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2009年12月16日 (水)

【勝利の悪魔】ビクトリー;10(りぼん2009年12月号)感想

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○学園祭当日

 何者かに破壊された「どうそうかいや」の看板も朝実と光(あきら)
の手によりなんとか復旧し、無事本番を迎えることができました。
光はいつの間にかいなくなってしまっていたようですが、光には
何か考えがあったようです。

 同窓会屋をやろうと提案したのは光です。その光が何ら事情を
説明することなく同窓会屋を抜けると言い出したのですから、クラスの
みんなからすれば訳が分からないでしょう。「なんで???」って言いたい
気分になるのもう当然です。

朝実「みんな 光といると楽しい だから光が見えないと淋しい
好きだから悲しい
」(りぼん2009年12月号・P.268の2-3コマ目)

 クラスの中でいかに光が存在感のある人物であったかということが
いなくなったことにより、再認識させられましたね。ただ単に
同窓会屋を提案した光がいなくなったから問題なのではなく、クラスの
中心で、みんなの心の支えになっていた光がいなくなったことによる
影響はかなり大きいです。みんなは同窓会屋がやりたいというより
光を中心としたみんなと一緒に楽しく過ごす時間が欲しいのです。

 朝実にも何をやっているのか明かさなかった光ですが、この後
思わぬ形で光の姿をみんなは見ることになります。

○渉、自分のクラスの出し物を放置していた

 ひどい(笑)

 渉のクラスは演劇か。ずーっと朝実や光と一緒にいたから
自分のクラスのほうは完全に放置していたのですが、さすがに
渉のクラスであるC組の人に注意されたか。今までよく放置して
きたな…だって演劇なんて練習なしで本番とかきついし。渉は
別に失敗してもいいのかもしれませんが、他の子にしてみれば
商品券がかかっているですから、納得がいかないでしょう。

渉「ああ…えんげき…?」(りぼん2009年12月号・P.272の1コマ目)

完全にやる気ないな。そもそも渉は勝って商品券を取ろうとか
いう目標はないのか? まぁ田中森塾に一万円札を持ってやってくる
くらいの子だから、お金にあまりこだわるようなことはないのかも
しれませんが。

渉「だって渉、ざっそうのやくなんだもん…
いなくていいじゃん…
」(りぼん2009年12月号・P.272の1コマ目)

 雑草の役わろたwwwwww 何するんだよwww
そりゃやる気もなくなるよ。普通に雑草の小道具を舞台においておけば
いいだけじゃん。

 やる気がなく、話し合いの際にも全く絡んでいなかったから
こういうどうでもいいような役がまわってきちゃったんだろうな。

C組の人「渉のかわりにはいってきたので みんなふりまわされてん
だから!!
」(りぼん2009年12月号・P.272の1コマ目)

 そもそもクラスの出し物に代わりがいるのは変という件に
ついてだが。大体迷惑なら追い出せば済むことだろう。

○光、渉の代わりにC組の演劇に出演

C組の人「いきなりあらわれて だいほんもやくもえんしゅつも
かってなかえちゃうしさ~っっ

(りぼん2009年12月号・P.275の2コマ目)

 白雪姫の内容を変えた演劇を光はやってのけましたが、短い時間で
よく台本と演出の計画を思いついたな。なんとなく「こんなお話が
あったら面白いな」とかいう風にいうのは簡単ですが、本当にわずかな
時間で舞台での発表に耐えられるように仕上げたのですから。

 同窓会屋をおもいついた時もそうでしたが、光は瞬時に今自分は
何を提案すればよいかを判断することができるのでしょう。

 しかし光もすごいが、C組みの生徒もよく光の突飛な行動について
これるな。ちゃんと黙ってしたがっているのはすごい。あまりに
突飛すぎて反発する気力もなくなってしまったのかもしれまんが。

○渉は光の居場所をなくしたかった

 渉は光の力を甘く見ていました。光がいなくなったA組は
光がいなくなったことにより、光がいないと淋しいとクラスの子達が
感じたことから、光の存在感の大きさをかえって再認識させる
きっかけとなりましたし、光が乱入したC組では、自ら台本などを
作り、主演までして自分の場所を作りました。

朝実「居場所なんて光は自分で勝手につくっちゃうもん
(りぼん2009年12月号・P.281の1コマ目)

 これが許されるのは光の人徳のおかげなんだろうな。いくら
自分で居場所を作ろうと思っても、周りの人に受け入れてもらえ
なければただのわがままな人にすぎないですから。

 居場所を作ろうという積極的な思いと、それを受け入れさせる
性格を合わせて持っているのが光の最大の強みでしょうね。

○光が加わったC組優勝

※決まりを破ったから無効でいいという渉に対して
理事長「なんでよ いいわよ別に C組(+光)優勝!
(りぼん2009年12月号・P.284の2コマ目)

いいのかよwww そもそも勝ってに他のクラスに入った
時点でダメだろう。まぁもっともこの学校に普通の感覚を
持ち込むことなど無意味なのでしょうが。

理事長「だって自分の子がかわいいもの
頑張った我が子がかわいいもの!

(りぼん2009年12月号・P.284の5コマ目)

 変に言い訳せず、はっきり自分の子供をひいきしますと
宣言しているから、嫌悪感を感じない(笑)

 ところでA組のみんなはどう思っているのだろう? 
光は抜けて戦っている相手のチームに入って優勝したの
ですから、完全に裏切った形になってるのですが。

 まぁ特に大きな問題にはならなかったようですね。これも
光の普段の行いのおかげでしょう。

○渉が光に嫌がらせをしていたのは光を好きだったから

 光に対して行った数々の行為は渉なりの愛情表現だったと
いうことですね。こんな歪(ゆが)んだ形でも、動けばとりあえず
光と接触することができますから。

 正面から堂々と「好きだ」とは言えなかったのだろうか?
…それができるのならこんな性格にはならないか。

○朝実、光から商品券をもらう

 ちゃんと覚えていたのか…朝実は最初光が商品券を何で
くれたのかわからなかったようですね。何気なく言った一言
だったので、本当にくれるとは想像すらしていなかったのでしょう。

光「伝わったかな? 愛」(りぼん2009年12月号・P.291の1コマ目)

 たしかに伝わったようです。朝実はもちろん商品券をもらった
こともうれしいのでしょうが、それ以上にうれしいのは光が
自分のことをちゃんと考えてくれていたということを認識
できたということではないでしょうか?

○理事長は光の本当の母親ではない

 理事長の正体は次のお話で明らかにされます。

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