【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第二十二話「約束したから」(りぼん2010年9月号)感想 その2
りぼん「テレビアニメ化して欲しい作品」人気投票2010
ただいま開催中! みなさまがアニメ化して欲しいと思っている
りぼんの作品は何ですか? よろしかったらご投票ください♪
【「桜姫華伝」の感想】←今までの感想のまとめはこちら
【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第二十二話「約束したから」(りぼん2010年9月号)感想 その1
↑のつづき
○どうしてあんなことをしたのか分からない…
朝霧「本当になりたかったのよ人身御供(ひとみごくう)に…
命を捧(ささ)げれば神人の土地へ行けると思っていたし
長(おさ)に選ばれていい気にもなってた」
(りぼん2010年9月号・P.267の2コマ目)
外部から見れば命を捧げることになったのによろこぶなんてバカげて
いると思えるのですが、この土地ではこの話を信じるのが普通だったの
ですから、朝霧がこう考えていたからと言って周りがあれこれ言うことなど
できないでしょう。「普通」とか「おかしい」の基準は土地によって
違いますから。
朝霧は信仰心が強いから神人の土地にいけるっていうのも大きいのか。
理屈抜きに行ってみたいと思うでしょうし。
朝霧「『みんなを救ってあげる』って」(りぼん2010年9月号・P.267の2コマ目)
朝霧がこう思ったとしても誰も責めることなどできないでしょう。
自分の命というこれ以上ないものを差し出すのですから。朝霧に
「そんなに言うならあなたがやれるの?」と言われたらまず言い返す
人などいないでしょう。
朝霧「それがどうしてあんなことになったのか…自分で自分が
信じられないの…!!」(りぼん2010年9月号・P.267の4コマ目)
結局頭では人身御供となることを納得していても、本能的に自分の命を
守りたいという感情を抑えることができなかったんだろうなぁ。
朝霧は本当は死にたくなかったのかも。もちろん右京(うきょう)と
分かれることも嫌でしょうし。でも社会的に長に言われたら断ることなど
できないし、仮に断ることが認められたとしても周りの冷たい目
に耐えなければなりません。断るという選択肢がないことを言われた時
人はどういう行動をとるかを考えると、自分が選ぶ選択肢はとてもすばらしい
ものであると思い込むしか心の平静を保つ方法がなかったのかも。
「私は人身御供になりたい」という自己暗示をかけたのかもな…
朝霧「このあざが私の命を蝕んでいる…今は背中にしかないけれど
いつか全身に広がれば私は…」
今思ったんだけど…
朝霧は月泉水を飲んで不老不死になれば助かるんじゃない???
実際、瀕死(ひんし)の状態だった朱里(しゅり)は助かりましたし。
ただ朝霧はただ単に体力が消耗しているだけでなく、呪いがかかって
いるので朱里と同じ効果が出るかは不明ですが。呪いを解く力が
あるといいのですが。
もっとも月泉水を手に入れるのが大変ですが…
右京はせっかく朝霧と再開したのにこんなつらい話を聞くことになって
しまったな。自分が愛する人の命が危ういという現実を知ってしまったの
ですから。
右京「守りたかったはずの君 この手にかけるなんて……!!」
朝霧は桜姫を奪還(だっかん)するという明確な目標があるのに対して
右京は朝霧自体を攻撃する意思はないのですから、まともに戦ったら
朝霧に勝つことなどできないです。
ただ朝霧に思わぬことが起こったので右京は命拾いをしました。
↓つづきはこちら
【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第二十二話「約束したから」(りぼん2010年9月号)感想 その3
「絶対覚醒天使ミストレス★フォーチュン」の感想 まとめはこちら
【白薔薇学園ヴァンパイア・ローズ】りぼんファンタジー増刊(2009年)掲載・種村有菜さん作、感想 その1
【天使の金貨メイプルローズ】〔種村有菜さん〕春の大増刊号 りぼんスペシャル(2010年) 感想 その1
| 固定リンク
「桜姫華伝」カテゴリの記事
- 桜姫華伝12巻の感想 その1(2013.01.15)
- 【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第五十話(最終話)「さようなら、ありがとう」(りぼん2013年1月号)感想 その5(2012.12.27)
- 【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第五十話(最終話)「さようなら、ありがとう」(りぼん2013年1月号)感想 その4(2012.12.23)
- 【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第五十話(最終話)「さようなら、ありがとう」(りぼん2013年1月号)感想 その3(2012.12.15)
- 【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第五十話(最終話)「さようなら、ありがとう」(りぼん2013年1月号)感想 その2(2012.12.08)