【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十八話「僕もまた運命に導かれて」(りぼん2012年1月号)感想 その2
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【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十八話「僕もまた運命に導かれて」(りぼん2012年1月号)感想 その1
↑のつづき
○茜(あかね)は今、何を思う…
百合姫「茜は私を恨んでるでしょうね 私が帝のところへ入内すると
知ったらどう思うかしら?」(りぼん2012年1月号・P.447の5コマ目)
一般の人と結婚するならともかくこの国の最高権力者と結婚するの
ですから、茜の耳に入らないわけないです。自分が厳しく育てた子供が
ついに一番高い地位まで上り詰めたと知ったとき、一体何を考えたのか
本人の口からぜひ聞いてみたいところですね。
手紙でも百合姫に出せばいいのに。百合姫のことだから喜んで
お礼の返事を出すとは思えないけど。
桜姫「怒るほど本気てで百合姫を育ててくれた人だよ? 絶対
嬉しいに決まってるよ!!」(りぼん2012年1月号・P.448の2コマ目)
どこの馬の骨とも知れない女の子が帝の妻にまで上り詰める
ことができたということは自分の教育が正しかったということの
証(あかし)なのでうれしくないわけないです。仕事をクビになった時は
怒りというより寂しい気持ちのほうが強かったように見えますし。
自分の子供のように育てたのですから、もう情も移っていたでしょう。
その子が幸せになるというのですから、うれしくないわけないですよね。
…ただ茜がその気になれば、過去をバラすと脅して金品を要求したり
することもできるんですよね。まぁそんなことをするとは思えませんが。
百合姫「おめでたい人ねっ 人生そんなに単純じゃなくてよ」
(りぼん2012年1月号・P.448の3コマ目)
まったく素直じゃないな(笑) でもここでデレたら百合姫っぽく
ないから、このままでいてください。
百合姫「なんで茜のことなんて今さら思い出すのよ!」
(りぼん2012年1月号・P.448の5コマ目)
百合姫はたしかにツンツンしてるけど、基本的に悪い子ではないので
たぶん罪悪感みたいなものがあるのでしょう。結婚式の際は当然
右大臣をはじめとする親族が出席しますが、実の親や自分のことを本当に
育ててくれた茜が出席することはありません…
百合姫「あと少しで誰の手も届かない場所まで登りつめるのよ
私は! 誰にも邪魔させない もう出てこないで!!」
(りぼん2012年1月号・P.449の1コマ目)
なんだかこういうことを考えるとフラグが立ちそうで怖い…
好きな人と一つ屋根の下で暮らせるという充実感は全くない
結婚なんですよね。藤紫は桜姫への想いを胸に秘めたまま百合姫を
妻として迎えるのですし、百合姫は「帝の妻」という肩書きが欲しいだけです。
お互い愛が全くない状態での結婚って本当に幸せなのだろうかという
気もしてきますが、この時代…いや、今の世の中もそうだけど、きれいな
ことばかり言ってもいられないのでしょう。
○舞々との密会を続ける百合姫
基本的に暇なんだな(笑) いろいろすることがあるのであれば
こんなことをする余裕などないはずです。入内にあたって身軽な
今のうちにやっておきたいこととかないのか??? 一度帝の妻に
なってしまったら、生活は窮屈になりそうですが。
そもそも結婚の準備とかしなくていいの? 百合姫を見てると
美しさに対するこだわりは大変なものがあるけど、その他ことに
関してはあまり関心もなさそう。物への執着(しゅうちゃく)とかも
それほどないのでは? 友達もあまりいそうにないしな…
いろいろ考えると百合姫って結構寂しい状態なのでは?
百合姫の心の闇を理解してくれる人も少ないし。
生活にも困らず、自分のことを理解してくれる人がいる
桜姫くらいの状況が一番理想的かも。
↓つづきはこちら
【桜姫華伝】〔種村有菜さん〕第三十八話「僕もまた運命に導かれて」(りぼん2012年1月号)感想 その3
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