやっているのか気になる藤紫
桜姫に関する情報を欲しがっている藤紫。今回のお話の件について
藤紫は全く知らなかったようですね。
そもそも藤紫は桜姫について現時点でどこまで知っているのだろう?
いずれ帝になる予定の藤紫には隠したところでいずれ分かって
しまうはずなのですが、この藤紫の様子を見ると現時点では知らせる
必要などないと帝は判断しているのかも。
なぜ帝は藤紫にあまり情報を渡さないのか? もしかしたら藤紫経由で
真実が桜姫側に伝わることを警戒したのかもしれません。
○目の前の人物が兄だと信じられない桜姫
桜姫「あなたが兄様だなんてまだ信じられない…兄様は
流行(はや)り病(やまい)で死んだのよ…?」
(りぼん2009年11月号・P.163の4コマ目)
そりゃ今の今まで死んだものと思っていた人物が
目の前にいるのですから、信じろといっても無理な
話でしょう。もし自分が桜姫の立場だったらすぐに信じること
なんてできないです。
大体自分の兄だという確たる判断材料がなければ信じたくても
信じられないですし、人が言うことをすぐに鵜呑(うの)みにするような
人だったらあぶないでしょう。だまされやすいことを意味しますから。
桜姫「葬儀をして 和泉(いずみ)には墓所もあるわ!」
(りぼん2009年11月号・P.164の1コマ目)
葬式までして墓まであるのであれば、なおさら目の前の
人物が兄だと言われてもすぐに納得などするはずがないです。
そもそも第三者が勝手に兄を名乗ることも簡単ですし。
でも桜姫が目の前の人物を兄だと信じられない理由は
他にもあるようです。
桜姫「あの優しかった兄様が 淡海(おうみ)を妖古に
して中納言を殺したなんて信じられない!!」
(りぼん2009年11月号・P.164の3コマ目)
なるほど、つまり桜姫が過去に出会った兄の記憶からはかけ離れた
行動を目の前の人物がとっていたから信じることなどできないのですね。
桜姫とすれば限られた情報から判断するしかないのですから、この判断も
当然と言えるかもしれません。
戒(かい)「僕の亡骸(なきがら)を見たかい?」
桜姫「見たわ…」(りぼん2009年11月号・P.164の4コマ目)
遺体まで見せられていたのか…幼い桜姫にとってかけがえのない
人物の死は想像を絶する苦痛だったのではないでしょうか。
戒「さわってはいないだろう?」
(りぼん2009年11月号・P.163の4コマ目)
桜姫「白夜(びゃくや)が病がうつるからさわってはいけないって…」
(りぼん2009年11月号・P.164の5コマ目)
戒も言っていますが、白夜の立場からすればこう言う以外の選択肢
などなかったでしょう。この事実だけをもって白夜も共犯だと判断
するのはちょっとかわいそうかも。この時代に帝に逆らうことなど
ありえないですし。
もし本当に遺体から病気に感染するおそれがあるのであれば
こうやって近づくのも危ないのでは???
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