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2011年9月13日 (火)

【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十五話「友情と純情」(りぼん2011年10月号)感想 その3

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  • 【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十五話「友情と純情」(りぼん2011年10月号)感想 その2
    ↑のつづき
  • ○瑠璃条の大切な人

    ※疾風に「一緒に行こう」と言われたことに対して
    瑠璃条「行けない 私には槐様が何より大切なんだ
    (りぼん2011年10月号・P.406の3コマ目)

     何しろ瑠璃条を作ってくれた産みの親が槐だからな。まぁ厳密に言えば
    瑠璃条が今の姿になる前にも存在自体はしていましたが。仮に槐のことを
    瑠璃条が裏切って、疾風と共に逃げたとしても槐はたぶん瑠璃条のことを
    始末しちゃうでしょう。瑠璃条は今の形になった瞬間からもう槐のところを
    離れることは許されなくなったのです。

     それに瑠璃条は毎日人の生気を吸わないと生きていけませんが、
    槐のところを離れたらどうやってそれを補給すればいいのか…
    疾風が代わって瑠璃条に対して生気を補給することは可能なのかな?

     ここで仮に瑠璃条が疾風と一緒に逃げる道を選んだとしても
    たぶん幸せな未来は待っていなかったと思う。

     
    桜姫のところへ逃げたとしたら桜姫を瑠璃条は許せないだろうし、
    瑠璃条自身も帝の側に捕らえられてしまうかもしれません。疾風と二人で
    とごか人も住んでいないところでのんびり農耕生活をするのがせいぜいかも。
    ただそうなったら疾風は二度と忍びの里に戻れませんが。

    瑠璃条「もし嘘をついていることが分かったら怒られるだろうし
    つらい仕置きを受けるかもしれない… でも槐様は必ず私を
    許して下さるんだ
    」(りぼん2011年10月号・P.406の4コマ目)

     まだ明らかにされていませんが、瑠璃条は槐が何らかの目的を
    達成するために作った道具ですからね。こんな人にしか見えないほど
    高度な道具をそう簡単に手放すわけはありません。


    瑠璃条「私が桜姫の姿だから」(りぼん2011年10月号・P.407の1コマ目)

     そもそもどうして桜姫の姿に似せて作ったのかということもいまだに
    明らかにされていないんだよな。桜姫が居ない寂しさを紛らわせるために
    作ったのだというのであれば説明がつくのですが、だとすると桜姫が
    壊れてもかまわないかのような振る舞いを桜姫が修羅幽玄殿に居る
    ときにした理由の説明がつきません。

     まさか人と接する機会がほとんどなかった槐にとって、人間の姿として
    思い浮かべることができる人は桜姫だけだったからとか???


    瑠璃条「疾風君もう川にはこないほうがいい 今度こそ槐様に
    見つかってしまう
    」(りぼん2011年10月号・P.407の3コマ目)

     勘がするどそうな槐が瑠璃条の行動をひそかに監視していて、この
    やり取りも槐に筒抜けだったとしても私は驚かない。

     今回は瑠璃条が相手だったから無茶なことはやらなかったけど
    もし槐に捕まったらほぼ確実に朱里と同じ運命が待っていたな。
    槐にしてみれば桜姫側の重要人物をむりやり仲間にしてしまえば
    いろいろ使い道がありますし。もし疾風が仲間入りを拒否したら有無を
    言わさず月泉水を飲ませちゃうでしょうし。で、命字を取り上げて、完全に
    縛っちゃいそう。裏切ったら右京の後追いですね。

    瑠璃条「次に会う時は私達は敵同士かもしれない…こうして
    話すことはもう二度とできないかもしれない…

    (りぼん2011年10月号・P.408の1コマ目)

     そもそもこの時点でも敵同士ですからwwwwwwww
    疾風はすっかり瑠璃条への警戒感がなくなってましたが、瑠璃条も
    疾風を警戒することなどもはや全くないようです。


    瑠璃条「でもずっと 友達だからな!
    (りぼん2011年10月号・P.408の2コマ目)

     こう言って疾風を川に向かって落とした瑠璃条、本当は別れたくないと
    言う思いを自ら断ち切るかのように…これは計算でもなく本心を素直に
    表現したものでしょうが、この時の瑠璃条の笑顔が疾風の心を変えた
    最後の一押しになったとは。


    疾風「俺はバカだ 何も知らないで もう会えなくなるとわかってから
    気づくなんて 瑠璃条の気持ちも 自分の気持ちも

    (りぼん2011年10月号・P.410の1-2コマ目)

     人間、誰しも失ってから初めてそのものの価値に気づくものです。
    これまで琥珀が好きだと自分に言い聞かせていた疾風ですが、別れ際の
    瑠璃条の笑顔が自分の本当の気持ちに気づく決定的な一撃と
    なりました。

     そう、もう疾風の好きな人は琥珀ではありません。

    ↓つづきはこちら
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