【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第十七話「琥珀華伝」(りぼん2010年5月号)感想 その4
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【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第十七話「琥珀華伝」(りぼん2010年5月号)感想 その3
↑のつづき
○青葉、琥珀が「王良親王」って言ったことに対して怒る
青葉「嫌だ!! なんでそんなこと言うんだ!!」
(りぼん2010年5月号・P.335の1コマ目)
琥珀(こはく)が青葉を「王良親王」って呼ぶのを嫌がったのと同じく
青葉も「王良親王」って言われるのが嫌なのですね。大人は
大人のものさしで物事を判断するから、青葉を「王良親王」って
呼ばなくてはならないっていうけど、子供にしてみれば今まで
自分達が呼んできた名前を突然言ってはいけないと言われたの
ですから、すかなり納得できるはずはないです。
青葉「俺だった自分の身分くらいわかっている! いつまでも
ここにいられないことも全部わかってるんだ!」
(りぼん2010年5月号・P.335の2コマ目)
よくよく考えたら青葉も決して幸せっていうわけではないん
ですよね。生まれた瞬間から「王良親王」として生きていく以外の
道は与えられないのですから。桜姫は「どう生きるかは自分で
決める!!」(桜姫華伝2巻・P.25の2コマ目)と誓っていますが、桜姫は
社会的にあまり縛られていなかったから許されたのであって
青葉の場合は幼少期からしがらみの塊(かたまり)の中で生きてきた
ようなものですから、無理ですね。
青葉「結局おまえらも俺を特別視したいのかよ!!」
(りぼん2010年5月号・P.335の3コマ目)
残念ですが、他に選択肢などないです。人間としてのあなたを
特別視しているのではありません。「王良親王」という立場を
特別視しているのです。
ここで反発して「家出」をしたところでこの頃の青葉には行くところなど
ないんですね。家出した青葉をかくまったりしたら帝(みかど)から目を
つけられる恐れが高いですから、かくまってくれる人などそう簡単に
見つかるはずもないですし。
琥珀の表情を見て、何かを悟った青葉は、自分が「王良親王」と
呼ばれることを受け入れました。子供は子供なりに相手の気持ちを
ちゃんと酌(く)む事ができるんですよね。
○琥珀は疾風(はやて)のことが好き
琥珀「疾風は私の兄上でも弟でもなってくれるって言ったけど
本当は琥珀の『恋人』になってほしいんだよ」
(りぼん2010年5月号・P.339の1コマ目)
犬ですらなってもいいって言ってたのに、たしかに「恋人」に
なるとだけは言っていなかったなwwwww 勢いで疾風が安請け合い
している時に琥珀は「恋人にも?」って言っちゃえばよかったのに。
琥珀「あのね! 私っ 疾風のこと…っ」
(りぼん2010年5月号・P.340の3コマ目)
なんだ、告白寸前までは行っていたのか。最後に「好き」と
言えなかったのは意地っ張りの琥珀らしいですが、これも
琥珀の個性なのかもなぁ。
ここで素直に「好き」と言えていれば、この後の悲劇も
起こらなかったかも。
琥珀「疾風のバカ!! もう帰る!!」
(りぼん2010年5月号・P.341の1コマ目)
疾風がキスをしようとしたので、思わず術を唱えてしまった琥珀。
その結果疾風は蛙(かえる)に変身してしまいましたが、別に蛙に
しようと思ったのではなく、ただ単に間違って蛙の姿にしてしまったのか。
すぐに術を解こうとしても解けず…誰か他の人が解くことはできない
ものなのか??? たとえば頭領とか。でも今の今までそのままの
姿であるところを見るとたぶん術をかけた琥珀でないと解けないの
でしょうね。
○琥珀をなぐさめる朱里
朱里「疾風はカエルになったことより琥珀に会えないことのほうが
つらいって!!」(りぼん2010年5月号・P.344の6コマ目)
この助言は朱里でなければできないですね。周りの大人達は
琥珀が疾風を蛙の姿に変えてしまったという事実だけを徹底的に
追及してくるでしょうから。
※朱里はやさしいねと琥珀に言われて
朱里「うん…疾風のために……」
(りぼん2010年5月号・P.346の4コマ目)
「琥珀のためです」って顔に書いてあるなwwwwwwwww
琥珀は素直ではなかったけど、朱里も素直に自分の気持ちを
表現できないのか。琥珀が誰のことが好きであるかということは
分かっているので、好きな人の気持ちを尊重してあげているのと
もし自分が好きだといったら今の雰囲気が変わってしまうから
なかなか「好きだ」と言えなかったのでしょう。
…まさかその後、戦いの場で言う羽目になるとは想像すら
していなかったでしょうが。
○朱里は帝の密命を受け、里を裏切った
完璧に裏切った人の役を演じきったのか。で、あっさり
「抜け忍には 死 あるのみ」(りぼん2010年5月号・P.348の
4コマ目)と切り捨てられてしまったのですから、あまりにも
悲しすぎます。
帝は槐(えんじゅ)を生きたまま水の中に沈めて槐の人生を
狂わせましたが、朱里も帝に人生を狂わされた一人だったようです。
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【白薔薇学園ヴァンパイア・ローズ】りぼんファンタジー増刊(2009年)掲載・種村有菜さん作、感想 その1
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