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2011年9月 2日 (金)

【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十四話「二人の秘密、好きなのは君だけ」(りぼん2011年9月号)感想 その7

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    ↑のつづき
  • ○参内(さんだい)の準備を続ける桜姫

     打ち合わせ8回、衣装合わせ12回とか、準備に時間がかかりすぎだろう。
    打ち合わせを繰り返すということは何をしゃべったらいいのかということも
    あらかじめて決めておくのかもしれませんが、いざ帝を目の前にして
    ちゃんと打ち合わせ通りのことを言えるのだろうか? 

     衣装合わせ12回で思い出したけど、桜姫はなんで早く青葉と結婚しないんだ?
    青葉の事情をすべて知った今となってはもう障害になるものは何もないのに。
    今はまだそれどころではないのでしょうけど、そろそろ自分達の人生も
    大事にしないと。

    桜姫「いくら私が月の姫と言えど 帝(みかど)と正式に会うことなど
    できない 表向きは流行り病にお倒れになった登華殿の女御様を
    見舞いに行く名目だ
    」(りぼん2011年9月号・P.446の4コマ目)

     今回の話しは帝の側から持ちかけたものですから、口実も向こうが
    用意してくれたのかもしれませんね。こうやって表面上はただの病気見舞い
    ということになっているから、内部の事情にくわしい人が槐(えんじゅ)の側に
    情報を漏らさない限り、特に危険なことにはならないはずなのですが。

    桜姫「だけどやってこの日が来たわ……帝に私のこと認めて
    もらうんだ!!
    」(りぼん2011年9月号・P.447の2-3コマ目)

     前にも書かせていただきましたが、本来帝は桜姫にとって敵でも
    おかしくない存在です。自分の愛する兄を生きたまま水の中の牢に
    閉じ込めて、性格をすっかり変えてしまった張本人なのですから。
    ただ槐が自分自身や周辺の人に危害を加えだしたのでもう
    槐に対する想いは急速にしぼんでいるのかもしれませんね。

     青葉に対して百合姫を側室として迎えるように迫ったのも帝です。
    帝のせいでこれまで桜姫はどれほど振り回されてきたことか。

    ○疾風、瑠璃条に月泉水を飲まされそうに

    瑠璃条「ごめんね疾風君」(りぼん2011年9月号・P.449の4コマ目)

     両手をくさりで繋がれて拘束されている疾風、任務のことを忘れ
    瑠璃条との愛にのめり込んだ代償と言ってしまえばそれまでですが
    あまりにも高くついた遊びでした…一番忘れてはいけない瑠璃条は敵で
    あるということを忘れてしまった時点でもうこの結果は避けられないもの
    だったのかもしれません。

    瑠璃条「槐様の命令だから」(りぼん2011年9月号・P.450の1コマ目)

     生命の維持を槐に依存している瑠璃条にとって、槐の命令に逆らう
    ということは、命を断たれる
    ということを意味しますから、背(そむ)く
    などという選択肢など初めから存在しないのでしょう。いくら疾風との
    愛を選んだとしても、生きていくことができなかった何の意味も
    ないですし。

    疾風「俺のこと槐に話したのか!? 俺は瑠璃条のこと姫さんにも
    琥珀にも話さなかったのに 瑠璃条は話したのか!?

    (りぼん2011年9月号・P.451の1コマ目)

     いや、これはさすがに逆ギレだ…ある意味話しをした瑠璃条のほうが
    任務に忠実だったというだけです。疾風は自分の立場を忘れ、敵の陣営の
    重要人物と何度も接触をしたのにその事実を報告しなかったのですから
    同情の余地などないでしょう。瑠璃条は仲間になってくれそうな貴族を
    探す任務についてしました、いつまでも仲間を見つけることが出来な
    かったら、居心地も悪くなったはずです。そんなときにふらりと飛び込んで
    きたのが疾風。こんなチャンス、逃すほうがどうかしてます。

     もっともあまり他人を信用しない槐のことですから、瑠璃条が
    自分がいないときに何をしているのか監視をしていてもおかしく
    ないですから、疾風のことを黙っていたとしてもいずれバレたとは思う。

     ただとにかく瑠璃条の態度が疾風の本来の姿である人間の姿で
    現れた時から急に態度が変わったのが気になるんだよなぁ。
    これ本当に槐の指示なのか?と疑いたくもなります。瑠璃条が疾風を
    自分の物にしたいという理由だけで独断で月泉水を使っているとしても
    驚かないです。まぁもっともさすがにこれは考えすぎては思いますが(w


    ※瑠璃条に月泉水を飲まされそうになって
    疾風「やめろ瑠璃条! 俺は妖古になんかなりたくない!!
    (りぼん2011年9月号・P.454の1コマ目)

     ただ単に永遠の命を手に入れることができるというだけの薬だったら
    むしろ積極的に飲みたいという人もたくさんいそうですが、妖古に
    させられるからな…命の期限を槐に握られてしまうのも嫌だし。
    槐の仲間になるということは桜姫や青葉、そして琥珀に攻撃をする側に
    周ることを意味するからな。こんなの疾風が了承するわけないです。

     ただ疾風は手を拘束されている身、瑠璃条が心変わりしない限り
    もうどうにもなりません。

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