【ブルーフレンド】〔えばんふみさん新連載〕第一話(りぼん2010年5月号)感想 その2
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【ブルーフレンド】〔えばんふみさん新連載〕第一話(りぼん2010年5月号)感想 その1
↑のつづき
○徐々(じょじょ)に距離が縮まる歩と美鈴
歩が授業中に欲しがった美鈴の消しゴムと同じものが歩の
下駄箱の中に入っていました。名前は書かれていませんでしたが
「昨日のお礼。」ということなので、間違いなく入れたのは美鈴です。
対面の時に歩からのあいさつすら無視した美鈴がここまで変わった
のですから、これは大きな変化ですね。余程歩が自分を守ってくれて
話しを聞いてくれたということがうれしかったのでしょう。
友達の悩みを聞き、困っているときに助けるということは決して
特別な行為ではないのですが、今まで美鈴はそういう特別なことでない
ごく普通の学校生活を過ごしていれば味わえるようなことも
味わうことができていなかったのでしょう。
普通の子だったら隣の席の子に消しゴムをあげるという行為は
別にどうということはないことなのでしょうが、美鈴にしてみれば
他人と自分の間に築いた大きな壁を取っ払った証(あかし)だったのかも
しれません。
勿体(もったい)なくてこの消しゴムちょっと使いにくいな(笑)
でも、せっかく美鈴が勇気を振り絞ってくれたものですから
ぜひ目の前で使ってあげたいという気持ちにもなるな。
歩「美鈴ーっ 先生が2人一組ペアになれって~一緒に組もーっ」
(りぼん2010年5月号・P.93の1コマ目)
美鈴「呼び捨て…」
(りぼん2010年5月号・P.93の3コマ目)
ここまで遠慮なしに美鈴に近づいた子はおそらく歩が初めてなん
だろうなぁ。親しみを込めて呼び捨てで呼んでくれるような子など
いなかったでしょうし。悪意を込めて呼び捨てで中傷するような子は
いたかもしれませんが。
美鈴はとにかく自分で壁を作っていたのですから、まずその壁を
突破しない限り近づくことすらできませんでした。他にも生徒は
たくさんいるのですから、普通は嫌な思いをしてまで美鈴に接触しようと
することなどなかったでしょうし。
歩「この問題が解けない…っ」
(りぼん2010年5月号・P.93の4コマ目)
美鈴「…ココはこう」(りぼん2010年5月号・P.93の5コマ目)
美鈴のほうから歩に近づいてくるとは。他の子との接触を絶って
いましたが、本当は仲良くできる友達が欲しかったのでしょう。
歩の優しさに触れたことが、心が変わるきっかけを与えてくれました。
○歩のけがを美鈴が応急手当
美鈴「…父が医者なの …でも血はつながってないけどね」
(りぼん2010年5月号・P.95の3-4コマ目)
消しゴムを見せることすら拒んでいた美鈴が自分の家庭の事情
まで話しをするとは。
歩「この子の世界に私はどれだけ踏み込んでいいのかな」
(りぼん2010年5月号・P.95の5コマ目)
たしかにこれはちょっと悩むな。あまり調子に乗ってあれこれ
聞き出そうとしたら逆ギレされる可能性があるし…せっかく心を
開いてきたのに何を理由にまた貝のように心を閉じてしまうか
分からないから怖い。
※歩の手を取って
美鈴「キレイだよ 大きくてキレイな手」
(りぼん2010年5月号・P.96の1-3コマ目)
後になって思えばこのあたりから美鈴の歩に対する視線は
友情を越えたものになっていったのかも。歩はこの段階では
事の重大さに気づいていませんでしたね。
○美鈴に放課後クレープをおごると約束をする歩
美鈴も頷(うなず)いて応じていますが、もうすっかり友達同士に
なっちゃったな。他の友達はちょっと歩の行動に思うところがある
ようですが…
※歩が美鈴と仲良くしていることについて
「嫌じゃないの?」(りぼん2010年5月号・P.98の1コマ目)
完全に罰ゲーム扱いされてるのか…
「…あたしだったらヤダなー」「…ねぇ」「引き立て役とか
うんざりだし」(りぼん2010年5月号・P.98の2コマ目)
まぁそりゃ美鈴の校内での一般的な評価を考えればこういう声が
出てくるのも当然でしょう。きれいな容姿の美鈴の引き立て役に
歩がなってるって周りの子は思っているんだなぁ。実際には歩の
ほうから積極的に積極的に美鈴のほうに近づいていったのですが。
歩「みんなも話してみない 美鈴は悪い子じゃないよ」
(りぼん2010年5月号・P.98の4コマ目)
これは本当のことなのですが、なかなか理解はされないだろうな。
なにしろ美鈴自身が自分に対する周囲の評価を変えよう
という気がないのですから。話しかけても反応すらしないので
あれば正直厳しいな…
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