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2011年10月25日 (火)

【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十六話「信じるが罪、裏切りは罰」(りぼん2011年11月号)感想 その3

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    ↑のつづき
  • ○水牢に叩き込まれた桜姫、「狂気」と戦う

    ※水牢に叩き込まれてもがき苦しみながら
    桜姫の狂気の声「あんな人に今まで仕えていたなんて…
    (りぼん2011年11月号・P.439の4コマ目)

     普通の人だって生きたまま水牢に閉じ込められたらきっと同じ
    ことを考えるだろう。むしろこの程度の表現で抑えられているだけ
    まだ良心的なのかもな。もうこうなったら帝になんの義理もない
    ですが、帝に刃を向けるということは自動的に青葉につらい決断を
    強いることになるんだよな…
    青葉はそう簡単に帝の陣営から寝返る
    ことができるわけないですし。朝霧は桜姫と行動を共にするのは
    間違いありませんが、琥珀は父親との関係もあるから桜姫に
    どこまでもついていくというのは難しいかも。

    桜姫「私の声…なのに 思ってもないことが頭の中に響いてく
    (りぼん2011年11月号・P.440の1コマ目)

     いや無理するなよ…どう考えても帝に対して憎しみを持たない訳
    ないような状況だし。ちょっと良い子すぎるかも。時には怒る
    ことも必要だよ。でも、どんな時にも優しい心を忘れないっていう
    のが桜姫の良いところなんだよなぁ。こんな良い子にひどいことをした
    帝はマジで悪人だと思うわ。

    桜姫の狂気の声「私は帝に裏切られた…
    (りぼん2011年11月号・P.440の1コマ目)

    裏切られたというか、最初から信用されていなかったっていうのが
    正確なのでしょうけど。仮に今回帝との対面が実現しなかったとしても
    帝は別の方法で桜姫を捕まえて水牢に叩き込もうとしただろうし。

    桜姫「やめて! そんなこと考えてない!! 帝は私のこと誤解して
    いるだけよ!!
    」(りぼん2011年11月号・P.440の2マ目)

     誤解を解くためには対話が必要ですが、そもそも帝は桜姫と
    話をすること自体を拒否しているのですから、どうにもならない
    ですね。

     そもそも帝はどうして桜姫に対して異常なまでの嫌悪感を抱いたの
    だろう? 何か月の者から嫌なことでもされたのか? 力を持った桜姫を
    理由もなく遠ざけるのはどう考えても得策ではないはずですが。

     桜姫と青葉をくっつけようとしたのもこうなってくると謎だよなぁ。
    だってこうやって始末したいほど嫌っているのであれば青葉と
    くっつけても何の得もないはずだし。

    桜姫の狂気の声「憎い…憎い…私からあの優しい兄様を奪ったのは
    帝よ
    」(りぼん2011年11月号・P.440の3コマ目)

     これは桜姫本体から発せられないとおかしいwwww
    戒が槐(えんじゅ)になったのは帝のせいなのですから。

    桜姫「そうか…これが私の『狂気』私に流れる血 月の者の
    魔性 兄様が喰われてしまった暗黒

    (りぼん2011年11月号・P.440の5-6コマ目)

     戒は桜姫と同じように水牢の中で「帝に裏切られた」って
    思って憎しみを増幅させていったんだな…そう考えるとかわいそうな
    気もする。水牢なんかに突き落とされなければ、今もひっそりと
    戒として暮らしていたのかと思うと帝の罪深さをあらためて実感
    します。

    桜姫の狂気の声「兄様も帝に裏切られた…闇に落ちても仕方ない
    (りぼん2011年11月号・P.440の7コマ目)

     現実問題として誰かが助けにこないのであれば、闇に落ちないと
    脱出できないのが悲しいな…ここで戒は負けてしまったのでしょう。

    桜姫「嫌よ! 私は誰も憎みたくない!
    (りぼん2011年11月号・P.440の7コマ目)

     ここまで他人を憎みたくないと思えるのは青葉を初めとして
    多くのやさしい人に普段囲まれているっていうのが大きいでしょう。
    人の愛にたくさん触れているから、誰かを憎むことのおろかさ、むなしさを
    知っていると。

    桜姫「でも 解き放てば ここから出られる かも
    (りぼん2011年11月号・P.441)

     この後物語は急展開して、結局桜姫は究極の選択をしないで
    済んだのですが、もし何日もこのままだったら闇に落ちたの
    だろうか? 桜姫は優しいから自分が犠牲になるっていう悲しい
    決断をしたかもしれないな。

    ↓つづきはこちら
    【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十六話「信じるが罪、裏切りは罰」(りぼん2011年11月号)感想 その4

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