【zen zen】〔槙ようこさん×持田あきさん〕Lesson1(Cookie2011年2月号)感想 その2
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【zen zen】〔槙ようこさん×持田あきさん〕Lesson1(Cookie2011年2月号)感想 その1
↑のつづき
○「ユカ」登場
※教室にやってきた女の子について
結々「…由賀 真弓(ゆか まゆみ)ちゃん ここで唯一 中学生で
15なの」(クッキー2011年2月号・P.20の1コマ目)
「ユカ」って名前かと思ったら苗字だったのか。「ゆか まゆみ」って
言ったらどっちも名前に見える。あだ名は「ゆか」のほうを使っている
のですね。
中学生と高校生が同じ教室で勉強していたのか。まぁ高校生って
言っても内容は難しいことばかりやっているようなものではないから
問題はなかったのでしょう…というか、たぶん塾の授業は基礎レベル
だと思うから、ユカにとってはやさしいと感じていたかも(w
ユカ「ユカが休んでいた間さ…学校でくだらない噂きーた…
直一が死んだとか言って あいつ どこ?」
(クッキー2011年2月号・P.20の4-5コマ目)
まだ信じてないのか…まぁまさか死ぬとか思わないよな。本人だって
自分の人生がバイク事故で突然終わるとか思ってなかっただろうし。
しばらく塾に通っていなかったのであれば信じろというほうが無理
でしょう。ずっと塾に通っていた子達ですらすぐには信じなかった位ですし。
しかし直一っていろんなところで噂になるほどの有名人だったのか。
塾の講師が事故死したとしても余程のことがない限り話題になんか
ならないだろう。
哲(さとる)「…あのごめん その噂本当なんだよ 一か月前に
バイク事故で……」(クッキー2011年2月号・P.21の1-2コマ目)
もう一か月経ったのか。役所の手続きやら、関係各方面への連絡
とかがあるからあっという間だったんだろうな。哲が突然塾の講師に
までなる羽目になったから余計時間が経つのが早いと思ったでしょう。
ユカ「意味わかんない 全然信じられない 直一に会わせて!!
部屋どこ!?」(クッキー2011年2月号・P.22の1コマ目)
完全にパニック状態になってしまったな。クールなイメージの子
だったのに。本当に直一がこの世にいないことが信じられないん
だなぁ。ユカは直一の遺影を見て初めて死んだということを
認識したのですが、哲に肩を叩かれた際に激高してしまい、哲の首に
かみついてしまいました。いきなり噛み付かれて哲は災難としか
いいようがありませんが、ユカはやり場のない怒りを哲にぶつけてしまった
のでしょう。もしここで哲が肩を叩かなかったとしてもおそらくなんらかの
形で当り散らしたでしょうね。
でもとっさに殴りかかるとかならまだ分からないでもないけど、いきなり
噛み付くってどんな奴だよ。普通やれと言われても嫌だろう。
※気絶した哲が起きたのを見て
「あ 起きた」「死んだドーテーの目をしている」
(クッキー2011年2月号・P.24の4コマ目)
どんな目だよ…っていうかそんな目どこで見たことあるん
だよwwwwwwww どさくさに紛れてものすごくバカにされてるような気が。
でも表情を見てるとなんだかんだいってもみんな哲のことを心配して
くれていたんだな。
「ユカはねー うちらと同じ ここの生徒なんだけど ちょっと
毛色が違うっつーか ね」(クッキー2011年2月号・P.25の2コマ目)
まぁそもそも見た目からして違うからな。塾の生徒はまるで
ひとつの家族であるかのような一体感がありますが、ユカは明らかに
孤立している感じです。別に周りの塾生がユカと距離をとってるようには
見えませんが、ユカのほうから壁を作ってる感じだな。
「授業来ても 特別 人と喋らないし一言二言ナオさんとだけ」
(クッキー2011年2月号・P.25の3コマ目)
ここが決定的に他の塾生と違うところでしょう。他の塾生は直一との
やり取りが大事だという点はユカと全く同じですが、直一と同じくらい
この教室で過ごす時間を大事にしているはずです。学校や家庭で
居場所がなくてもここにくれば自分を暖かく迎えてくれる仲間が
いるのですから。
でもユカはこの教室で過ごす時間や周りの塾生はそれほど大事だと
