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2011年1月28日 (金)

【寺ガール】〔水沢めぐみさん〕前編(Cookie2011年3月号)感想 その1

 クッキー2011年3月号の表紙に水沢めぐみさんの「寺ガール」の
光里(ひかり)が登場しているのですが、般若心経を手に持ったキャラクター
が描かれているのはインパクトがあるな。ちなみに光里のあだなは「ピカ」。

 寺を舞台にした作品をめぐタンが描く日が来るとは。前後編あわせて
100ページとは結構読み応えがありますね。しかしめぐタンの作品の
安心感は半端ないな。もうこの絵柄を見ただけで癒(いや)されるし。
掲載されている雑誌はりぼんではないのですが、なんだかりぼんを読んで
いるのではないかと錯覚しそうになります。

○お寺の三人娘

うちの家はお寺です」(クッキー2011年3月号・P.66の1コマ目)

 お寺の娘か。この寺には娘が三人いて、悟留(さとる)は医者志望、
拝美(かがみ)は典型的な女子高生なのに対して、光里は姉妹の中で
唯一寺のことに興味があり、本堂のお掃除などの手伝いもちゃんと
こなしていることから住職である父は光里に期待をしているようですね。

 三人も子供を作ったのは「今度こそ男の子を」という思いから
だったのだろうか? まぁでも男の子でも女の子でも自分の子供は
愛しいものであることになんら変わりはないですね。

光里「やっぱりお経を聴くと清々しい気持ちになるなー
(クッキー2011年3月号・P.66の3コマ目)

 もう父にしてみれば理想的な展開でしょう。寺を守るためには姉妹の
うち誰かが寺を継いでくれるのがいいのですが、3人全員が寺なんか
継ぎたくないって言ったら誰かを強く説得しなくてはいけなくなりますから。
できれば自分から寺を継いでくれるのが一番いいでしょう。父としても
子供に夢をあきらめさせるのはつらいでしょうし。

 光里は自ら興味を持ってくれているのですから、父はうれしいだろうなぁ。


光里の父「光里は毎日掃除・おつとめを欠かさないし ちゃんと寺の
ことを考えてくれている
」(クッキー2011年3月号・P.71の2コマ目)

 ただ単になんとなく興味があるとか、将来は跡を継ぐとか口で言っている
だけでなく、本当に日々の暮らしでお寺のことを手伝っているのがすごいな。
毎日掃除とかおつとめとか口で「やります」というのは簡単だけど、誰に
強制されたわけでもないのに、自分からやっているのはすごいな。
光里がすごいから、拝美がちょっとだらしがない子に見えちゃってるけど
世間一般の女の子なんてこんなものでしょう。別に特別ダメな子っていう
わけではないよ。

光里の父「光里には是非とも将来 きちんとしたお寺の
次男坊と一緒になってもらわないとな

(クッキー2011年3月号・P.71の4コマ目)

 難易度高いだろうwwwwww 父としてはお寺にお婿さんが来て欲しいの
ですが、ただ単に家業を継ぐとかではないからお坊さんでなくてはいけないし、
長男だとその子の家の寺を継ぐ必要があるから次男でないといけない。

 長男がお坊さんになったら次男は必ずしもお坊さんになる必要はないからな…

 一番大変なのは「お寺の次男坊」と両想いになることかも。上記の厳しい条件を
満たしたとしても恋愛関係にならなかったら結婚はできないし。親同士が
勝手に話を進めたりしたらそれこそ両者にとって不幸でしょう。ただ単に
住み込みでお寺に就職しただけようなものになってしまいますし。


○光里の同級生にお寺の次男坊がいた!!!

天ちゃん「おれ 今度から法事の時 親父のサポートさせてもらえる
ことになったんだ
」(クッキー2011年3月号・P.73の2コマ目)

 なんだか知らんけど、光里の周りにはお寺のことを守る気満々の子
が結構いるんだな。本来仏教は生活と密着したものなのですから
こうやって同級生にお寺のことにがんばる子がいるほうが自然なのかも。


光里「天ちゃんとこは お兄ちゃんも2人ともお坊さんに
なるんだもんね
」(クッキー2011年3月号・P.73の4コマ目)

 身近に次男坊キタ─(゚∀゚)─!!!

