« 【スターダスト★ウインク】〔春田ななさん〕star.20(りぼん2010年9月号)感想 その3 | トップページ | 【りぼん「テレビアニメ化して欲しい作品」人気投票2010】は9月18日午後8時締め切り »

2010年9月 8日 (水)

【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第二十三話「僕には『君』だった」(りぼん2010年10月号)感想 その2

りぼん「テレビアニメ化して欲しい作品」人気投票2010
ただいま開催中! みなさまがアニメ化して欲しいと思っている
りぼんの作品は何ですか? よろしかったらご投票ください♪

【「桜姫華伝」の感想】←今までの感想のまとめはこちら

【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第二十三話「僕には『君』だった」(りぼん2010年10月号)感想 その1
↑のつづき

○どんな奴でも兄は兄

桜姫「でもそれをしなかったのは逃げたら兄様と決別することに
なるってわかってたから
」(りぼん2010年10月号・P.223の3コマ目)

 まぁそりゃ周りの人から見れば、こんな奴のそばにいるなんて理解
できないでしょうが、桜姫にしてみればたった一人の兄であることに
変わりはなく、少なくともこの時点では危害が加えられたわけでもないですからね。
桜姫が逃げようとしなかったことについて責めることなどできないでしょう。
人の心は理屈だけで動くわけではないですし。

 状況からしてここで逃げ出したらもう半永久的にお別れになってしまう
のも明らかですしね。

桜姫「兄様はかわってしまった おそろしく冷たい瞳(ひとみ)をして
容赦(ようしゃ)なく人を殺(あや)める『槐(えんじゅ)』になった

(りぼん2010年10月号・P.224の1コマ目)

 帝(みかど)が桜姫の兄の「戒(かい)」を生きたまま水の中の牢(ろう)
に閉じ込めたりしたのですから、人が変わってしまったというのは
分かります。誰だって不信感の塊(かたまり)になっちゃうでしょうし。

 ただ戒の心の中に狂気が生まれてから、槐に至った過程に第三者が
入ったしてるということはないのか? 逃げるのに精一杯な状態から、
ここまで戦うだけの戦力を獲得するのは並大抵のことでは
ないはずですが?
年齢もまだ若いですし。戦いを維持していくための
費用も膨大(ぼうだい)なはずです。

 槐は実は何者かの支援を受け、そして支援を受けている人の支持通りに
動いているとしても私は驚きません。
…というかそのほうがむしろ自然
なのではないかとすら思えてきます。


桜姫「だけど ふと見せる優しさに『兄様』を想い出しては
抗(あらが)えなくなって…
」(りぼん2010年10月号・P.224の2コマ目)

 ふとした表情から昔の記憶もよみがえってくるのでしょう。味方に対して
鬼のような表情をするわけないですから、くつろいでいる時は昔の「戒」
の顔が見えるのでしょう。

桜姫「父様も母様もいなかった私に優しさと愛情を教えてくれた
たった一人の兄様だもの

(りぼん2010年10月号・P.224の3コマ目)

 幼い頃の桜姫にとってどれだけ戒が心の支えであったか…その戒を
裏切るということはそもそも精神的に許さないでしょう。

桜姫「みんなが命がけで助けてくれた… 逃げなきゃいけないのは
わかってる
」(りぼん2010年10月号・P.225の1コマ目)

 桜姫にとって本当につらい選択を迫っているんですよね。槐…というか
戒に対する想いはとても強いですが、それと同じくらい青葉や朝霧、琥珀
に対する想いも強いでしょう。自分のために必死に戦っていたのを
目の前で見ていたのですからなおさらです。

桜姫「こんな別れ方していいの…?
(りぼん2010年10月号・P.22えの1コマ目)

 桜姫が理想とする展開は青葉、槐など自分に関わる人たちがみんな
仲良く暮らすというものなのかも。ただ残念ながら槐にその気は全く
ないので槐の気持ちが変わらない限りこれはどうがんばっても実現
不可能ですが。

 仮に青葉と槐が歴史的和解をしたとしても戒を生きたまま水の中の牢
に閉じ込めた帝がそれを許すとは考えにくいので、せっかく槐という
敵がいなくなったとしても今度は帝というあらたな敵が現れるだけですね。

桜姫「世界中が敵になっても私だけは兄様を信じていたい
(りぼん2010年10月号・P.225の3コマ目)

━━━━━━。・゚・(つД`)・゚・━━━━━━ !!!!

 でも槐は桜姫のことなど信用せず、閉じ込めて行動の自由を奪って
いた件についてだが。桜姫の槐に対する想いと槐の桜姫に対する想いが
あまりに違いすぎるな。そもそも青葉のところから桜姫を無理やり連れ
去った時点で桜姫の意思など完全無視だということが分かります。

 槐がこのまま黙っているわけなどないですが、槐が桜姫に対して
どういう行動をとったのかと言うと…

↓つづきはこちら
【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第二十三話「僕には『君』だった」(りぼん2010年10月号)感想 その3

「絶対覚醒天使ミストレス★フォーチュン」の感想 まとめはこちら
【白薔薇学園ヴァンパイア・ローズ】りぼんファンタジー増刊(2009年)掲載・種村有菜さん作、感想 その1
【天使の金貨メイプルローズ】〔種村有菜さん〕春の大増刊号 りぼんスペシャル(2010年) 感想 その1

|

« 【スターダスト★ウインク】〔春田ななさん〕star.20(りぼん2010年9月号)感想 その3 | トップページ | 【りぼん「テレビアニメ化して欲しい作品」人気投票2010】は9月18日午後8時締め切り »

桜姫華伝」カテゴリの記事