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2011年7月 3日 (日)

【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十三話「薔薇と蛙物語」(りぼん2011年8月号)感想 その1

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種村有菜さん参加の東日本大震災チャリティー同人誌「pray for japan」の感想

○疾風(はやて)、瑠璃条発見

疾風「槐(えんじゅ)と一緒にいるはずの瑠璃条が なぜここに!?
(りぼん2011年8月号・P.469の1コマ目)

 前回の最後のところで瑠璃条と鉢合わせしてしまった疾風。

 瑠璃条から見ればなんでこんなところに桜姫の関係者がいるんだ?
っていうところだろうな。まぁ自分から京の近くに来ているのだから
いずれ接触する機会はあるだろうと思ってはいたでしょうけど、水浴びを
している時に不意打ちされるとはさすがに想定していないだろうし。

 この段階ではまだ瑠璃条と槐が行動を共にしているという情報が疾風
には入っていないからですね。瑠璃条を発見したということは槐を発見した
のと同じことなのですが、もしこの時疾風に情報が入っていたら反応は全く
違ったものになったことでしょう。ただ…

瑠璃条「水浴びに来たのだろう? 桜姫のカエル君
(りぼん2011年8月号・P.470の4コマ目)

 この体じゃ捕まったら最後、もう逃げられないですよね。あっさり捕まって
しまいました。いくらカエルの姿とはいえ、忍者なのだからもう少しすばやく
逃げられなかったのか? いくらなんでも足が遅すぎだろう。

 そもそもどうしてバカ正直に瑠璃条の目の前を駆け抜けてるんだよ。
少しは考えてから動け(w

 この時疾風は瑠璃条に捕まってしまったのですが、ただ単に物理的に
捕らわれてしまったというだけでなく、 この後心も瑠璃条に奪われていくことに
なります…

疾風「俺の名前は疾風だっ!!
(りぼん2011年8月号・P.471の1コマ目)
瑠璃条「ふーん? じゃ『疾風君』だな 一緒にどうだ? ここは
気持ちがいいぞ
」(りぼん2011年8月号・P.471の2コマ目)

 全く瑠璃条は疾風に対して警戒心は抱いていないようです。もし疾風が
ここを去った後に桜姫に対して瑠璃条目撃情報を流したら、
自分はもちろんのこと、槐も危険になる恐れがあるのですが。


 疾風も瑠璃条に警戒心を抱いていませんね…というか、瑠璃条の手が
自分の体から離れたのだから、逃げようと思えばいくらでも逃げられる
のに逃げないところを見ると、本能的に目の前にいる瑠璃条は危なくないと
感じたのかも。

 疾風ってこれまで「疾風君」って呼んでもらえた経験はあるのだろうか?
琥珀や青葉それに桜姫も呼び捨てだし。

疾風「俺を殺さないのか…?
(りぼん2011年8月号・P.471の4コマ目)
瑠璃条「私が殺したいのは桜姫だ 正直他はどうでもいい
槐様の命令があれば別だが

(りぼん2011年8月号・P.471の5コマ目)

 疾風を倒したところで、瑠璃条にとっては何の得もないですからね。
まぁ桜姫の関係者を一人倒したということで、槐にはほめられるかも
しれませんが。この前必死に戦っていたのはあくまでも槐のためですし。

Σ(゚Д゚;)!!! もし瑠璃条が疾風を捕まえて、そのまま槐のところへ
連行したら、疾風は朱里みたいに槐の陣営に無理やり組み
込まれてしまうかも。

 
槐は現在新たに手足のように動いてくれる人を探して
いますが、桜姫や青葉との距離が近い疾風はまさに適任です。なにしろ
疾風は全く警戒されることなく、自由に桜姫の周辺を動き回れるからなぁ。

 ただ、瑠璃条の様子を見る限りだと、疾風にそこまでやるような感じは
全くないですね。

※修羅幽玄殿が炎上し、脱出する際に
瑠璃条「あの時 おまえはこの小指を返してくれたな
(りぼん2011年8月号・P.472の1コマ目)

 あの時なんで疾風は瑠璃条に指を返したのか謎なのですが、
返したおかげで、こうやって瑠璃条と接触できるし、自分に対して
攻撃をしてこないのですから、結果として瑠璃条に指を返したのは
正しかったのかもな。敵が攻撃してこないに越したことはないですし。

 瑠璃条はあの時、頬を赤らめていましたが、今にして思えば伏線
だったんだな。

瑠璃条「だから『ありがとう』だ!
(りぼん2011年8月号・P.472の3コマ目)

 瑠璃条ってこんな自然な笑顔も出来るんだ。この時の瑠璃条の
表情に計算など全く存在していないでしょう。心の中の本当の気持ちが
素直に表情となって表れている感じです。疾風も笑顔で返していますが
やはり計算などなく、自然に笑顔が出た感じだな。

 瑠璃条は槐以外の人物に何かをしてもらった経験がないのかもなぁ。
だから危険が迫る中、わざわざ指を返しに来てくれた疾風に敵意を
抱けないっていうのも分かるような気がする。


疾風「しばらく仲良くして 瑠璃条を油断させて 槐の居場所を
聞き出してやる!!
」(りぼん2011年8月号・P.473の4コマ目)

 この戦略が崩壊するのに、時間はほとんどいらなかった
わけだが…


 疾風は妙に友好的な瑠璃条との奇妙な関係がここから
始まることになります。まさかこの後自分の瑠璃条に対する
気持ちがあのような変化を遂げるとはこの時想像すらして
いなかっただろうな。



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