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2011年10月10日 (月)

【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十六話「信じるが罪、裏切りは罰」(りぼん2011年11月号)感想 その1

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 琥珀と疾風の続きが見たかったのに今回は全く
登場しなかった…
琥珀はあの後どうなったのか、疾風はどこに
向かったのかすごく気になります。来月は描かれるのかな?
疾風はもう瑠璃条のことしか頭にないし、琥珀はなんでフラれたのか
分からず呆然(ぼうぜん)とするばかりだろうし。相談できそうな桜姫は
出かけていていないし、一人で悩みを抱え込まないといいのですが。

 今回のタイトルは「信じるが罪、裏切りは罰」ですが、まさに今回の
お話は「信じた」ことが大変な結果を招いたんだよな…

 基本的に桜姫も青葉もあまり人のことを疑うことはしませんよね。
槐が人間のことを全く信用していないのとは対照的です。桜姫も決して
環境に恵まれていたという訳ではなく、信じていた淡海に化け物呼ばわり
されて裏切られたこともありましたが、青葉や琥珀など自分のことを
強く信じてくれる人が周りにいたから人間自体を憎む気持ちは生まれ
なかったのでしょう。

 
○ついに帝と対面をすることに

※帝に会うことになった桜を見ながら
白夜「よかったな姫 これできっと姫の処遇もよくなる…
帝と姫が一丸となればこんなに心強いことはない

(りぼん2011年11月号・P.424の4-5コマ目)

 心強いというか、一丸とならないととてもじゃないけど
槐には対抗できないでしょう。帝は自分で戦うことはできない
ですし、桜姫は政治的な力は全く持っていません。青葉の
権限では限界がありますから。

 帝はかつて戒を水牢に生きたまま閉じ込めるという非道なことを
やったのですが、まさかもう一度やるなんていうことは想像すらして
いなかったのでしょう。素直に桜姫と帝が直接対面できることになった
よろこびに満ち溢れているのでしょうね。

 白夜は桜姫が幼い頃からずっと見守ってきたから感慨もひとしお
なんだろうな。ついにここまでたどり着いたと。わが子が巣立って
いくような気分になってもおかしくないです。白夜の表情は
まるでわが子を見る母であるかのようですね。こんな日が来るとは
思ってなかったかも。

○当初の予定と違うところに案内される桜姫

桜姫「清涼殿は帝の住まい 私的な場所 なぜそんな場所へ…
(りぼん2011年11月号・P.426の2コマ目)

 「密会だから」ということで納得できるギリギリの場所だな。
これがどこかの山荘とかだったら思いっきり怪しいですが。

桜姫「ごめんなさい!一度戻って親王様にお話を
(りぼん2011年11月号・P.426の3コマ目)
女房「なりません 畏(おそ)れ多くも帝がお待ちなのですよ
(りぼん2011年11月号・P.426の3-4コマ目)

 普段だったら足を止めたかもしれないけど、「帝」という単語を
出されてしまうと、余程の確信がなかったらそのまま歩くしか
ないよな…ようやく実現した帝との対面、今後のことを考えると
帝のご機嫌をとっておきたいところですから。

※桜姫が予定と違うところに案内されているということを知り
青葉「くっそ どうなってんだ…!! 桜!!
(りぼん2011年11月号・P.428の3コマ目)

 青葉もすっかりだまされていたのか。まぁ青葉に事前に
情報を流したら桜姫に伝わってしまい、今回の計画はすべて
台無しになってしまいますからね。

※通されたところがどう考えても怪しかったので
桜姫「やっぱりおかしい…いくら密会と言えど帝がこんな
局(つぼね)に来るわけないもの

(りぼん2011年11月号・P.429の1コマ目)

 さすがにこんなところに通されればおかしいと思うよな。
走って逃げ出してもさすがに文句を言われないレベルの場所だし。

桜姫「もしや槐の罠?
(りぼん2011年11月号・P.429の2コマ目)

 直接的には槐の罠ではなかったのですが、結果として槐は
この状況を利用していたので完全に槐の罠ではないと言い切れないん
ですよね。

○桜姫、帝の手により斬られる

近衛兵「桜姫様 お許しを
(りぼん2011年11月号・P.429の5コマ目)

 絶対に許さない!!!!! とか言って反撃しちゃえよ。

 しかしあっさり刀で切られてしまった桜姫、人間の姫だったら
ここが暗殺現場となったのか…近衛兵はいろいろ思うところが
あったようですが、命令に逆らうっていう選択肢などあるはずが
ないですよね。

帝「よくやった いくら不老不死の月の姫と言えど 傷を負えば
治るまでは無防備だ
」(りぼん2011年11月号・P.432の2コマ目)

 傷を負ってなくても帝が絡んでいるから暗殺者が目の前に
現れてもすぐには血桜を出せなかったような気もする。騒ぎわ
起こしたくないだろうし。いろいろ考えると結局斬られちゃった
だろうな。

帝「誰が化物の姫と話などするものか
(りぼん2011年11月号・P.432の4コマ目)

 心地よいほどのクズっぷりだなwww
だったら呼ばないで最初から相手にしなければいいのに。
しかし帝には桜姫に瀕死の状態で来てもらう必要がありました。

帝「しかし桜姫は槐唯一の弱点と聞いている これを使って
脅せば槐を誘き出すことくらいはできよう

(りぼん2011年11月号・P.432の4コマ目)

 帝の情報古すぎだろう。槐が桜姫を愛(め)でていたのは
修羅幽玄殿に桜姫が捕らわれた時までの話だ。
今は槐に
とっても桜姫はただの道具。戦いにおいて正しい情報が入っていないと
とんでもない間違いをしてしまうことを示す良い例となりそうだ。
自分に都合の良いことを言うひとばかりを周りに置くとこうなるぞ。

 ただ槐はこの状況になればやってくるのは確かだから帝の
作戦も結果だけ見れば全く的外れというわけではないです。
でも「救い出す」ために槐がやってくるということはありません…

 桜姫は槐に関する情報を一番持っていますし、何より
戦闘能力が高いです。それを有効活用しないで、こんな
低レベルの作戦の道具にしかできないなんて、帝は
性格が悪いというより頭が悪いな。

槐の攻撃を防ぎ切れなれれば結局自分も倒されてしまうのに。

 なんていうか…基本的に月の国の姫が元気で過ごしていること
自体がもう許せなかったんだろうな。国を動かす際にこういう個人的な
感情を挟むとロクなことはないです。

帝「水牢に入れるんだ
(りぼん2011年11月号・P.433の1コマ目)

 水攻めプレイが本当に好きなんだなwww わざわざこんな
ことをしないでも鎖(くさり)につないでおくだけで目的を
達成できるだろう…桜姫を苦しませることも兼ねているのかも。

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