【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十四話「二人の秘密、好きなのは君だけ」(りぼん2011年9月号)感想 その6
りぼん「恋人にしたいキャラ」人気投票2011
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○瑠璃条を抱きしめてしまった疾風
※服を着ていない瑠璃条を見て気持ちが高ぶった結果
疾風「蛙の時は普通だったのに 人間の姿で会うとなんか
なんか…目のやり場に困る!!」「もう!」
(りぼん2011年9月号・P.442-443)
別にカエルの姿になっている時も意識は人間の時と同じはずなのですが
やはり無意識のうちに気分までカエルになっているのかもしれませんね。
とうとう自分の感情を抑えられなくなってしまい、瑠璃条を思いっきり
抱きしめていまいました。本人は抱きしめれば瑠璃条の姿は見えなくなる
からそうしたと思っているようですが、これってどう考えても自分が気づいて
いない本当の気持ちが爆発した感じだよなぁ。無意識の行動だったので
しょうけど、そういう時ほど本当にやりたいことが出るものです。
抱きしめられた際に瑠璃条はどんな反応をしているのか気になったの
ですが、表情を見る限りでは全く変わっていませんね。なんていうか…
子供を優しく包む親のような顔に見えなくもない。
瑠璃条は疾風に対して積極的に自分に好意を寄せるように仕向けた
わけではないのに、結果としてもっとも都合が良い展開になりました。
「北風と太陽」の話しじゃないけど、無理に仲間になるように不自然な
工作をしたという訳ではなかったのが幸いしたのかも。人間、しつこく
迫ってきたら誰だって警戒するし不信感を持ちます。そうなったら仲間に
なるわけないですから。
瑠璃条はもしこれが計算した上での行動だったら大したものです。
※瑠璃条を抱きしめている最中に考えたこと
疾風「しまった こうすれば見えないと思ったけど 今度はか…
感触が…っ」(りぼん2011年9月号・P.443の3-4コマ目)
瑠璃条の肌のぬくもりを感じてしまったのですね。琥珀にはこんな
サービスしてもらってないだろうしな(w そりゃ疾風にしてみれば
刺激がちょっと強いたろう。もうこの辺りからちょっと冷静さを失って
しまいました…
疾風「なんだよ俺は 何がしたいんだ!」
(りぼん2011年9月号・P.444の1コマ目)
冷静さを失っている疾風ですが、この行動自体は疾風自身が望んで
いたことのはずです。分からないと思っているようですがおそらく
自分の気持ちが分からないということではないでしょう。
自分の今回の行動が分からないのではなく、瑠璃条に恋をして
しまった自分を認めたくないのでしょう。自分が好きなのは琥珀であると
いう軸を完全に捨て去るまでには至っていないんだろうな。
そもそも琥珀を好きであるということは義務ではないのだから
他に好きな子が出来たのであれば狙いを変えても良さそうですが
瑠璃条は敵の陣営に所属しているのですから、瑠璃条を取るという
ことは桜姫の側、忍びの里を裏切るっていうことになります。
正直そんな選択肢を疾風が選ぶとは思えません。つまりこの恋は
成就(じょうじゅ)しないはずなのです。
疾風「でも もう なにも 考えられない…」
(りぼん2011年9月号・P.444の2-3コマ目)
理性でこれまで恋心を抑えてきた疾風でしたが、とうとう抑えが
きかなくなりました。忍びという立場も琥珀のことも忘れ、今度は
自らの意志で瑠璃条を抱き続けました。この時の疾風の表情
すごいな、恋をしている男の子の表情そのものじゃん。琥珀に
対してすらこれまでこんな顔をしたことはないでしょう。
疾風「瑠璃条ってちっちゃいんだな… 瑠璃条…俺……」
(りぼん2011年9月号・P.444の3-4コマ目)
なんだか一気に告白までしそうな勢いだなwwwwwww これまで
がまんをしていた反動が来たな。「俺」の先にどんな言葉を続ける
つもりだったのかはこの後事件が起こってしまったので結局分から
ないままになったのですが、本当に告白まで行くつもりだったの
だろうか???
瑠璃条を薔薇(ばら)に例えた疾風はひとつ大事なことを忘れて
いたことがあります…
美しい薔薇にはトゲがあるということを
疾風「え……?」(りぼん2011年9月号・P.445の1コマ目)
瑠璃条に針で刺されて意識を失ってしまった疾風、眠り薬でも
塗ってあったのでしょうか? でも瑠璃条のこの行動は推理のしがいが
あるなぁ。だってほんのわずか前には瑠璃条が牙(きば)をむくような
そぶりは全く見せていませんでしたし、表情もいつもと同じでした。
抱きしめられた直後に表情が別人になったのですが、この攻撃を
事前に仕込んでいたのだとしたら瑠璃条は工作員としては超一流だと
言わざるを得ない。ただ、瑠璃条にとって疾風が抱きついてくるって
いうことはさすがに計算外だったはずだし…疾風は満月の夜には
人間の姿に戻るということは知っていますから、もしかしたら針を
使う機会をうかがっていたという可能性もないとは言えませんが。
でも疾風捕まえるんだったらカエルの姿の時のほうが
どう考えても楽なはずだよな。自分と槐(えんじゅ)の潜伏先
に運ぶ際もカエルの姿だったらそれこそ袋に入れておけば
いいだけだし。
疾風の行動はとっさの行動でしたが、瑠璃条の行動もとっさの
ものだったのかもしれませんね。
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【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十四話「二人の秘密、好きなのは君だけ」(りぼん2011年9月号)感想 その7
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