光里「うちは女3人だから お父さん いつも羨ましがってるよ
(クッキー2011年3月号・P.73の4コマ目)

 たしかに男の子が3人もいて、しかも全員がお坊さんになるのであれば
うらやましいと思わないほうがおかしいでしょう。跡を誰に継がせるかという
うれしい悩みが新たに生まれているのかもしれませんが、お寺の跡継ぎが
いないと悩むよりはマシでしょうし。

天ちゃん「……だったら まぁなんだ おれがピカんとこの寺に
入ってもいいんだぜ…」

光里「あー 今日は気持ちいい青空だねーっ!!
(クッキー2011年3月号・P.73の5コマ目)

 完全無視わろたwwwwwwwwwwwwwwwwwww
まぁあまりに身近な存在すぎて恋愛対象として見る事ができないんだろうな。
…というかそもそも光里は天ちゃんの言葉の意味自体が分かっていないし。
天ちゃんにしてみれば自分の寺の跡を継ぐ必要はないから光里は
理想的な相手なのでしょう。

 天ちゃんも光里のことが好きなのであればはっきり言えばいいのに。
光里は恋に敏感な子ではなさそうですから、口に出して言わないと
いつまで経っても気づいてくれなさそう。

○光里、転校生の諒(りょう)のことを好きになる

 学校の中庭にある菩提樹(ぼだいじゅ)の前で寝ていた転校生の諒に
一目ぼれをしてしまった光里、光里といえども当然恋をするごく普通の
高校生なのでしょう。

光里のクラスの担任「HR(ホームルーム)始めるから席につけー
と その前に転入生を紹介する 入って

(クッキー2011年3月号・P.82の2-3コマ目)

 偶然出会った転校生が自分のクラスに入ってびっくりというシーンは
アニメやまんがで散々使われるおなじみのシーンwww 定番だけど
いつまでも読者をどきどきさせる魔法の演出ですね。

 その後光里は諒に校内を案内するとか言って接近を試みています。
結構積極的な子なんだな。

※恋をしたと言っている光里に対して
え!?」(クッキー2011年3月号・P.92の2コマ目)
どの仏像に!?」(クッキー2011年3月号・P.92の3コマ目)

 このクラスの中でどんなキャラとして位置づけられてんだよwww
…と思ったけど最近は仏像にはまる人がいるようですね。光里の
これまでの行動からして男の子のことを好きになるというイメージが
沸かないのでしょう。

でもさー ピカんち寺じゃん」「ハードル高くね?
(クッキー2011年3月号・P.92の6コマ目)

高校生の段階でちょっと付き合うくらいなら問題ないだろう。
まさかこの年齢で結婚を前提につきあうとか普通ないだろうし。

いざ結婚とか考えるとなー
(クッキー2011年3月号・P93の1コマ目)

 恋をしたので気持ちが高ぶっている光里が不安になるようなこと
言うなよwww 付き合うたびに自分の寺のことを気にしちゃうじゃ
ないか。

光里「……そっか そうだよね… 私には当たり前のお寺の毎日も
知らない人は実はいっぱいいるんだよね……」

(クッキー2011年3月号・P.94の4コマ目)

 光里にとっては生まれた瞬間から毎日繰り返し経験しているので
存在していることが当たり前で疑問に思うことすらなかったのでしょう。
このことを意識していなかったところを見るとこれまで寺の娘という
ことで何かを言われたことがないのでしょう。良い同級生に恵まれて
いましたね。

光里「まずは知ってもらえばいいんだ
(クッキー2011年3月号・P.95の1コマ目)

 なかなか前向きだな。寺だから理解されないのではないかと
あれこれ考えて不安になったりしないのはいいな。頭の中で
あれこれ考えているうちは何も起きませんし。

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