【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十七話「美しさは罪」(りぼん2011年12月号)感想 その2
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○藤紫に仕えることになった桜姫
なんだか先代の帝が槐によって倒されてからみんなが
明るくなったような気がする(w 口に出して言うことはない
だろうけど、正直槐に感謝している人もいるだろうな。
桜姫「傷を負った私は あの後青葉の邸に運ばれ 治るまで
五日五晩苦しみ その間に藤紫様は即位して帝になった」
(りぼん2011年12月号・P.446の4コマ目)
不老不死と言っても傷が治るまでの間に苦痛があるって
いうのはつらいよね。どうせだったら痛みすら感じないほど
無敵な体だったらよかったのに。
桜姫「私ね 帝になった藤紫様にお仕えするのが夢だったの」
(りぼん2011年12月号・P.448の4コマ目)
青葉がいて、その上に藤紫がいるのですから、桜姫にとっては
理想的な環境が整いましたね。これからは藤紫が失脚しない限り
帝の側から嫌がらせを受ける心配もないですし。槐(えんじゅ)は
妹のためにいいことをしたよね。
桜姫「青葉はなにも言わない 私が持っていたばかりに命字が
奪われたのにちっとも怒らない」
(りぼん2011年12月号・P.449の3コマ目)
そもそも悪意を持った人に奪われたら命を断たれてしまう
恐れがあるようなものを自分以外に渡してしまったのは
他ならぬ青葉自身だからな。桜姫は心の底から信頼していたと
しても桜姫が他の人に命字が奪われるということは想定しておくべきでした。
桜姫には何も悪いことをしていないのだから怒るわけにも
いかないでしょう。もっとも今回のような状況でも性格が悪い人
だったら思いっきり桜姫のことを怒りそう。
心の中で青葉は桜姫に命字を渡したことを後悔しているかも。
自分が桜姫に命字を渡さなければ桜姫につらい思いをさせずに
済んだのですから。
桜姫「だから余分に胸が痛くなる」
(りぼん2011年12月号・P.449の4コマ目)
あー、これすごく良く分かる。何か悪いことをした時に
相手からすごく怒られたら「私だって好きでこんな失敗をしたの
ではないのに…」とかいう反発する心が芽生えてしまう場合が
ありますが、相手が怒らないで笑顔で接してくれると「なんだか
悪いことしちゃったな…」とかいう風に落ち込んじゃいますし。
桜姫「ダメダメ桜! 落ち込んでるヒマがあったら考えろ! 槐が
私達を殺すつもりなら もうとっくに命字を焼いてるわ!!」
(りぼん2011年12月号・P.449の5コマ目)
前にも書かせていただきましたが、桜姫はともかく青葉については
槐にとって目障りな存在のはずですから、命字を奪った瞬間に
さっさと燃やしてもおかしくないはずです。何しろ愛する桜姫を
「奪った」のは青葉ですし。でもあえてそれをしないと
いうことは何らかの考えがあるのでしょう。
青葉は政権の中枢にいる人物ですから、命を断ってしまうより
どんな手段を使ってでも自分の道具として仕立て上げたほうが
槐にとっては有利でしょう。ただ単に人間界への復讐だけを
考えているという訳ではなさそすうです。
桜姫「とにかく命字を取り戻さなきゃ! なにをひきかえに
しても…」(りぼん2011年12月号・P.450の1コマ目)
やっかいなのは、取り戻そうとしていることがバレた瞬間に
槐が焼いてしまったら終わりっていうことだよな…まず命字が
どこにあるのかを調べるところから始めないといけませんが
槐がいつも持ち歩いているとかだったらもう桜姫と青葉自身が直接
取り戻すのは不可能だろう。
○桜姫に瑠璃条を重ね合わせる疾風
桜姫の姿を見ているうちに瑠璃条のことを思い出してしまった
疾風。結構本気で瑠璃条のことが好きなんだな。好きな人とそっくり
な子が目の前にいるのってつらいと思う。
で、思わず桜姫の頭をなでてしまった疾風。なでたのが頭でよかった
よな…もし頭以外の場所だったら青葉に何をされたか分からん。
自分でもびっくりしている疾風ですが、考えもしていなかった
ようなことをやってしまったという体験がある人もいらっしゃるの
ではないでしょうか。
疾風「いいいやっ これは違うんだ 姫さん! あの…っ」
(りぼん2011年12月号・P.452の1コマ目)
まさか「俺…実は瑠璃条のことが好きなんですよ。だから姿が
そっくりな姫さんの頭をなでました」とか言えるわけねーよなwww
ここで深く原因を追究されなかったからよかったけど…
青葉「疾風…いくらお前が俺の親友でも桜だけは…」
(りぼん2011年12月号・P.452の1コマ目)
青葉が真実を知ったら別の理由で疾風は攻撃されかねないよな。
どう考えても瑠璃条に恋をしている疾風は桜姫陣営にしてみれば
不安材料だし。瑠璃条が桜姫に刃を向けた時に疾風は攻撃できるの
かっていう話だし。
あくまでも青葉が守るべきは桜姫や青葉であって、瑠璃条では
ないです。
桜姫「疾風の気持ちは嬉しいけど 私には青葉という
許婚(いいなずけ)が…っ」
(りぼん2011年12月号・P.452の3コマ目)
頭をなでられたくらいでどうしてここまで話をおおげさに
するんだよwwwwwwww なんだかどきどきしちゃってるし。
琥珀「ふらちでござるー!!」
(りぼん2011年12月号・P.452の4コマ目)
琥珀は怒っていい(笑)
琥珀と疾風がじっくりお話をする機会はいつやってくるん
だろう…このままずっとロクに話をしないような関係を
続けていくわけにもいかないだろうし。
↓つづきはこちら
【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十七話「美しさは罪」(りぼん2011年12月号)感想 その3
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