【ひよ恋】〔雪丸もえさん〕step.15(りぼん2011年2月号)の感想 その4
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【ひよ恋】〔雪丸もえさん〕step.15(りぼん2011年2月号)の感想 その3
↑のつづき
○コウの言葉
※ひよりが無理に笑顔を作ろうとしていたことに関連して
コウ「あんたさ もとからアイツとそんなしゃべれてないじゃん
いつも通り 挙動不審でいればいいんじゃないの」
(りぼん2011年2月号・P.139-140)
コウの言葉って短いし、ぶっきらぼうだけど、ひよりの行動を
正確に分析して、必要最小限のことをちゃんと言ってあげている
ような気がする。ひよりの周りの子はひよりにちょっと過剰とも
思えるほどやさしく接していますが、周りの人全員が同じように
接しているだけではひよりはいつまで経っても現状のままでしょう。
だって何をやってもなぐさめてくれるんだったら、そもそも変わる必要など
ないですし。
ひより「わ…私 いつもそんなに変かな…?」
(りぼん2011年2月号・P.140の3コマ目)
周りの子が変だと思っていてもひよりにそのことを言わないから気づいて
いなかったのだな。コウが初めて面と向かって言ってあげたのでは?
いままで自分がちょっと他の人と違う感じだということに気づかなかった
ということはいかにひよりの周りの人たちがあり得ないほど良い人たち
だったということが分かります。
ひより「でも そっか そう思ったらむずかしくないかもー…」
(りぼん2011年2月号・P.140の4コマ目)
ただ単にがんばれと言うだけではだめだということですね。
りっちゃんもひよりに対していろいろ言ってあげていましたが、ひよりの
不安を取り除くまでには至りませんでしたし。
「がんばれ」とか「元気を出して」とか言われてもどうやればいいのか
分からなければ、上手くいかない状況から抜け出すことができませんし。
ひよりがコウの言うことなら素直に聞けるのは、やはり
自分と似た境遇の子の言葉は説得力があるからでしょう。
明るく誰とでも話ができる子にあれこれ言われても「そりゃあなたは
できるかもしれないけど、私には無理だ」と無意識に思ってしまうでしょう。
りっちゃんはひよりのことをコウに頼みましたが、ひよりの心に
染みる言葉を言えるのはコウだけかも。りっちゃんが優しく接し
コウが説教をするのって理想的な体制かも。
○ひより、広瀬に誘われて授業をサボる
広瀬「たぶん ひよりん誤解してたんだろーと思ってさ」
(りぼん2011年2月号・P.146の4コマ目)
不器用な広瀬がこうやって個別に話しをするなんて。朝ひよりと
あった際にひよりがロッカーに逃亡したのを見て事態の深刻さに
気づいたのでしょう。
広瀬「オレ 妃(きさき)とは付き合ってない」
(りぼん2011年2月号・P.147の1コマ目)
この言葉だけでは、まだひよりは安心できないでしょう。なにしろ
広瀬が妃に「好きだよ」と言っているのを自分の耳で聞いている
のですから。
※「好き」という言葉の意味について
広瀬「なんつーか ひよりんでいうとりっちゃんみたいな」
(りぼん2011年2月号・P.148の1コマ目)
つまり恋愛対象ではないということですね。この例えはひよりに
とって非常に分かりやすいからいいと思います。話を聞いただけで
頭の中でイメージできるでしょう。
広瀬「妃がオレに対して思ってる『好き』とオレが妃に対して
思ってるのと たぶん絶対的に違う」
(りぼん2011年2月号・P.148の2コマ目)
でも広瀬が妃を恋愛対象として見ることが出来ないっていうのも
分かるな。あまりにも一緒に過ごした時間が長いと、親戚みたいな
感覚になっちゃうだろうし。
妃は家の近さが逆に敗因になったのかも。もし広瀬と妃の家が
離れていたら違う結果になっていたかもしれませんね。
広瀬「オレらも同性だったら ずっと一緒に
いれたかもな」(りぼん2011年2月号・P.149の2-3コマ目)
これ、ひよりは軽く聞き流してるけどかなり重い発言だぞ。
将来はともかく少なくとも当面はひよりを恋愛対象にはしないって
宣言したようなものだし。ひよりがこのことに気づかなくてよかった。
広瀬「『ちょっと突き離したらあきらめてくれるだろう』『そしたら
今まで通りの関係に戻れるんじゃないか』とか薄甘い期待ばっか
してた」(りぼん2011年2月号・P.149の4コマ目)
これは広瀬のことは責められんな。だって妃の想いに応えることが
できないのであれば、突き放す以外の方法なんてないですし。
広瀬は幼なじみとして妃と付き合うことを望んでいるのですから、
その方向に向かっていけるように出来ることをするのは当然でしょう。
広瀬「オレ バカだからさ」(りぼん2011年2月号・P.150の1コマ目)
いや、一番妃が傷つかない方法をとったと思うよ。よくがんばった。
○妃、イギリスに引っ越し
広瀬「たぶん もう 会うこともないと思うけど」
(りぼん2011年2月号・P.151の3-4マ目)
この段階ではひよりは広瀬と妃が会わなくなるということの意味が
分からなかったのですが、この後、街で偶然ひよりは妃と出会ったので
この言葉の意味が分かりました。
妃「私ね もうすぐ引っ越すの イギリスへ」
(りぼん2011年2月号・P.158-159)
妃、退場か…
パソコンを両者が持っていればスカイプで無料テレビ電話が
できるから、昔のように海外に行ったら完全にお別れという時代でも
ないのですが、広瀬がスカイプで会議している姿は想像できん(w
まぁメールでがんばるしかないのかも。
もう直接会えなくなるから特攻したんだな…結果がどうなるか
分かっていても。もう気まずい雰囲気になってもかまわないのですし。
妃って結局ひよりの心を若干惑わせただけでお話にあまり
絡めなかったな。
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