【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十五話「友情と純情」(りぼん2011年10月号)感想 その2
↑のつづき
○瑠璃条のやさしさは偽りではなかった
瑠璃条「疾風君と川で再会してからずっと考えてた『どうしたら
人間に戻してあげられるんだろう』って」
(りぼん2011年10月号・P.401の2コマ目)
あの疾風に対して向けられたやさしいまなざしは偽物ではなかったのか。
やっぱりどう見ても演技をしていて、隙を見て疾風を攻撃しようとか考えて
いるようには見えなかったからな。本当に楽しそうだったし。戦いのことも
憎い桜姫のこと何にも考えないでいい相手だったから、疾風と遊んで
いる時間は生み出されてから一番楽しいひとときだったのでは?
どうして瑠璃条がこういう気持ちになったのかはこの後すぐに明らかにされた
のですが、別に瑠璃条は疾風に何かをされたというわけではないから
攻撃する理由もないですしね。
瑠璃条「でも くちづけでも無理で…」
(りぼん2011年10月号・P.401の3コマ目)
疾風「あのくちづけは本気で俺の術を解くつもりで…?」
(りぼん2011年10月号・P.401の4コマ目)
変身を解くことはできませんでしたが、疾風の琥珀を好きという気持ちを
解いてしまうという思わぬ効果があったな…まさか瑠璃条は疾風が変わる
とは思ってなかったでしょう。
瑠璃条のキスをした後の表情は術を解く目的以外もあったように
思えてならないのだが…
瑠璃条「私は小指のお礼を 言葉だけですますつもりはない」
(りぼん2011年10月号・P.402の1コマ目)
もう小指のことなんて疾風は言われるまで忘れてただろう。ただ瑠璃条に
してみれば体の一部をわざわざ返しにきてくれたのですから、うれしかった
のでしょう。その気持ちは私達には想像もできないほと大きいんだろうな。
返してもらったのが小指でなく、他の物であったとしても瑠璃条は
たぶんうれしかったはず。槐(えんじゅ)によって体が生み出されて
から、おそらくたくさんのことを瑠璃条は槐からしてもらったはず
ですが、それは何かの目的があるからであって、別に愛情を
瑠璃条に注いでいたというわけではありません。
しかし、疾風は敵の指を逃げる最中にわざわざ足を止めて拾って
あげるということをしました。瑠璃条にしてみれば疾風にとって何の
得もないことをわざわざ自分のためにやってくれたのですから
好意を抱くというのはむしろ自然なことでしょう。疾風の行動は何の
計算も働いていない、純粋に瑠璃条に対する行動だったのですから。
疾風と瑠璃条の会話をこっそり聞いていた朱里はどこかへ行って
しまいました。自分の親友を助けてくれた瑠璃条に感謝したのか?
あるいは瑠璃条の行動を槐に報告して点数を稼ぐか? どっちの
道を選ぶのだろうなぁ。
○瑠璃条と槐が潜伏をしている洞窟の場所が判明
疾風「洞窟…あの川のすぐ真上にあったのか」
(りぼん2011年10月号・P.404の2コマ目)
なんとwwwwww 疾風と瑠璃条がラブラブしていた川って、
瑠璃条にしてみれば自分の家の目の前だったんだな。
まぁよくよく考えたら毎日水浴びをしなくてはいけないのにわざわざ
遠くまで行く訳ないよな。
潜伏先の目の前が川だったら、当然目の前の川に飛び込むだろう。
疾風が来るのを潜伏先で待っていて、来たのを確認したら川に
飛び込んでも間に合ったな。
この立地じゃ、疾風が槐に見つからなかったのは奇跡だよな。
まぁ瑠璃条が水浴びをしているのは基本的に一人でいる時だから
発見される危険自体はそれほど大きくはなかったのでしょうけど
実に危ない橋を渡っていました。
槐の立場からすると、瑠璃条の水浴びの場所の確保は当然
頭に入っているでしょうから、潜伏先を選ぶ先には川の近くに
しようという考えがあったものと思われます。
○疾風、瑠璃条と戦うのを拒否
疾風「一緒に行こう!」(りぼん2011年10月号・P.405の1コマ目)
どこに連れていく気だ…桜姫のところか? どう考えても桜姫を
見たら瑠璃条は攻撃するのは目に見えているぞ。槐だって敵の
手に落ちた「道具」を始末しないとは思えないし。
二人で駆け落ち??? この段階では駆け落ちなんていうのは
荒唐無稽(こうとうむけい)な話しで片付けられてのでしょうけど
今回の話しを最後まで読むと疾風は駆け落ちしかねないほど
疾風は自分の想いをもう抑えられなくなっていることが分かります。
疾風「槐が帰ってきた時、月泉水も俺も消えていたらただじゃ
すまない! 瑠璃条だってどんなに叱られるか…」
(りぼん2011年10月号・P.405の3コマ目)
疾風は桜姫の参内への同行をサボったのだから、自分が
怒られることを心配しろよwwwwwwww 瑠璃条がこの後どんな目に
遭うかを想像したらもう心配で仕方がないんだろうな。
桜姫が敵に襲われたら大変っていうこともたまには心配して
あげてください。
疾風「それに俺…もう瑠璃条と戦いたくないよ…!!」
(りぼん2011年10月号・P.405の4-5コマ目)
この瞬間、一人の忍が役目を終えた…
敵側の主要人物へ攻撃ができなくなった以上、もはや忍びの者としての
仕事はできないでしょう。
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