【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十七話「美しさは罪」(りぼん2011年12月号)感想 その1
チャチャとりぼん、ツイッター @chacha_ribon
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前回初めて顔を読者にお披露目した帝があっさり槐(えんじゅ)に
倒されてしまい、なんだか拍子抜けしてしまった。帝が私達に伝えたかった
ことは一体何だったんだろう…
帝はどういう戦略を描いていたんだろうなぁ。とりあえず桜姫を
水牢に叩き込めば槐は桜姫の命を心配して助けに来るって計算していた
ようですが、この程度の罠(わな)にひっかかる位ならとっくの昔に
捕まってるはずですが。修羅幽玄殿を大軍で包囲しても槐どころか
舞々すら取り逃がすほどの戦力しかないのに、槐を捕まえられると
考えていたのであるとするならば余程の楽観主義者だな。大体捕らえていた
戒を取り逃がして槐になることすら止めることができなかったの
だから、血桜を持ってる桜姫の動きを半永久的に止め続けること
自体が不可能に近いと思うのですが。
なんていうか…帝に何か戦略があったっていう感じが全く
伝わってこないんだよな。青葉に側室を設けるように強いたのも
なんだか場当たり的だし。桜姫を水牢に叩き込んだ際に倒されなかった
としてもいずれはやられちゃったでしょうね。
人間界とすれば桜姫なしの防衛などあり得ない状況なのに、とにかく
政権内での桜姫の評価が低いよな。どんなに嫌がらせをしても桜姫は
裏切らないと思っているのだろうか。まぁ青葉や藤紫との関係を
考えると現実問題として桜姫が裏切る可能性は限りなくゼロに近い
のですが、もう少し正当な評価をしてあげないと。
桜姫「私は命字を奪われ 一緒に持っていた青葉の命字も
奪われてしまった」(りぼん2011年12月号・P.444の1コマ目)
これは本当に痛い。命字を持っている限り槐は桜姫と青葉から
攻撃されて倒される心配をしないで良くなってしまったの
ですから。
もし槐が身の危険を感じたら命字を燃やしてしまえばいいだけの
話ですし。人質としてどこかに閉じ込められてしまったと同じだ。
まぁ事実上の軟禁状態だな。
桜姫の命字はおそらく最初から狙っていたのでしょうけど、青葉の
命字まであったときはさすがの槐もびっくりしてたな。予想外の
収穫があったので本当にうれしそうだったし。
桜姫「命字を術火で焼かれたら 青葉はたちまち死んでしまう
不老不死の私だってー…」(りぼん2011年12月号・P.444の2コマ目)
まぁ桜姫には道具として利用する価値があるから桜姫の命字を
術火で焼くということは余程の理由がない限りないと思いますが、自分から
桜姫を奪った形となっている青命字も温存しているのはしたたか
だな。
青葉の命はすぐにでも断ってしまっても槐にとっては
なんら問題はないはずなのですが、それをあえてをしないところを
見ると青葉もなんらかのカードとして使えるかもって計算している
のでしょう。桜姫に対して自分の言うことを聞かなかったら青葉の
命字を術火で焼いてしまうとおどかすことも可能になりますし。
自分の命が危なくなるという心配がなくなった以上、無理をする
必要などないでしょう。
○なんとなく変な疾風と琥珀
※疾風について
桜姫「青葉…疾風どうしたの?」
青葉「それがさ 最近ずっとボーっとしてんだ なんで人間に
戻れたのか言わねーし」(りぼん2011年12月号・P.445の4コマ目)
人間に戻れた理由なんて説明できるわけないwww
瑠璃条と密会していたことがバレちゃうし。
疾風、職場に戻ってきたのか。まぁ他に行くところもないしな。
かわいそうに…まだ瑠璃条のことが忘れられないんだね。会いたいん
だろうな。せめて琥珀と別の場所で働いているんだったらまだ精神的に
違ったかもしれないけど、同じ場所にいるから顔も見ちゃうしな。
桜姫「あっ そういえば琥珀も変なの」
(りぼん2011年12月号・P.445の4コマ目)
琥珀は本当にかわいそうだったなwwwww 疾風が自分の
ことを好きだという前提があったから、琥珀はあくまでも最終的な
確認という感じで告白をしたものと思われるのに、疾風から全く予想を
していなかった言葉が返ってきたのだから。
マジで人間不信になっておかしくないくらいの衝撃だったろう。
疾風から具体的な説明も全くないし。
○新政権誕生!!!
白夜「槐は女房に化けて宮中に入りこみ 帝を殺す機会をずっと
待っていたのじゃな…」(りぼん2011年12月号・P.446の1コマ目)
しかし作戦を決行した日だけでなく、その前からずっと女のフリを
し続けたのに誰にもバレなかったとかどんだけ女装のレベルが
高いんだよ(w 槐の能力を持ってすればそんな面倒なことをしなくても
いきなり帝を攻撃することも十分可能だったはず。しかしそれをあえて
しないで、桜姫が水牢に叩き込まれるまで待っていたのはやはり
最初から桜姫に危険が迫るのを待っていたのでしょう。帝を倒した程度
では自分にとって大した得はないっていうことは槐なら分かるはずですし。
白夜「しかし これでついに藤紫という名の次代の帝が動く」
(りぼん2011年12月号・P.446の3コマ目)
槐は結果として桜姫たちにとっても良いことをしたんだよな。
どう考えても無能で性格の悪い指導者を支えるなんてむなしい
だけですし。桜姫にとっては自分の命を狙うという点では槐と同じくらい
やっかいな敵だったでしょう。
↓つづきはこちら
【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十七話「美しさは罪」(りぼん2011年12月号)感想 その2
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