【イン ザ チョコレート】〔村田真優さん〕(りぼんマスコットコミックス:インザチョコレート収録)感想 その3
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【イン ザ チョコレート】〔村田真優さん〕(りぼんマスコットコミックス:インザチョコレート収録)感想 その2
↑のつづき
○美雷(みらい)は泪(るい)にどんどん話しかけてくる
泪「こんな話 誰かとするの初めてで 遠慮なく入ってくる美雷が
正直 おもしろい」(りぼんマスコットコミックス・P.16-18)
母親の異常なまでの干渉(かんしょう)が原因で、友達を作ることを
やめてしまったくらいですから、こうやって家庭のことを話す相手が
そもそもいなかったのです。家庭の話どころか、一般的な雑談すら
最近はほとんどしたことがなかったのでは? どう見てみ周囲から孤立して
いたし。
普通の子は他にいくらでもつきあう相手の子がいるから、わざわざ
面倒な泪と付き合おうとは思わないよなぁ。美雷は偶然出会っただけの
関係だから、しがらみが全くないので、こうやって気軽に接することが
できたのかも。
○泪、美雷に興味を持つ
泪「美雷の友だち 美雷の定番 美雷のことに 興味がわく」
(りぼんマスコットコミックス・P.16-18)
これまで他人と接触することを避けてきた泪が美雷と出会ったことが
きっかけで一気に人間関係が広がってきました。夜中に家を
抜け出して、美雷とその友だちと秘密の会合を持つとかついこの間
までは想像すらしていなかっただろうな。
もし本当に人間と接することを面倒だと思っているのであれば夜中に
自宅を抜け出して泪に会いに行くということなどはしなかったはず。
本当は泪も友だちが欲しいんですよ。
なんで友だちを作らなかったのか、その本当の理由はこの後すぐに
明らかにされたのですが、夜中に一緒に遊んでいた川のすぐ近くに
美雷の家があると知っていきたいと言った泪、これまで孤立していたのに
本当に積極的だな。同年代の子のぬくもりに飢えていたのではないかと
思えてくる。
○泪、美雷の家に到着
夜中にいきなり訪問して大丈夫なのかと思ったら、美雷は父と二人暮らし
でその父はトラックの運転手の仕事のために不在だったから問題は
なかったのか。そうだよなぁ、大丈夫でなかったら友達を夜中に自宅に
招くわけないし。
泪「…あたし 小学生までは友だちいてね」
(りぼんマスコットコミックス・P.19の5コマ目)
昔から孤立していたという訳ではなかったのか。小学生までは
友達がいたということは、引っ込み思案でなかなか声をかけられない
とかではないんだな。
泪「…うちのお母さん あたしの友だちの成績や親の職業
で態度変わっちゃうんで 友だちに悪くて」
(りぼんマスコットコミックス・P.19の6コマ目)
泪の母は娘の結婚相手でも探しているのか???
成績はまだ分からんでもないけど、親の職業を気にするとかマジで
意味不明だ…何? 泪の家に泪の友達が来たらいちいち親の職業を
確認してるのか? ちょっとドン引きだろう… これは泪きついなぁ。
友達が自分の母から嫌なことを言われたりするのがつらいのでしょう
けど、そりゃたしかにそうだろう。泪の母は結果として泪に余計な負担を
かけちゃってますね。
泪「お母さんのことも 悪く思われないようにするにはどうしたら
いいかなって…」(りぼんマスコットコミックス・P.19の6コマ目)
こんな嫌な思いをさせられたら普通は母と距離を置くだろう…
でもここまで母のことを考えるなんていい子すぎる・゚・(ノД`)・゚・
泪「考えたら いつのまにか誰もいなくて」
(りぼんマスコットコミックス・P.19の7コマ目)
周りに気をつかいすぎて、こんなことになっちゃったのか。
いい子すぎたんだな…もっと常識の範囲内で主張をしたって
いいんだよ? 貴重な十代のひとときが机の前の生活だけだった
なんて悲しすぎるし。
泪「楽しいこともわかんなくなって ああもう勉強だけしていら
いいやって」(りぼんマスコットコミックス・P.20の1コマ目)
なるほど、勉強をしたいからしてたのではなく、単なる逃避
だったのか。でもこれって結果として母の理想通りの展開
なんだろうな。必死に勉強をさせたいと思っていたのでしょうし。
嫌がらせをしたのも友達をつくらせないためなのではないかと
思えてくる。
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