【桜姫華伝】第十一話「兄様を傷つけないで」(りぼん2009年11月号)感想 その4
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【桜姫華伝】第十一話「兄様を傷つけないで」(りぼん2009年11月号)感想 その3
↑のつづき
○帝(みかど)、戒(かい)を人質にしようとも考えていた
戒「帝は僕を殺さなかった 生かしておいて桜が万が一 人間を
裏切るようなことがあれば 人質にしようと思ったらしい」
(りぼん2009年11月号・P.176の1コマ目)
後々までちゃんと計算していたのか。でもここまでやるくらいなら
桜姫と戒を両方共、幼いうちに殺害してしまえばよかったのに。その
ほうが後々の心配事もなくなるでしょう。
でも、そうしてしまうと月との全面戦争になりかねないからそれは
選択肢には入らなかったのでしょうね。でも戒も月の国の人ですが
月の側から見れば戒を生き地獄に叩き落すのも十分問題ではないのか???
※鎖に繋がれて生きたまま水に沈められたことについて
戒「鎖で繋がれ 苦しくてすぐに息絶えた しばらくする痺れる
ような痛みで目覚め また息絶える」
(りぼん2009年11月号・P.177の1-2コマ目)
かわいそうで見てられない…。・゜・(つД⊂ヽ・゜・。
鎖で繋いで水に沈めるなんて本当に生き地獄としかいいようが
ありません。桜姫や戒より、帝のほうが余程怖いよ。
戒「こんなふうに桜を支配して利用しようというなら
許さない人間」(りぼん2009年11月号・P.178)
こんな生き地獄に叩き落されてもなお桜姫のことを心配して
いるのか。本当にやさしい子なんだなぁ。自分の苦しみより
桜姫が利用されていることのほうが許せないなんて。
戒「僕の狂気はあの水の中で生まれたんだ」
(りぼん2009年11月号・P.180-181)
そりゃ性格が捻(ね)じ曲がるのも当然だろう。
ここまでやられておとなしくてやさしい子でいられるわけないです。
結果として帝はわざわざ災いの種を2つに増やしてしまった
ことになります。桜姫だけを警戒していればよかったのが
戒まで警戒しなくてはならなくなってしまったのですから。
ところで戒はどうやって脱獄したんだ?
○青葉と戒が衝突
究極の修羅場(しゅらば)か…青葉にしてみれば槐(えんじゅ)が
桜姫に迫っているようにしか見えないのですから、そりゃ全力で
桜姫のことを守ろうとするだろう。
桜姫「やめて! やめて二人とも!!」
(りぼん2009年11月号・P.186の1コマ目)
桜姫にしてみれば好きな人同士が戦っているのですから、つらい
ですよね。なんとかして戦いをやめさせたいでしょうが
残念ながら両者とも守るべきものがあるので戦いをやめることは
できないでしょう。
青葉は災難だなぁ。帝が余計なことをしたばっかりに大変な
ことに巻き込まれてしまったのですから。
○桜姫が愛したやさしい戒はもういない
桜姫「もうあの頃の優しいだけの兄様はどこにもいない…」
(りぼん2009年11月号・P.189の1コマ目)
そうか…桜姫にしてみれば戒は死んだも同然なのか。肉体は残って
いても桜姫が大好きだった戒の心はほぼ完全に死んでしまったのですから。
帝は戒を生かしておけば人質に使えると思っていたのですが、これでは
人質としての価値半減だろう。
戒は無実の罪で投獄された被害者でありますが、同時に淡海(おうみ)を
殺した加害者でもあります。この事実ひとつとっても桜姫はもはや
昔と同じ目で戒を見ることなどできないでしょう
○桜姫、青葉に刃を向ける
もちろん攻撃目的ではなく、青葉に攻撃されそうになった戒を
守るためのものだったのですが、青葉にしてみれば訳が分からない
だろう…愛する人を守るために刀をとったら愛する人に刀を
向けられたのですから。
桜姫「兄様を傷つけないで……!」
(りぼん2009年11月号・P.193の1コマ目)
呆然(ぼうぜん)とする青葉、そりゃ今の今まで存在していると
思わなかった桜姫の兄が目の前にいるのですから。あまりの状況の
変化にどうしていいかわからないでしょう。
○桜姫、月に連れ去られる
「桜は我ら月の国の姫 返していただく…!!」
(りぼん2009年11月号・P.196-197)
青葉おわた\(^o^)/
青葉を殺さなかったところを見ると、戒は青葉そのものに対する恨みは
ないのかな?現代ですら月に行くのは大変なのに、桜姫を取り戻しに
いくなんて不可能だろう…もっともこの世界はいろいろ理屈では
割り切れない力がいろいろあるようだから、月へ行くことが
できる力を手に入れることも不可能ではないのかな?
しかし桜姫、周りに翻弄(ほんろう)されすぎだろう。
勝手に結婚させられそうになったと思ったら、今度は月に
連れて行かれたのですから。
自分の意思で人生を決めることができないなんて…
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