【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第十七話「琥珀華伝」(りぼん2010年5月号)感想 その2
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【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第十七話「琥珀華伝」(りぼん2010年5月号)感想 その1
↑のつづき
○朱里(しゅり)、琥珀(こはく)と戦うことに
過去に琥珀や青葉と一緒に過ごしていた朱里が、舞々が敗れた後
の戦いを引き受けることになりました。仲良く過ごしていた幼い頃に
まさか、将来敵と味方に分かれて戦うことになるとは想像すら
していなかったでしょうね。
青葉「やはり…っ あの朱里なのか!」
(りぼん2010年5月号・P.317の2コマ目)
しかし琥珀だけでなく青葉も朱里接点があったとはなぁ…この後
青葉と琥珀、疾風(はやて)、そして朱里が過去にどういう風に
つきあっていたのかが明らかとされるのですが、一緒に修行を
した成果をこんな形で確認する羽目になるとは運命とは本当に
残酷です。
※朱里への攻撃について
琥珀「拙者(せっしゃ)に戦わせてほしいでござる」
(りぼん2010年5月号・P.317の3コマ目)
自ら朱里の討伐(とうばつ)を志願するとは! まぁ現実問題として
疾風は蛙(かえる)の姿のままだから戦うことなどできませんし
朝霧もそう簡単に変身することなどできないでしょう。忍の立場と
しては青葉に戦わせるわけにもいかないですから、琥珀が戦わざるを
得ないのも事実ですが。
疾風「そんな…せめて朱里の処遇を決める頭領からの返事が
届いてからでも」(りぼん2010年5月号・P.317の7コマ目)
これは無理だ。仮に琥珀が疾風の提案を受け入れて戦うのを
待ったとしても朱里がおとなしく待ってくれるとはとても思えない
です。仮に朱里が疾風の案を受け入れたとしても槐(えんじゅ)が
その様子を黙って見ているとは考えにくいですから、出会った時点で
戦うということ以外に選択肢などなくなっていたのでしょうね。
ここで戦うのをやめるということは自ら命を絶つという道を
選択したのと同じことでしょう。
…もっともこの状況を変えることができる人物がひとりだけいます。
そ れ は 桜 姫 !!!
槐の監視は続いているのかもしれませんが、青葉や琥珀
そして桜姫の苦しい時代を支えてくれた朝霧が朱里の手により大変な
ことになるかもしれないですから、本来なら多少の危険を冒(おか)して
でも、この場に駆けつけるべきです。青葉達はあなたの
ために命を賭けているのですよ???
朱里が攻撃するのを特に止めるわけでもなく放置するのであれば
結果として青葉達への攻撃を黙認したのと同じことです。
桜姫は朱里に対して「気つかないで」と言っていますが、そうであるの
であれば琥珀からの攻撃を避けるために努力をすべきです。
で、実際に桜姫がこの時何をやっていたのかと言えば
安全な場所から高みの見物…なんでこんな奴のために
命をかけて戦わなくてはいけないんだろうなぁ。
青葉達はすでに桜姫の心が槐の側に取り込まれつつあるという現実を
どこまで知っているのだろう? もう青葉と会えなくて悲しい思いを
している桜姫はどこにもいません。
○青葉、攻撃命令
青葉「いいだろう しかと討ち取れ!!」
(りぼん2010年5月号・P.318の1-2マ目)
まぁこう言うしかないよな…青葉にとって最大の目標は
あくまでも桜姫の救出と仲間の安全確保ですから。自分達を
攻撃しようとしている朱里のことなど考える必要はないでしょう。
○琥珀、朱里を問い詰める
琥珀「ひとつだけ聞きたい…なぜ里を裏切った? 任務を投げ出して
どうして兄である破斗(はと)を殺した…!!」
(りぼん2010年5月号・P.318-319)
ひとつだけと言ってるけど実際にはふたつ質問している件に
ついてだが…
まぁ真相を知りたいっていうのは本能から湧き出る欲求みたいな
ものですから、ぜひ知っておきたいのでしょう。見事朱里を倒した
場合はもう聞けなくなってしまい、真相は闇に葬(ほうむ)られて
しまいますし。
永遠に解けない謎を抱えて生きていくのもなんだかやな気分
ですから、はっきりさせるのは良いことでしょう。
↓つづきはこちら
【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第十七話「琥珀華伝」(りぼん2010年5月号)感想 その3
「絶対覚醒天使ミストレス★フォーチュン」の感想 まとめはこちら
【白薔薇学園ヴァンパイア・ローズ】りぼんファンタジー増刊(2009年)掲載・種村有菜さん作、感想 その1
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