【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十七話「美しさは罪」(りぼん2011年12月号)感想 その3
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【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十七話「美しさは罪」(りぼん2011年12月号)感想 その2
↑のつづき
○百合姫、衝撃の告白
藤紫が帝位につくということで、百合姫の入内が早まったのか。すっかり
忘れてたけど百合姫って藤紫と結婚するんだったな。このことが作品の中に
登場した後に瑠璃条と疾風の一件があったから正直どうでもよくなって
ました(w
※桜姫に対して
百合姫「藤紫様が帝位につくにあたって 入内が
早まりましたの」
桜姫「太字の情報多すぎて しなくていいとこまで太字になってるから」
(りぼん2011年12月号・P.454の3コマ目)
太字わろたwww でも百合姫がどんな感じで桜姫に対して話をしているのか
この文章だけでなんとなく伝わってきますね。たたでさえクセのある性格
なのに、藤紫の妻になったらどんだけ周りを振り回すのだろう…
藤紫は百合姫のことを本当はどう思っているんだろうなぁ。桜姫への
想いを完全に断ち切ることは人間である以上なかなか難しいとは思いますが
せめて結婚するのであれば百合姫とのひとときが幸せなものでないと
藤紫がかわいそうすぎます。この時代は側室をとることが認められて
いたとは言え、藤紫の性格を考えると桜姫以外の女の人を欲しがるとは
思えないですし。
百合姫にがんばってもらうしかないか…
百合姫「私の美しさも また一段と洗練されてきたと思わなくて…?」
(りぼん2011年12月号・P.455の1コマ目)
分からん。
でも帝の妻になるんだったらお金のことを気にしないで美の追求も
できるのでは? 藤紫はあまりうるさいこと言いそうにないし。周りの人も
藤紫に取り入ろうとして百合姫のご機嫌を取りそうだから、百合姫が
何かを要求したらすぐに持ってくるのでは?
周りの人の尊敬のまなざしは百合姫という人間に対してではなく、
あくまでも「帝の妻」という肩書きに対して向けられているということを
忘れてはいけませんね。
百合姫「私はもうあなたとは頻繁に会えない身分になる
わけですから今のうちに言っておきたいことがありますの」
(りぼん2011年12月号・P.455の3コマ目)
百合姫が藤紫と結婚をして、桜姫が青葉と結婚したら桜姫と百合姫は
親戚同士になるんですよね。桜姫はこんな親戚欲しくないかもしれませんが。
桜姫「なんだなんだ ブスとかそゆこと?」
(りぼん2011年12月号・P.455の3コマ目)
どんだけ桜姫の中で百合姫はいじわるキャラとして位置づけられて
いるんだよwww でも、まぁ普通はこう考えるよな。「今までありがとう」
とか言うわけないし。仮に言ったとしたら今度は何かの罠(わな)では
ないかと心配になる。
百合姫「私 右大臣家の本当の娘ではないの」
(りぼん2011年12月号・P.455の3コマ目)
(; ・`д・´)な、なんだってー!!(・`д・´;)
桜姫「えーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
そりゃ目をギャグまんがの登場人物みたいな感じに丸くして
驚くのも当然wwwwwwwww 何この衝撃の告白。ありえん
だろう。
百合姫「本当の百合姫は小さい頃死んでしまったのですわ」
(りぼん2011年12月号・P.456の2コマ目)
なにこの軽い感じのしゃべり。衝撃の告白っていう感じは全くしない
ですね。普通に女の子同士で雑談しているような感じだ。
ただ最初に切り出す時に一瞬だけ表情が変わったところを見ると一応
覚悟の告白なのかも。
百合姫によると右大臣の妻が百合姫が死んでしまったことが
バレたら右大臣は浮気相手以外に興味を持たなくなり自分は見向きも
されなくなると思ったから、思わぬ行動を取ったそうです…
百合姫「私は 茜(あかね)という乳母(めのと)が人買いから買って
きた 身分卑しい里娘なのです」
(りぼん2011年12月号・P.457の3コマ目)
なるほど…右大臣に相手にしてもらうためには道具としての「百合姫」
が必要だったというわけか。子供を売るような親はロクな奴じゃないから
今の百合姫は究極の人生逆転劇を演じてみせたことになります。何しろ
時の最高権力者の妻にまで登り詰めたのですから。
実の父である右大臣は自分の子供の顔が変わったことに
気づかないのか??? と思ったのですが、浮気三昧の毎日を過ごして
いたからどうせ自分の子供の顔なんてほとんど見てなかったのでしょう。
だからバレなかったと。そもそも自分の子供が病気で死んだという
ことすら気づかないとかどんだけ家庭を捨ててたんだよっていう話です。
今の百合姫には実の父と母は別にいて、名前も別にあるのか。
ただもう過去は売られた瞬間にきれいさっぱり捨ててしまった…いや
捨てさせられたのだから、もう過去のことをあれこれ言うのは無意味
なのでしょうけど。
百合姫「私は茜に厳しく育てられたわ 右大臣家の娘として
ふさわしいように 右大臣家の姫として恥ずかしくないように」
(りぼん2011年12月号・P.459の2コマ目)
偽者であるからこそ、本物以上に努力する必要があったのですね。
全く背景は違いますが、桜姫と同じように百合姫も重い荷物を
背負ってこれまで生きていたのか。
百合姫「そして公達(きんだち)に愛されるよう 美しくあるように…」
(りぼん2011年12月号・P.459の3コマ目)
あの美しい服や美へのこだわりは自分が生きていくための戦闘服
や装備品だったのか。そう考える必死に自分を磨き続けることを
せざるを得なかった百合姫の美しい姿はどこか悲しげに見えてきます。
おしゃれをしていて楽しかったのかなぁ…楽しかったんならいいけど
悲しい気持ちで美を追求しても楽しくないじゃん。
↓つづきはこちら
【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十七話「美しさは罪」(りぼん2011年12月号)感想 その4
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