【ブランデージの魔法の城】〔香純裕子さん、橘香いくのさん〕りぼんマスコットコミックス「魔王子さまと鏡の部屋の秘密」感想 その4
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【ブランデージの魔法の城】〔香純裕子さん、橘香いくのさん〕りぼんマスコットコミックス「魔王子さまと鏡の部屋の秘密」感想 その3
↑のつづき
○アドリエンヌ、ようやく事態を把握
アドリエンヌ「あの鏡だらけの部屋! そうよ! そういえばあの時
からだわ 王子がおかしくなっちゃったのは」
(りぼんマスコットコミックス・P.36の4コマ目)
鏡の中に映る元々いた世界のドナティアン・シャルルと入れ替わって
しまったアドリエンヌとのやり取りを見てようやく自分が異世界に飛ばされた
ことを認識することができたアドリエンヌ。そりゃ目の前の人物がいつもと
態度が違うからと言っていきなり「自分は異世界に飛ばされた」とか思う
わけないですよね。
アドリエンヌ「なんだかわからないけど 鏡の部屋に入ると魔法が
作動するんだわ もう一度あの部屋に入れば元に戻れる
はずよ…!」(りぼんマスコットコミックス・P.37の2コマ目)
どんな魔法か分からないのですから、鏡の部屋に入ったところで
元の世界に戻れる保証などないのですが、アドリエンヌにしてみれば
もう他に元の世界に戻れる方法なんてないですからね。
○鏡の中の世界のドナティアン・シャルル「それは……難しい」
鏡の中のドナティアン・シャルル「そなたも見たはずだ 鏡に映る
無数の世界を その世界のうち どのそなたと入れ替わったか
特定するのは容易ではない…無限の時が必要だろう」
(りぼんマスコットコミックス・P.41の1コマ目)
なるほど。どこかの世界から飛ばされたのは間違いないけど、どの
世界から飛んできたのか分からないのか。鏡に映っている自分の姿は
すべて同じだから、見た目で区別するのは不可能ですよね。
ただ一つ確実に言えることはどの世界に飛ばされたとしても居場所が
なくなるということだけはないということ。どの世界にも必ず「アドリエンヌ」は
存在しているのですから。飛ばされた先のドナティアン・シャルルが優しい人
ばかりとは限りませんが、もしどうにもならないほど困った奴だったら
さっさと鏡の部屋から脱出すればよし。
元々のドナティアン・シャルルと微妙に性格が違う人とかに当たったら
やっかいだな(笑) 本物かどうか識別するのは難しいし。
鏡の中のドナティアン・シャルル「運命を受け入れることは
できぬか?」(りぼんマスコットコミックス・P.42の1コマ目)
鏡の中のドナティアン・シャルルは元々自分のそばにいたアドリエンヌ
と再会したくないのか? 性格がかなり違うようですが。もしかしたら元気な
性格の子のほうが好みだったとか? だとすると今回の入れ替わり事件は
渡りに船ということになるな。
○ドナティアン・シャルルも元々いたアドリエンヌに逢いたい
※仕方がないと入れ替わったアドリエンヌが言ったことに関連して
ドナティアン・シャルル「あの女はつまらぬ アドリエンヌなら口が
裂けても言わぬセリフだ」(りぼんマスコットコミックス・P.43の4コマ目)
ドナティアン・シャルルは「子作り目当て」のためだけにアドリエンヌ
とくっついていたということではなく、なんだかんだ言ってもアドリエンヌの
ことを愛していたんだな。ぶっきらぼうに見える態度は彼なりの愛情表現
だったのかも。お互い不器用な方法でしか表現できないんだな(w
ドナティアン・シャルル「わたしは不愉快なのだ 絶対に見つけ
出して二度とこんな真似をしでかさなぬよう 厳しく説教してくれる」
(りぼんマスコットコミックス・P.45の1-2コマ目)
素直じゃないなぁ~ 正確に言うとこの状況はツンデレではないけど、ちょっと
ツンデレ風味だな。でもアドリエンヌはこういう人が好きなんですよね。
「心配だー 助けに行かなきゃ」とか言うような男の人は好きになれないの
でしょう。
○ドナティアン・シャルルへの愛を再認識したアドリエンヌ
アドリエンヌ「彼はわたしの恋した王子じゃないもの!」
(りぼんマスコットコミックス・P.42の1コマ目)
見た目が同じでも、声が同じでも結局別人であることになんら
変わりはないですからね。離れてみて初めて本当に好きだったという
ことが分かったのですが、人の心なんてこんなものでしょうね。
そばにいたらありがたみが分からないでしょうけど、一度好きな人と
離れてみたらじっくり相手のことに考える時間もできますし。
○ドナティアン・シャルル、アドリエンヌを助けに
アドリエンヌ「っ…助けに来なさい ドナティアン・シャルルの
馬鹿ーっ!」(りぼんマスコットコミックス・P.51の1コマ目)
ドナティアン・シャルル「-私を馬鹿だと…?」
(りぼんマスコットコミックス・P.51の4コマ目)
命がけで助けにきたドナティアン・シャルル、実にタイミング良く現れたな。
鏡の中のドナティアン・シャルルがアドリエンヌを自分のところに置いて
おきたいから、水盤を凍らせたのですが、皮肉なことにそのおかげで
アドリエンヌは助かったのか。氷が世界の移動に必要な鏡になったとはな…
※元の世界に戻った後に
ゲルガラン「ああは言っても王子は一目で"別世界のアドリエンヌ"を
見抜いたのだ」(りぼんマスコットコミックス・P.60の2コマ目)
まぁでもあれだけ態度が違えば普通おかしいと思うよな(w
たぶん余程鈍感な人でない限り変だと思うでしょう。異世界から来た
とまで思う人は少ないでしょうが、少なくとも変だとは思うはず。
ゲルガラン「あなたでよくない理由がない 命を懸けてまで
あなたを探しだしたのだからー…」
(りぼんマスコットコミックス・P.60の2コマ目)
ここで初めてドナティアン・シャルルに自分は愛されていたという
ことが分かったアドリエンヌ、今回の騒動は無駄ではありませんでしたね。
今まで「子作り」の道具としてしか見られていないのではないかという
気持ちがあったでしょうし。
ドナティァン・シャルル「従順で大人しいばかりのそなたなど
面白くもなんともにいからな」
(りぼんマスコットコミックス・P.61の3コマ目)
必死に助け出した後になってもまだ素直じゃないな(w
心の中の声をぜひ聞いてみたい。「よかったー 本当によかったー」
とか言ってたらイメージが変わっちゃうな。
アドリエンヌ「だってあなたがいい気になってますます横暴になったら
困るもの」(りぼんマスコットコミックス・P.63の1コマ目)
アドリエンヌはこういう性格が好きだということを秘密にしておくのか。
たしかにこれ以上横暴になったらさすがに困るしな。
今回の件でお互い相手が絶対必要でかげがえのない存在であることが
分かったから、今回の件は無駄ではなかったでしょうね。もしアドリエンヌが
鏡の中の世界に飛ばされることがなかったら、なんとなくぎくしゃくした関係が
ずっと続いてしまったでしょうし。
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