【ひよ恋】〔雪丸もえさん〕step.22(りぼん2011年9月号)の感想 その4
↑のつづき
○髪飾りがないとあわてるひより
自分の頭についていたはずのりっちゃんからもらって髪飾りが
なくなっていると思い込んだひより。広瀬がひよりと一緒に髪飾りを
探すと言ってくれたことから、ひよりと広瀬は一旦駅まで戻ることに
なりました。これだけ人が多いのだから、はっきり言って髪飾りを
探すことなどほぼ不可能に近いはずなのですが、広瀬にしてみれは
ひよりが困っているのだからなんとかしてあげたいと思ったのでしょう。
今確認してみたら、広瀬を待っている時に人ごみにもまれて
通行人とぶつかって、広瀬に助けてもらった場面がありましたが
ぶつかった瞬間にひよりの頭についていた髪飾りがなくなって
ますね。
ひより「たぶん なくしたの駅でだと思うし…」
(りぼん2011年9月号・P.173の5コマ目)
この推測は正しかったですね。実際に駅前で髪から外れたの
ですから。髪の毛についているものって、外れてもすぐには気づかない
でしょう。髪についているから、他人からは見えるけど、本人は鏡で
確認しない限り見えないですし。
○りっちゃんとコウくん、二人でいる所を発見される
りっちゃん「ひよりたちどこ行ったんだろ?」
コウ「尾行好きな割に下手だよね」
(りぼん2011年9月号・P.175の2コマ目)
ひよりのことをずっと見守っていたいはずなのに食べるのに
夢中で見失うとかだめじゃん。この日はひよりを見守ることが
目的であって、別に花火大会を楽しむのが目的ではなかった
はずなのですが、結果としてコウくんとデートをしただけでしたね。
淳平「あーっ りっちゃんと二戸部じゃん!! オマエら
付き合ってるってガチだったの!?」
(りぼん2011年9月号・P.175の3コマ目)
高校生くらいだとこの手の話が大好きだから、格好のネタになりますね。
花火大会に二人っきりでいたらそりゃいろいろ想像されても仕方がない
です。まぁ別に悪い話ではないからムキになって否定しないほうが
いいかも。もちろん違うのだから違うとはっきり言ったほうがいいのは
間違いありませんが、あまり強く否定するとかえっていろいろ言われて
しまいます。
りっちやん「ち ち ちがうよ ぐーぜん会って…! っていうか
ひよりと結心には言わないでね!?」
(りぼん2011年9月号・P.175の4コマ目)
この動揺っぷりは第三者から見るとどっちとも取れる。偶然会ったと
してもその後行動を共にしていた理由の説明がつかないし。りっちゃんも
コウくんも別に相手に対して恋愛感情は抱いていないのに、どういう訳か接点が
あるんだよな。
しかしコウくんはりっちゃんと出会ってからりっちゃんに振り回されて
ばかりだな。
○ひよりの髪飾りを必死になって探す広瀬
広瀬がどう考えても無理としか思えない、髪飾り捜索に必死に
なっているのには理由がありました。
広瀬「妃の学校まで1人で行ったり ひよりんそういうの苦手そう
なのに 大変だったろうなって だから…つーか それに
比べたら大したことねーけど こんくらいさせてよ」
(りぼん2011年9月号・P.178-179)
なるほど。ひよりのあの必死な気持ちはちゃんと広瀬の心に
届いていたのですね。普段のひよりの行動を知っている人ならセリ女の
前で全く知らない人に聞き込みをするということがどれだけ大変
だったか分かりますし。
あの時の行動が結果として、まさかこういう形でひよりに良い影響を
与えるとはなぁ。ひよりの自分に対する想いがどれくらい強いのか
目に見えて分かったのでしょう。人間、何か強く思っていることが
あるのであれば、ちゃんと表現したほうがいいということですね。黙って
いてはやはり相手に伝わりません。
○ひよりの髪飾り、発見そして…
広瀬「髪飾りってコレ? 帯に引っかかってたけど…」
(りぼん2011年9月号・P.181の2-3コマ目)
落ちたことは落ちたんだな。偶然帯に引っかかったおかげで
奇跡的に助かったけど、普通帯なんて確認しないから、これは騒いだ
ひよりを責める気にはなれない。広瀬だって、まさか帯についている
とか思わないよな。しかしよく助かった…たまたま上手い具合に帯の
でっぱったところにぶつかったのでしょうけど、人ごみの中に落ちてしまい
無数の人に踏まれていてもおかしくなかったです。
この出来事は時間をむだにつかっただけだったと思ってしまいそうに
なりますが、この出来事がきっかけとなり、ひよりは重大な決心をする
ことができました。
ひより「こうやっていつも 困った時助けてくれて なんでもなかった
みたいに笑ってくれる」(りぼん2011年9月号・P.184の2コマ目)
そうそう、これは広瀬の良いところだよな。普通だったら嫌味の一つでも
いいたくなるような場面でも絶対に嫌味を言わないし。決して器用とは
言えない広瀬がどうしてみんなに慕われているのかその理由が
分かるような気がします。
ひより「広瀬くんと出会う前の私だったら 誰かのためにあんなに
必死になること なかった」(りぼん2011年9月号・P.184の3コマ目)
そもそも人と話しをすること自体が苦手だったのですから、誰かのために
動く理由はなかったのでしょう。ひよりがここまでやったのですから、やはり
ひよりは広瀬のことが本当に好きなんだろうなぁ。
セリ女の前で普通の子ですらなかなかできないであろう聞き込みなんて
いうことができたのだから、もう怖いものなんてないはずなのですが。
ひより「学校行くのが楽しくなって 友だちも増えて 今がこんなに
幸せなのも 広瀬くんがいたから」
(りぼん2011年9月号・P.185)
これは間違いなく正しいと思う。だって、ひよりはなんだかんだ
言っても広瀬のことを考えている時が一番生き生きとしてますし。周りの子
や読者から見るとイライラするような消極的な態度をとってしまうことも
よくありますが、広瀬とつきあいたいという思いがひよりを学校へと
導いていたのは事実でしょう。もし広瀬がいなかったらひよりの学校生活は
今とは全く違ったものになっていたにに違いありません。
ひより「広瀬くんが私を変えてくれたんだよ」
(りぼん2011年9月号・P.186-187)
今回の髪飾り騒動で広瀬の存在が自分にとっていかに大きいかを
再認識したひよりは思わず、これまで言いたくても言えなかった
一言を…
ひより「すき 私…広瀬くんが好きです」
(りぼん2011年9月号・P.188-190)
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
キタ━━━(ノ゚∀゚)ノ ┫:。・:*:・゚'★,。・:*:♪・゚'☆━━━!!!!
*・゚゚・*:.。..。.:*・゚(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゚゚・*!!!!
さんざん頭の中で考えていたときはダメだったけど、こうやって
気持ちが高ぶっている時はあっさり乗り越えることができなかった
壁を越えられるものなのですね。
これまでひよりは広瀬に対して自分の気持ちを伝えることは
できませんでしたが、もしかしたらそれはひよりが優柔不断だったから
ではなく、まだ告白の時期が来ていなかっただけだったのかも
しれませんね。おめかしをして花火を見ながら告白をするなんて
本当に出来すぎと思えるほど最高の舞台ですね。
ひよりもまさかこの日に告白するとは思っていなかっただろうなぁ。
こういう状況を作り出したそもそものきっかけはりっちゃんが
ひよりにプレゼントした髪飾りですが、りっちゃんは結果として
ひよりの恋愛支援をしたことになりますね。
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