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【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十一話「青葉の秘密」(りぼん2011年6月号)感想　その2
↑のつづき

○桜姫と朝霧、青葉の真実を知る

※青葉の体を見た際に
朝霧「私と同じ病気…」(りぼん2011年6月号・P.317の2コマ目)

　自分の意志と関係なく狼に変身をして暴れてしまった青葉は
人間の姿に戻った後に倒れてしまったのですが、その際に来ている物の
一部がはだけて青葉の肌が見える状態になりました。

　そして、青葉の肌を見た朝霧は即座に青葉は短命だということに
気づきました。まさか青葉が自分と同じ病気にかかっているとは想像
すらしていなかっただろうな。これまで青葉と何度も接していたけど
肌を見る機会はなかったでしょうし。

　ただ今にしておもえば、普通の人間であるはずの青葉が狼に変身できる
とかおかしかったよな。周りの人はどうして青葉が狼に変身できるのか
深く追求しなかったのか???

あ、でも青葉が変なものを飲まされて生死をさまよったということ自体は
関係者の多くが知ってるから、変な呪いにかかっているっていうのも桜姫と
朝霧が知らないだけで、他にどうして青葉が変身できるようになったのかと
いうのは多くの人が知っているという可能性もなくはないか。

　白夜はこのことについてどこまで把握をしているのだろう?　青葉が
桜姫の部屋に行くという話を聞いた時に涙を流してよろこんだのを
見ると完全には知らないのかなぁ。正直、桜姫と違って青葉については
まだまだ謎が多いです。

「もののけの血を飲んで受ける呪い　能力が二倍になるかわりに
命も二倍の早さで削られる」
(りぼん2011年6月号・P.317の4コマ目)

　もともと青葉は努力家で勉強も武術もできました。その青葉に
変身という強力な武器が与えられたのですが、どんなにすぐれた力を
持っていたとしても死んでしまったら意味がないので、つらい
ですよね…能力が二倍になったとしても悲しみに耐える力は二倍には
ならないのですから。

桜姫「私にこの体を見せたくなかったのね」
(りぼん2011年6月号・P.318の1コマ目)

　体に呪いの影響が出た後に桜姫の部屋にいく約束を青葉がするわけはないので
約束をした時点では症状は出ていなかったのでしょう。それが人生の節目となる
初めての夜の日に出てしまうなんて運命は本当に残酷だ…

青葉「俺の命字…なにが『生きる』だ」
(りぼん2011年6月号・P.320の1コマ目)

　「生きる」であるけど、「長寿」とは書いてないからな…
死ぬ直前になってはじめて自分の命字の本当の意味が分かるのかも。
人間は何のために生きるのかとかちょっと哲学的な世界に入り込む
かもしれませんね。

青葉「愛した姫は不老不死だという　ずっと一緒にはいられない
どうせ死ぬのに求め合って何になる?」
(りぼん2011年6月号・P.320の2-3コマ目)

　青葉はつらいけど、桜姫もつらいよな…いくら自分が
長生きしたって愛する人が自分より先に命を終えて
しまうのですから。心の支えであった朝霧もやはり短命ですから、
このままだと桜姫は青葉と朝霧の両方を失ってしまいます。

青葉「だから憎んで忘れようともしたさ」
(りぼん2011年6月号・P.320の4コマ目)

　桜姫を矢で射抜いたりしたのはそのためだったのか。これで子供の頃に
桜姫のために勉強をがんばったり、手紙を書いたりしていた青葉が
急に桜姫に対して刃を向けるようになった理由が分かりました。青葉は
心の中で自分の運命と必死になって戦っていたのですね。

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【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十一話「青葉の秘密」(りぼん2011年6月号)感想　その4

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