思っていない、直一がとにかく大好きという理由でこの塾に来ていたの
でしょうね。なんらかの形で自分の居場所をユカも求めているのは間違い
ないですが、その場所は直一と一対一で過ごせる時間なのであって
別に他の塾生と仲良くする必要性は感じてはいないのでしょう。
「唯一うちとけてたナオさんがいなくなっちゃった今 あの子
ちよっと心配だよ…」(クッキー2011年2月号・P.26の1コマ目)
心配も何も塾に通うのは義務ではないのですから、来る理由が
なくなれば来なくなるだけのような気が。純粋に勉強が目的だったとしても
講師が哲でははっきりいって通う意味ないですし。
○必死に勉強をする哲
※広辞苑を広げて
哲「もうっ どーやっても分かんない三角比!! そもそも
三角比って何!?」
「学者!! 何でこんなこと考え付いたー!?」
(クッキー2011年2月号・P.28の2コマ目)
逆ギレかよ。広辞苑とか読んだって分かるわけねーだろうwww
なんで広辞苑で調べようと思ったんだろう? もっと簡単に説明が書いてある
参考書を読んりすればいいのに。塾なんだから、参考書は捜せばいくらでも
出てきそうですが。
でもこうやって必死に勉強する時間はあってもいいと思います。
何か理由がなかったら三角比について真剣に考えることなんて
まずないでしょうし。
○直一が居ないことを実感する家族
※豚汁を作っている際に
哲の父「うーん どーも うちの味にならんなぁ…」
(クッキー2011年2月号・P.29の5コマ目)
作り方は直一があの世に持っていってしまったのか…こういう
何気ない瞬間に死んでしまったということを実感するのかもな。
淡々と後始末をしている時にはこういうことに気づく暇すらなかったの
でしょうが、一か月くらい経つと時間に余裕が出てくるからあれこれ
考える機会も多くなりますよね。
哲「ぽっかりあいた穴は 平気なように日々を過ごしてても
ふとした瞬間に現れてちくちく痛む」
(クッキー2011年2月号・P.30の3コマ目)
なんだかんだいっても塾の子たちが毎日来てくれているのは
哲にとっても助かっているんだなぁ。もし塾が閉鎖されて、塾生が
すっかりこなくなったら、家にこもって直一のことを考えて精神的に
落ち込んでしまう場面もきっとあったでしょう。でも今は落ち込む
暇もない感じですよね。なにしろ首をかまれて気絶をするほど刺激的な
毎日を過ごしているのですから(笑)
○哲の学校の先生、苦言
※兄がやっていた塾の跡を継いだことに関連して
哲「もちろん…月謝とはとってないですし 僕自体教えられるほど
できないし…」(クッキー2011年2月号・P33の6コマ目)
月謝とってないのか。まぁ塾生が勝手に毎日教室に来ているだけで
すからね。哲は教卓に立ってるけど、まだこの段階ではお金を取れる
レベルの授業はしてないですから。
哲「ただ…あの子達が立ち直るまでは一応続けて
こうかな……て」(クッキー2011年2月号・P33の6コマ目)
どの段階で「立ち直った」って判断するんだろう。まさかずっと続ける訳にも
いかないからいつかは閉鎖する必要があるのですが。でもこういうのって
深く考えなくても自然消滅に向かっていくのかもな。新しい居場所が見つかった子
から順番に塾の教室に来なくなり、気がついたら塾がなくなっていたという
展開が理想的でしょう。
哲の学校の先生「でも 授業と全く関係ないことを 自分の今
やるべき勉強もしないでやったり 目的もなく塾の真似事を
してること あまり感心はしないな」
(クッキー2011年2月号・P34の1コマ目)
いきなり塾の講師をやらされたとはいえ哲も高校生なのですから
自分の勉強をおろそかにするのはまずいでしょう。ただ哲の生活を
考えると塾の講師をやっていないからといって自分の勉強を熱心に
するとは思えませんが(w
塾の講義の内容って特に決まってないのだから、哲は自分の学校で
今やってる内容をそのまま講義すれば勉強になるからいいんじゃ
ないか??? 教卓に立つために必死になって内容を覚えるでしょうし。
ただ「目的もない」というのは違う。哲、塾生、みんな心に
秘めたものを持って塾を守っているんです。それは分かって
あげてください。
(つづく)
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