【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第二十五話「叶えたい、恋じゃなかった。」(りぼん2010年12月号)感想 その2
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【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第二十五話「叶えたい、恋じゃなかった。」(りぼん2010年12月号)感想 その1
↑のつづき
○桜姫はかぐや姫が手に入るまでの身代わり
桜姫「私はそれまでの身代わりだったの…?」
(りぼん2010年12月号・P.288の1コマ目)
槐(えんじゅ)「そうだ」(りぼん2010年12月号・P.288の3コマ目)
なぜかバカ正直に「そうだ」と答えたwwwwww
まぁもっともこの状況下では何を言っても説得力はありませんが。ここで
否定をしたどころで、ひどい目にあわされた桜姫が槐の言葉を信じることは
もはやないでしょう。桜姫は槐に対して刃を向けた。これが桜姫の槐に対する
気持ちのすべてなのでしょうね。
槐「桜が人間の間で生きていけると本気で思っているのか!?」
(りぼん2010年12月号・P.289の1コマ目)
たしかに桜姫は化け物扱いされることもあるでしょう。今後もひどいことを
言われてしまうかもしれません。でも桜姫にしてみれば槐と一緒に生きていける
とも思えないのでしょう。どう考えても閉じ込めた槐と一緒にいるより
人間の間で生きたほうがまだマシな生活をおくれそうです。少なくとも
青葉や朝霧、琥珀、疾風、白夜、藤紫は味方になってくれるのですから。
槐「お前に流れる月の血が滾るのを感じるだろう? 妖古の血だ!!
凶暴な破壊衝動をいつか自分でも抑えられなくなる!」
(りぼん2010年12月号・P.289の1コマ目)
そういえば桜姫は琥珀(こはく)と出会った頃に琥珀を「おいしそう」と
思ってしまったことがありましたが、その後は特に誰かを食べたいという
気持ちが湧き出てしまい、抑えられなくなったということはないですね。
もしかしたら表現していないだけでがまんをしているのかもしれませんが。
青葉たちのおかげで気が紛れているから破壊衝動が湧き出てこないの
かな?
槐が人間に対して異常なまでに攻撃をしかけるのはやはり破壊衝動を
抑えられないからなのだろうか? もしそうなのだとするともはや口で
説得するのは不可能ですね。自分自身でも抑えられなくなっているの
ですから。
槐「愛してるんだ桜……お前なしでは生きていけない」
(りぼん2010年12月号・P.289の3コマ目)
もうあきらめろよwww そもそも桜姫なしでは
生きていけないのであればどうして桜姫なんか壊れてもいいような
扱いをしたんだよ。「お前なしでは生きていけない」というのはあくまでも
道具としての桜姫がいないと人間狩りが出来ないから生きていけないという
意味なのかもな。
槐「かぐや姫を復活させるつもりだった でもそれは愛しいお前を
血で穢(けが)したくはなかった兄心だよ」
(りぼん2010年12月号・P.290の2コマ目)
でも桜姫は実の兄に穢される寸前までいったのだが…
かぐや姫が復活したら桜姫はもはや用済みと扱いされていただろうな。
他人の力によって穢されるのはダメだけど自分が穢す分には良いとか
都合の良いことを考えていそう。
槐「平和な世界を取り戻し 今度こそ二人で静かに暮らそう 桜」
(りぼん2010年12月号・P.290の2コマ目)
平和を乱している奴が平和を取り戻すとかwww
平和な世界を取り戻すためには槐を真っ先に倒す必要がある
件についてだが。二人で静かに暮らす生活を手に入れたとしても
青葉たちのいない世界に一体何の意味があるというのか。
いくら表面上静かだったとしても好きな人が全く存在していない世界に
生きていても桜姫はうれしくもなんともないでしょう。つらい気持ちに
耐えながら、自分の大切な人たちを奪った槐と暮らすとか…
青葉と出会う前なら槐と二人きりの生活もそれなりに楽しめたの
でしょうが。
○「愛してる」の意味が桜姫と槐では違っていた
桜姫は恋愛対象に対して使う「愛してる」で槐は家族に対する
「愛してる」だったのか…もっとも槐は「愛してる」のかどうも疑わしい
ですが。使い捨ての道具のように桜姫を扱っていましたから。家族に
対してこんなことは普通しないでしょう。
桜姫「わかっていた 最初から だから叶えたい恋じゃなかった」
(りぼん2010年12月号・P.291の3-4コマ目)
タイトルにつながった! わかってはいたけど、これまで槐のところから
脱出することなく留まっていた理由はもしかしたら槐の気持ちが変わる
のではないかと期待したからかも。
正直、自分に対して槐が危害を加えてきた時はショックだっただろうな。
好きな人に人格を壊されそうになったのですから。あと、かぐや姫の身代わり
扱いも耐え難い苦痛だったでしょう。
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【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第二十五話「叶えたい、恋じゃなかった。」(りぼん2010年12月号)感想 その3
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