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2011年3月22日 (火)

【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第二十九話「『欲』深い東宮」(りぼん2011年4月号)感想 その3

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【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第二十九話「『欲』深い東宮」(りぼん2011年4月号)感想 その2
↑のつづき

○青葉が百合姫の邸に行った理由

藤紫「青葉君にも きっと理由があるんだよ
(りぼん2011年4月号・P.369の4コマ目)
桜姫「じゃあ その理由を教えてほしい
(りぼん2011年4月号・P.369の4コマ目)

 理由を聞く前に桜姫は家出してしまったからな…青葉からすれば
理由が知りたいのであれば戻ってこいって言いたいでしょう。

…もっとも青葉の性格を考えると素直に本当のことを言えるか
未知数だよなぁ。当初桜姫部屋に行くという約束をしていたのにも
かかわらず、行くことができなくなった理由ですらまともに説明して
いないのに、百合姫の邸で一夜を過ごした事を説明するなんて
できるわけないです。

 本当のことを話したら好きな桜姫が自分の前からいなくなってしまうって
いう心配もありますしね。

藤紫「姫が傷つくと思って黙ってるんだ
(りぼん2011年4月号・P.369の4コマ目)

 青葉が百合姫と接点を持たざるを得なくなったのは、帝(みかど)に
王良親王が月の姫に洗脳されて言いなりになって
いるのではないかと…
」(りぼん2011年1月号・P.156の3コマ目)
と言われ、側室を設けるよう事実上強いられたからですが、桜姫に
百合姫の邸で一夜を過ごした理由を説明する場合はこのことに
触れざるを得なくなりますからね。桜姫がこの話を聞いたらどういう
気分になるかを考えたらそう簡単に話しができるわけはありません。

桜姫「傷つくか 戦うかは 私が決めることだわ
(りぼん2011年4月号・P.370の1コマ目)

 戦う気もあるのかよwwwwwwwwwww

 もっとも戦う相手は青葉とは限りませんが。青葉に対して圧力をかけた
勢力に刃(やいば)を向けることも青葉のためなら厭(いと)わないでしょうし。

○藤紫の命字は「欲」

藤紫「俺の命字は『欲』なんだ
(りぼん2011年4月号・P.371の1コマ目)

 なんだか急に藤紫に親しみが沸いてきた。

藤紫「生まれた時『欲』と定まった 俺の命字を見て 一族の誰も
俺を帝位につかせてはならないと思っただろうな

(りぼん2011年4月号・P.371の3コマ目)

 まぁこの時代は選挙も議会もない時代だから、「欲」なんていう
命字を持ってる奴に権力を与えたら何をされるか分からないからな。
暴走したら止める方法がないですし。


○青葉の兄は暗殺され、青葉自身も暗殺されかかっていた

藤紫「青葉の兄上である 前の東宮が暗殺されたんだ
(りぼん2011年4月号・P.371の4コマ目)

※青葉の兄が暗殺されていたことを知り
桜姫「そんなこと 今までなんにも
(りぼん2011年4月号・P.372の2コマ目)

 青葉は桜姫のかなり細かいことまで知っていますが、桜姫は
青葉のことをあまり知らないですよね。青葉の好きな物とか
苦手な物など、青葉の基本情報を桜姫はどの位把握しているのかな?
桜姫と青葉って自分自身についてじっくり語り合ったりする機会が
あまりないから、桜姫が青葉の過去について聞くことはできなかったの
でしょう。


藤紫「混乱に乗じて 東宮争いが起きたんだ 青葉も毒を
飲まされた
」(りぼん2011年4月号・P.372の2コマ目)

 そりゃ東宮の座を奪おうとする勢力からすれば青葉は存在自体が
邪魔でしょうから、当然危害を加えようと思うでしょう。青葉自身の
意志など関係なく。


藤紫「青葉君は七日間も生死を彷徨ったんだよ
(りぼん2011年4月号・P.372の3コマ目)

 よく無事だったな…もし青葉がここで亡くなっていたら桜姫の
人生は全く違うものになったかもしれませんね。この後出てきますが
青葉が生きていたからこそ、桜姫は琥珀や疾風と出会うことが
できたのですし。


藤紫「それで京中に置いては危険だと 忍びの里で
守らせてたんだ
」(りぼん2011年4月号・P.372の4コマ目)

 琥珀や疾風、朱里がいた里に青葉が一時滞在していたのはこういう
理由があったからか。すでに勉強をがんばっていた青葉が忍びの里に
行く理由がいまいち分からないのですが、緊急避難の場所として
使っていたというのなら理解できます。周りの人たちをそのまま
護衛として使えますから安全性も高いですし。

 でも青葉、忍びの里に行ってよかったよなぁ。気軽に接してくれる
疾風という友人もできましたし。敬語なしで話しかけてくれる同世代の子も
青葉には必要でしょう。

↓つづきはこちら
【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第二十九話「『欲』深い東宮」(りぼん2011年4月号)感想 その4

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